リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

プレリュード・フーガ・アレグロのヘ長調編曲(12)

2022年04月20日 08時54分30秒 | 音楽系
現在私はほとんどの人に対してバッハのレッスンをしていません。以前は希望する人には全員していたのですが、ほとんどの方は演奏するために必要なことがあまりにも身についていないのです。技術的にも音楽的にも無理、せめて技術的にある程度行っていればそこそこのレッスンはできますが、そこまでハードルを下げてもなかなかきちんとレッスンができる人は少ないです。ということで今では極少数の人にしかバッハのレッスンはやっていません。

芥川賞作家のギター小説の監修をしている日本を代表する某ギタリスト氏は、もうオレはバッハのレッスンはしない!と仰っているようですが多分私と同じような状況を感じているのでしょう。

とは言うものの前回述べたようにつまみ食いは楽しい、いやつまみ食いこそ楽しい!曲の完成はめざしませんが、つまみ食いのためのレッスンはやります。同じつまみ食いでもレッスンを受けるともっと楽しくなるでしょう。誰にもバッハを弾く権利はあるでしょうし、私がそれを禁止する権限もありません。私の編曲譜でよければ大いに活用してください。前回公開した楽譜はその後いろいろ変更されています。そのうち確定版を公開します。

でもそのつまみ食いレベルの演奏を人前でしたりネットに上げるのは慎みたいものです。人前やネットは公共です。そういう演奏に対して私が直接止めにかかる権限はありませんが、公共の場でそういうはしたないバッハを演奏するのはバッハに対して失礼だと考えています。

Luxmanアンプの修理費用は?

2022年04月19日 17時59分18秒 | 音楽系
気になっていたLuxman L-507fの修理見積もりのメールが届きました。恐る恐る添付を開いてみましたが・・・6万超えでした。さすがいいお値段です。最近古いDATデッキ, カセットデッキ、デンスケなんかを修理に出していますが、これは今までで最高値です。もっとも元のお値段がそれらよりかなり高いので当然といえば当然です。7万円の品の修理が6万円では誰も修理しないでしょうけど、L507fは30万くらいしたような気がしますので、まぁこんなもんなんでしょう。

最近のLuxmanの最新モデルを調べてみましたが、多分立ち位置的に一番近いモデルは現行のモデルではありませんがL-507uあたりでしょうか。

オーディオ評論家の解説には「L-507uは、ラックスマンのプリメインアンプ・ラインナップのミッドレンジに位置するモデルである。前モデル「L-507f」の改良型ではあるが、アンプで最も大切な増幅部に、最高級ディスクプレイヤー「D-08」と同じODNF(オンリー・ディストーション・ネガティブ・フィードバック)回路のバージョン3.0が採用されている」とありましたのでやはりこれが直系ですね。

あとuXとかuXIIなんかもありますので、同じ系統なんでしょう。現行のモデルだとL-507Zというのがありますが、こちらはお値段を調べてみましたらなんと60万超え!!高いところだと70万近くいきます。えらく豪勢に進化したものです。さすがにこれは買えません。

それより1995年に購入したスピーカーHarbethのCompact 7はちょっとへたり気味のような感じがしますのでこっちの方を新しくしたいところです。へたり気味と行ったのは27年も経ったので多分そうなんじゃないかなという気がしているだけで、特にオーディオの知見が深いわけではありません。(笑)メルカリで調べたら結構いい値段で買ってくれる人がいるので、これを原資にひとつ・・・いえ、ステレオだけにふたつ。

ミニ・クロスオーバーF60の車検

2022年04月18日 11時50分05秒 | 日々のこと
今日は朝から四日市の検査場にでかけてミニ・クロスオーバーF60の車検を受けてきました。今日の天気はあいにく雨模様。いままでユーザー車検を何度も受けに行っていますが、雨に降られたのは今回が初めて。始めはポツポツ程度だった雨は車検が終了する頃にはそこそこの雨に変わっていました。

