多機能は壊れた時高くつきます。

2010年01月30日 | 住まいづくり
先日も住宅機器のメーカーの方にお話をした。二極化かもしれないけど、もっとシンプルで丈夫なものを作って欲しいと。

 海外に出る度に気になることがある。トイレの蓋。一般家庭を訪問するわけではないから、実態は正確かどうか断定は出来ないけれど、ホテル・レストラン・公共機関のトイレの蓋が・・・まあ乗っかっても割れないことは確か。

 車を買い替える度に、フロントの内装が華奢になったわねえと思うようになったのは、何十年前?。確かに軽く安くなったということなんでしょうけれど。

 日本のめざしたところ・・・・大量生産大量消費が戦後の日本の復興の元だったのだろうけれど。それでも出始めの頃の家電は長持ちしたのに、いつしか・・・8年目の朝を迎えると壊れるように作っているんだ・・・と私は解釈した。消費が日本の経済の元だから。

 もったいない・・・・だれもがそう思っていただろうけれど。給料が上がって雇用が守れて、みんなが中流意識をもてた時代はそれでもよかったかもしれない。

 先日来の長谷川慶太郎氏の本を読みながら、今なぜデフレなのかがよく分かる。
あの冷戦が終わったことにより、世界は本当に・・・本当に変わったのだと。

 安さを求めて・・・国内の雇用は失われた。知価革命と随分前から警鐘をならしていた堺屋太一さんもおられたけど。
 物に付加価値をつけてか・・・・と思うけれど、最近のトイレ、さすがに節水型にはなったが、あまりの付加価値のために節約とか、エコとからは縁遠くなっている。

 最近リフォームでタンクレスのトイレに替えたお客様。足が痛いので、どうしてもその高さが欲しいと選ばれたが、3月したら、水圧が落ちて小では流れないと連絡をいただいた。私自身「小」を使って流すという習慣がなかったから(配管のことを考えれば)、つい「小」なんですか?って感想をもらしてしまった。

 お客様はエコの時代に水がもったいないじゃあないの、と話された。

 水道局も水圧は下がることはありますとのこと。紆余曲折の末、取り付け時には発売になっていなかったハイブリットがちょうど発売になり、それに替えられた。

 縁あってそのトイレが事務所に据えられた。みゆきさんが取扱説明書を片手に、設定を変えているが、まあ多機能である事は間違いがない。もっと間違いないことは節水以上にランニングコストが高く付くという事だ。

 さらに多機能は壊れると高く付く。たくさんОBのお客様がいるという事は、そのような事態になった場合を、私は普通の主婦の何百倍も経験するところからきているかもしれない。。壊れた時のことを考えれば、単純・丈夫が何よりだと、誰よりも思うらしい。

 トヨタ・ホンダのリコールが連日報道される。トヨタの指定した仕様書どおりに作成した部品でと、念に入れた報道も耳につく。今回のことで、物づくりが日本に帰ってくるようなことはあるだろうか。

 日本の製品の良さはその素材から違う・・・長谷川氏もその本の中で、日本車がアメリカで売れ始めていた頃のことで語っていたが。

 支離滅裂状態の内容・・・・思うことが多すぎて。

 依田 美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


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