テレビで俳人の吉田類さんが案内人をしている「酒場放浪記」という番組を見ているとは、いつぞや書いた。毎週月曜日の夜9時から、BSのTBSでやっている。すべて再放送だ。
吉田さんが安居酒屋に行って、大したことのない料理に「さすがマスター、本場仕込みだ」なぞと世辞を言って、つまらない料理をさもおいしそうに食べる、ゆるい番組である。どうしても見なくてはならない番組ではない。だが、最後に俳句で締めるから、番組全体が俳文のようで、なんとなく見てしまう。
同じようなことを豊橋で実行しようとすると、そうはいかない。中心地からちょっと離れた居酒屋は常連のたまり場になっている。そんなところに私が行くと、異物でも入ってきたように好奇の目で見られる。そもそも常連たちは互いに近所で、ふだんから繋がりがある。
私が一人で黙って呑んでいると、常連たちはたまらなくなって、「どこの人?」、「どこに住んでいるの?」と「身元調査」が始まる。
そのようなわけで、豊橋では「酒場放浪記」を再現するのが難しいのである。
吉田さんが安居酒屋に行って、大したことのない料理に「さすがマスター、本場仕込みだ」なぞと世辞を言って、つまらない料理をさもおいしそうに食べる、ゆるい番組である。どうしても見なくてはならない番組ではない。だが、最後に俳句で締めるから、番組全体が俳文のようで、なんとなく見てしまう。
同じようなことを豊橋で実行しようとすると、そうはいかない。中心地からちょっと離れた居酒屋は常連のたまり場になっている。そんなところに私が行くと、異物でも入ってきたように好奇の目で見られる。そもそも常連たちは互いに近所で、ふだんから繋がりがある。
私が一人で黙って呑んでいると、常連たちはたまらなくなって、「どこの人?」、「どこに住んでいるの?」と「身元調査」が始まる。
そのようなわけで、豊橋では「酒場放浪記」を再現するのが難しいのである。