いつもは国道1号線で検査場に行くのですが、今日は上下4車線道路の国道23号線を使ってみました。国道23号線は渋滞があるので避けていましたが、結果的には渋滞がある箇所以外で速度を出せたのでいつもより早く到着することができました。到着したらまず写真の奥の建物で重量税を支払いヘッドライト検査のためのテスター券を購入します。



次に隣接の民間検査場でヘッドライトの光軸調整をしてもらいます。



4年くらい前から検査ラインの光軸チェックが近目もやるようになり、妙に合格率が低くなりました。もっとも近目で不合格になった場合は、遠目で再検査して合格なら通してくれます。それでもだめな場合は、この民間検査場で再チェックです。2年前は近目不合格になったものの遠目でお情け合格を頂きましたが今回はどうでしょうか。

検査ラインに入る前に事務棟で書類の受付をしてもらいます。ユーザー車検専用の窓口があります。



受付が終わりましたら、検査ラインに入ります。9時からの第1ラウンドで予約しましたが、雨のせいか受検する方が少なく待ち時間なしで9時ジャストにラインに入ることができました。概ねいつもと同じですが、ひとつだけ変わったことがありました。それは排ガス検査のとき車両から出るように言われ、検査ラインのお兄さんがアクセルを思いっきり吹かせて検査をしたことです。以前は自分で検査機器を排気管に入れて、アイドリング状態で待機し、合格なら次に進むという感じでした。検査官のお兄さんもなんやら検査機器のディスプレイ表示を読み取っているみたいで、検査が厳密になった感じがしました。

今回光軸は一発で近目合格でした。ライン自体は15分くらいで通過し、各所で合格のスタンプを検査カードに押してもらい、事務等にその検査カードを提出して終了しました。最後の仕上げで車検シールをフロントガラス上方に貼ります。



今貼ってあるものを剥がして貼り替えるのですが、指頭奏法をしている関係上指の爪が伸びているのは左手の親指だけですのでここでいつも難渋します。剥がして貼り終えるのにかかった時間は、検査ラインを通過するより長かった感じでした。(笑)

今回かかった経費です。自賠責は年々安くなっています。重量税はクリーンディーゼルということで減免されているようです。

自賠責20010円、重量税20000円、テスター券3300円、検査代2000円、油脂類交換16400円、ワイパーブレード交換9680円、書類代100円でしめて71490円でした。今回はまだ5年なのでこのくらいでしたが、次回は7年になるので整備費に経費が余分にかかると思います。






プレリュード・フーガ・アレグロのヘ長調編曲(11)

2022年04月17日 13時07分28秒 | 音楽系
さて998のヘ長調編曲の最新バージョンを見てみましょう。この調は2016年に一度試みてリサイタルで弾く予定でしたが、それを断念して今またやる気になっているというのはこの連載の始めのころに書きました。




赤で一杯訂正していますが、これは何度も弾きながら最適化を図るプロセスです。昨日はオーケーだと思って書き込んでも翌日になると待てよ、前のママのほうがいいな、というケースも結構あります。ここからまだ沢山変わりますので、これは途中経過だと思って下さい。やっていくことは運指、ポジションの最適化と自分化(自分にとって一番弾きやすく表現しやすい形にする)このようにしたものが他人様にとって弾きやすいかどうかはわかりませんが、確実に弾けるひとつの形ではあります。

ネットにはバッハの編曲タブなどは「机上の空論」みたいなのがあって、実際には演奏不可能なものとか、可能ではあってもとても実用的とは言えないものがあります。本編曲はそういった類いのものとは一線を画しています。ただ一般的には机上の空論タブなのかどうかはかなり演奏技術が高くないとわからない(=空論タブも一線を画するタブもどちらも難しくて弾けない)ところが難しいところです。確実に言えることは空論タブはどれだけ練習して実力を付けても弾くことができないということです。

