中学生の時からラジオの深夜放送を聴くようになった。勉強をする気にもならず、かと言って寝る気にもならず、家族が寝静まったあと深夜放送だけが世の中との接点だった。
聴く人が少ないから、番組は詰まらなかった。広告費も安かったのだろう、渋谷や新宿のレストランの宣伝をやっていた。人気深夜番組「オールナイトニッポン」が開始される数年前のことだった。
夜中の1時半ころの番組で、オープニングにかかる耳慣れない音楽があった。私は、すばらしいと思った。だが、番組ではその曲の題名を言わない。
そのオープニングの音楽が聴きたいばかりに、深夜1時半まで起きていることがあった。その音楽は、中学生の私には、ものすごいインパクトだった。世の中にはこんなにすカッコいい音楽があるのだ、と大げさではなく思った。
あとになって知ったが、この音楽はデイブブルーベックの「テイクファイヴ」というジャズだった。後にも先にも、こんなに音楽に惹かれたことはない。なんと言っても、人を夜中1時半まで起こしておく力があるのだから。
以来、私はモダンジャズにはまっていくことになった。
聴く人が少ないから、番組は詰まらなかった。広告費も安かったのだろう、渋谷や新宿のレストランの宣伝をやっていた。人気深夜番組「オールナイトニッポン」が開始される数年前のことだった。
夜中の1時半ころの番組で、オープニングにかかる耳慣れない音楽があった。私は、すばらしいと思った。だが、番組ではその曲の題名を言わない。
そのオープニングの音楽が聴きたいばかりに、深夜1時半まで起きていることがあった。その音楽は、中学生の私には、ものすごいインパクトだった。世の中にはこんなにすカッコいい音楽があるのだ、と大げさではなく思った。
あとになって知ったが、この音楽はデイブブルーベックの「テイクファイヴ」というジャズだった。後にも先にも、こんなに音楽に惹かれたことはない。なんと言っても、人を夜中1時半まで起こしておく力があるのだから。
以来、私はモダンジャズにはまっていくことになった。