院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

東京大阪カジノ構想

2013-02-14 08:27:13 | 社会
 賭博と言えば、私がやったことがあるのは、賭け麻雀、パチンコ、ポーカーくらいだろうか?賭け麻雀は点棒ひと箱300円、パチンコは3000円くらいまで、ポーカーは仲間内で数回やった。2万円くらいの金額が動いた。競輪競馬競艇はしたことがない。

 私があまり賭け事をしないのは面白くないからではない。見苦しいと思うからだ。

 新米の医者のころ、私は生活費を稼ぎにときどき浜松の病院に当直のアルバイトに行っていた。名古屋からJRで浜松まで明るいうちから行ったのだが、ちょうど浜名湖競艇が終わる時間にぶつかることがあった。

 その時間になると、最寄りの駅から浜名湖競艇を終えたばかりの人々が、どどっとJRに乗り込んでくるのだ。それまで穏やかだった車内は突然、席を取り合う者たちでごったがえす。彼らはほとんどが中高年の男で、手に手に競艇新聞を持っていた。

 白髪頭に野球帽をかぶった彼らが、私にはとても醜く見えた。まったく金の亡者の集まりである。こういう中高年にはなりたくないと思った。すべてではないが、それが私が賭博をやらない理由のひとつだった。

 石原慎太郎さんが東京都知事のころ、東京にカジノを作ろうと言っていた。最近、橋下徹大阪市長が大阪にカジノを作ろうと言っている。大都市にカジノを作って大丈夫なのだろうか?

 カジノで知られるラスベガスは砂漠の中にあり、飛行機を使わないと行けない。それが障壁となってある程度の以上の金がないと行けない。

 東京や大阪の交通至便な地域にカジノを作ったら、浜名湖競艇に目の色を変えていた御仁たちが来るのではないか?カジノは瞬く間に不良中高年のたまり場になりそうな気がする。それとも、カジノは外人専用にして日本人を排除するのだろうか?

 私はカジノを作るなら、北海道の原野に作ればよいと考えている。交通至便な場所に作ると、善良な市民が寄り付きたくない場所になってしまわないだろうか?石原さんや橋下さんは、その辺りをどう考えているのだろうか?