さて訂正を重ねていきますと何と書いてあるかわからなくなってきます。そういうときは一度清書しなおします。上の楽譜も何やらわかりにくくなってきていますのでぼちぼち清書しなおさないといけません。またそのうち綺麗に書いたのを掲載します。というか全曲清書したのを掲載する予定ですので弾いてみて下さい。と言われてもきちんと弾くのは相当難しいでしょう。でもきちんと弾けなくてつまみ食いするみたいなことでも結構楽しいものですので活用してみてください。

タブと使用する指が決まったら、私の場合暗譜します。その後の練習は大体暗譜でしますが、本番では古楽演奏家の作法?で楽譜を見て演奏することにしています。まぁこれだと本番でうっかり思い出せないということはないので安心です。ギターを弾いていた若い頃は本番も全て暗譜、単純にそんなもんだと思っていたんですね。今は年くって脳も多少は劣化しているでしょうから、この古楽器奏者の作法はある意味ありがたいものです。

プレリュード・フーガ・アレグロのヘ長調編曲(10)

2022年04月16日 17時21分01秒 | 音楽系
998プレリュードの演奏でよくあるのが、妙なところにスラーがあったり、音が和音的に動いているところと音階的に動いているところが極端に異なるニュアンスだったりする弾き方です。

ギターの演奏ではこういった弾き方はとても多いです。おまけにアポヤンドしたりして音を強調したりしたりもします。イギリスの某有名ギタリストの若い頃の演奏なんかその典型です。さらに氏はアレグロの12小節目の音型を変えてしまったり、24小節目のシャープに気づかなかったりしています。編曲譜が間違っていたのでそれは彼の責任ではないという意見を聞いたことがありますが、それは大きな間違いです。仮に楽譜にそう書いてあってもおかしいと思わなければ演奏家としては失格です。

脱線しついでに同じようなことを思い出しました。昔フランスの某市で開催されたコンクールで優勝した某日本人ギタリストで一部ではいまだに信奉者が多い方ですが、997のフーガの前半部を間違えて弾いていました。私はあるとき名古屋の荒井貿易の書庫で偶然それと同じ音になっている編曲譜を発見しました。編曲者はミゲル・アブ・・・(名前のあとの方は昔のことなので思い出せませんが)で、そのギタリストは恐らくその楽譜を使ったのでしょう。調も同じニ短調でしたし。多分それは印刷屋段階での誤植だと思われますが、それをおかしいと思わず弾いてしまった某ギタリストは、演奏家としての資質を問われます。ちなみにそれはレコードに録音され発売されました。私それ持っています。(笑)997はコンクールでは弾かなかったのでしょうね。弾いていたら間違いなくコンクール予選落ちです。

おっとなんか過激な発言が続きましたが、話を戻しましょう。リュートでもギタリストのまねみたいな演奏があるので注意しましょうということです。こっちが本家ですからね。鍵盤ならわりとスムーズにいくのですが、リュートだとこのプレリュードの音型をスムーズに弾くのは相当の技量が必要です。リュートの音型に聞こえるけど実はちょっと異質な部分がチラチラする、というのがこの曲の音型です。というかバッハのリュート作品はみなそんなところがあります。バッハが書いた音をどの弦でどの指で弾くか(ここまでは編曲)とそれをどう弾くか(これは演奏)ということが演奏家として求められます。これがヴァイスとは異なるところです。ヴァイスはこの最初の事柄はちゃんとやってくれてタブに記述してありますから、私たちはどう弾くかに専念できます。この点がバッハを演奏するときの大変さです。

LuteFest 2022

2022年04月15日 11時58分51秒 | 音楽系
アメリカリュート協会からリユートフェスト2022の案内が届いています。オンラインではなく対面のフェストです。In-person Festって書いてありましたので、実際に人が集まる、というのはin-personって言うんですね。

LuteFest 2022

期日は6月26日から7月2日までで、会場はクリーブランドのケース・ウェスタン・リザーブ大学です。クリーブランドは五大湖のひとつエリー湖の南岸にある街です。場所柄冬は寒そうなところですが、会期の6月後半から7月始めは快適な季節でしょう。



講師陣はロバート・バルト、ポール・オデット、ナイジェル・ノース、エドゥアルド・エグエス、ホプキンソン・スミスなど蒼々たる面々、ホピーはレクチャーもする予定です。あと通奏低音やアンサンブル、特定のレパートリーのレッスンもあるようです。

なかなか魅力的なコースですが、コロナ禍が感染に治まっていない状況なのでまだ渡航には面倒くさいことがあるようです。調べてみましたら、

1.ワクチン接種完了証明書(海外渡航用の新型コロナウイルスワクチン接種証明書)
2.出発前1日以内に行った新型コロナウイルス検査による陰性証明書

この2.が面倒くさそうですね。PCR検査でその日のうちに結果を出して証明書を出してくれるところを探さなければいけません。追加接種した人は帰国してすぐ帰宅できます。

クリーブランドへは、シカゴオヘア空港(またはトロントやサン・フランシスコ)を経由してクリーブランドホプキンス空港まで行きます。所要時間は15,6時間です。チケットは、以前だと往復で10万を切るのがざらでしたが、調べたところでは20万前後といったところです。

講習会に参加するにはリュートを持って行く必要がありますが、一番確実なのはチケットを2枚購入すること。リュート様には窓際に座ってもらう訳です。このパターンはエコノミー席でもお隣が愛するリュート様ですので、とてもゆったりします。でもお値段が・・・

ユナイテッド航空だと、座席上方のラゲッジスペースに入る楽器なら優先搭乗させてもらえるようなサービスがありました。もちろんチケットは一人分です。これはある事件※が原因でそういうサービスを始めたようです。現在適用されているかどうかわかりませんが、私自身は数年前に2回ほどこのサービスでギターやリュートをラゲッジ・スペースに入れてもらったことはあります。ただしラゲッジ・スペースに入ることが条件なので、大きめのバロック・リュートだと上手く入らないかもしれません。クラシック・ギターは確実に入りますが、アーチ・リュートやテオルボはダメです。もっともアメリカの講習会に大きなテオルボを持って行く人はそういないでしょうけど。

以上興味がある方のための情報でした。

※ある事件
アメリカのカントリー&ウェスタン歌手の人がユナイテッド航空を利用しました。彼の手持ちのギターに関してはキャビンに入れてもらえず泣く泣く荷物スペースへ入れることに。ところが彼は機上から荷物の扱いを見て驚きました。職員が彼の大事なギターを放り投げて入れているのです。到着してギターのケースを開けたら案の定ギターはバラバラになっていました。(荷物受け取りのベルトコンベアの段差でとどめという感じでしょう)彼は楽器を保障してほしいとユナイテッド航空に掛け合いましたが、けんもほろろ。そこで彼はその一部始終をお得意のC&W調の歌にしてYou Tube 投稿しました。するとそれが驚くべき再生回数になったのです。慌てたユナイテッド航空側は急遽彼に謝罪し、保障に応じたということです。








携帯、ネット料金は煩雑

2022年04月14日 14時30分24秒 | 日々のこと
ウチは光回線代と携帯代(格安スマホ)をセットにして少し割り引きしてもらっているのですが、請求書を見るとどうも高くなりがちなので調べてみました。ここ2年館の平均月額を出してみましたら、光回線(こちらは定額)が約5000円、携帯が約4000円というところでした。音声通話が30秒で22円なので少し携帯での音声通話が多くなると一気に跳ね上がります。音声通話が全くないときは6000円くらいになります。(しばらくは割引が適用されていますので、それ以降は1000円くらい高くなります)ネットは6ギガですが、あまり携帯のネットで4Gは使わないので繰越しが発生してその分をイレルと12G使えます。たまに4Gでネットをするには十分な量だと思います。

管前総理が携帯は高い!と言ったら慌てて日本で一番大きな携帯会社が格安のプランを発表しました。それだと通信20G、5分までの無料音声通話で2790円、安いですね。最近よくテレビでも宣伝している、昔カセット式の音楽再生機器を発明したメーカーが出している光回線は5200円。いずれも月額です。その光回線は料金体系がとても複雑で割引期間が経過したらそれより値段が上がるようです。

この2つに乗り換えるとネットと携帯合わせて月額約8000円です。うーむ、ウチの平均より安いです。5200円の光回線を出している会社は、いろんなサービス特典があって、しばらくは月々1000円以下になり4万のキャッシュバックがあってとテンコ盛りなんですが、一定期間が過ぎると割引なし価格になります。これは注意しないと安いつもりで契約したら確かに最初の2,3年は安いですが、それ以降一気に値上がりということになります。

実は私が契約している格安スマホにはアプリを使って通話することもでき、これだと30秒で9.9円です。10円でないところは、安さを演出するための戦略的価格なんですね。これには定額プランがあって、600円くらいのプランをオプションでつけると月60分の通話ができるとのことです。もしこのプランを使うと、音声通話なしのときの6000円+600円=6600円になるはずです。家内の携帯はあまり使わないので2000円前後/月ですので、ウチとしては携帯二回線+光回線(インターネット)で代金合計が8000円前後/月(割引適用期間後は+1000円)です。

カセット式音楽再生機を初めて出したメーカーの割引は尋常な額ではなく、3年くらい先までで見るなら明らかにこっちの方がお得ですが、10年くらいのスパンで見るとなんとも言えません。(計算はできるでしょうけど面倒くさいです)いろいろ調べたり契約のための手間も経費のうちだと考えると結局今契約している格安スマホの月60分のオプションを600円でつけるというのがベストのような気がしますが。しかし事が煩雑ですね。でも何も考えずに契約すると携帯2回線+光回線だと2万近く行ってしまうかも知れません。今の世の中、なかなか大変です。


ひまわり

2022年04月13日 14時51分22秒 | 音楽系
ロシアのウクライナ侵略をうけて、ウクライナ映画ひまわりが話題になっていました。この映画は見たことがありませんが、主題歌は名古屋のM百貨店北館10FのイタリアンレストランCでよく演奏していた覚えがあります。40年数年以上前の話ですが・・・

どんな楽譜(編曲)だったかちょっと見てみたくなりましたので、いくつか当時のネタ本を引っ張り出してきました。多分これじゃなかったかなと・・・



この曲集はあまりいいアレンジじゃないのもありましたが、使えるのを選んでよく使っていた記憶があります。でもさがしてみると「ひまわり」はありませんでした。確かニ短調のアレンジだったと思うのですが。次に見てみたのがこれです。



これはとてもいいアレンジでしたが、曲数があまり多くありませんでした。そもそも曲集じゃないですしね。そういやこの本の著者M. セバスチャン氏って誰だろうって当時の音楽仲間達の中で話題になったこともありました。でもここにも「ひまわり」はなし。それではもうこれしかないと思ってみたのがこれです。



大当たりです。ここにありました。



記憶通りニ短調です。あと自分で編曲した曲の楽譜もネタ本たちの中にはさまっていました。




何か古いマニュスクリプトみたいになっていますが、当時はやっていた「水色の手紙」「白いギター」「あなた」なんかをアレンジしていました。なぜか「神田川」のメロディも書いてありました。この曲はおしゃれなレストランCのイメージには合わないので普通は弾きませんでしたが、お客さんからリクエストがあったときに備えていたような記憶があります。あとジョージ・ハリソンの「While my guitar gently weeps」「Here comes the sun」も編曲していますね。

「白いギター」はイ短調からエンディングは嬰イ短調に転調していますが、こんな面倒くさいことやっていたのかなぁ。多分ギャラと比較してこの曲はコスパが悪いでしょうからあまりこのアレンジは使わなかったと思うのですが、今となってはもう覚えていません。




お届け物

2022年04月12日 19時51分40秒 | 日々のこと
お昼過ぎに宅配便の業者さんから電話がありました。2時頃に届けたいので在宅かどうか尋ねてきました。その時刻あたりは在宅している旨を伝えて、それからしばらくすると玄関のチャイムが鳴りました。何を頼んだのか思い出せませんでしたが、ドアを開けて送られてきたものを手にするとすぐにわかりました。それは少し重くグニャグニャした感じでした。

そうです、高山のM商店さんにお味噌を注文したのでした。注文したのは一昨日、実はここへはもう20数年前から味噌を注文しています。高山には何件か味噌のお店があります。高山に行ったときにたまたまこのM商店さんで買ってきた味噌がとても美味しいので、それ以降ずっと注文しています。

実はあともう一件高山の別のお店にも味噌を注文していまして、交互に発注しています。こちらは朝市に出ていたのを買ったのですが、M商店とはまた少し味が異なります。両店共に熱処理をしていない生きた味噌なのでとても美味しいです。(夏場の保存は要注意。袋が破裂します)これだけ菌が元気なのですから、多分栄養価も高いのではないでしょうか。

注文はネットではなくいつも昔ながらの電話注文です。でも多分アマゾンに注文するよりずっと速いです。

「もしもし、桑名の中川ですけど、いつものお願いします」
「はいはーい、わかりました」

これだけです。(笑)10秒もかかりません。代金はあと払いです。でも支払いはネットバンキングで。これは今式です。

気がかり

2022年04月11日 10時53分13秒 | 音楽系
スイスのバーゼル・スコラ・カントルムはとてもインターナショナルな学校で、学生の出身を見るとスイスのドイツ語圏にありながら地の人の方が少ない感じでした。私が在籍していたホプキンソン・スミスのクラスもスイス人は一人だけでそれも地元のドイツ語圏ではなくフランス語圏出身でした。

他のクラスも同様でしたが、そんな中にポーランド人のアグネスという人がいました。本当はアグネシュツカみたいな名前らしいですが、言いにくいので本人はアグネスでいいと言っていました。彼女は中世ルネッサンスの声楽が専攻で、クラウフォード・ヤングのクラスでよく伴奏をさせてもらいました。

ロシアのウクライナ侵略でポーランドに沢山の避難民が押し寄せています。今のところロシアがポーランドに攻め入ることはないみたいですが、何かのはずみであり得ないことではないと思います。今アグネスはもうポーランドに帰っているのでしょうか。それともそのままスイスにいるのか。気がかりです。

私よりは大分前にスコラで勉強していた人でエロ・パルビアイネンという人がいます。彼はBWV1025のチェンバロパートがヴァイスのソナタ46番と同一であることを発見したことで知られていますが、彼はフィンランド出身です。80年代の終わり頃、イタリアのウルビーノというところで開催された古楽セミナーでご一緒させていただき、いろいろお話をしたことを覚えています。その頃はまだスコラの学生で、その少しあとにその「大発見」をしました。

彼はその後フィンランドに帰り地元のアンサンブルやソロなどで活躍していますが、ロシアに隣接するフィンランドも今微妙な立ち位置にあります。20世紀初めからロシアの脅威にさらされていた同国ですが、現在の中立政策を捨ててNATOに加入しようとする動きがあるようです。ウクライナの状況を見ているとロシアとの長い国境線がある同国は本当に厳しい状況に置かれていると思います。エロがリュートを捨てて銃を取るということは年齢的にもないとは思いますが、ポーランドがNATOに加入する前にロシアが先手を打ってポーランドを攻撃するかも知れません。アグネス同様、エロのことも気がかりです。