院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

失業の種類

2013-07-30 04:25:21 | 経済
 失業者が多い。完全失業率は4%台だが、非正規雇用は38%を超える。非正規雇用には健康保険が付いていないものもある。退職金もない。だったら、昔の学生アルバイトと同じではないか。

 識者によれば失業には3様態があるという。まず、不景気による失業。次がミスマッチによる失業。ここまでは分かる。

 最近顕著になった第三の失業形態として、テクノロジー失業というのがあるそうだ。つまり、テクノロジーの進歩によって、その人の仕事をコンピュータがやってしまうようになったための失業だという。

 本の電子書籍化によって本屋がなくなるといったことである。大手書店はすでに次への策を考えている。図書館が電子化されて、蔵書の管理はすべてコンピュータがやることになるだろう。そこで司書が失業する。

 寿司を一人前に握れるようになるには10年かかる。ところが現在では、10年間修行した職人と同じくらいにシャリを握れる寿司ロボットがある。回転寿司では重宝しているそうだ。確実に寿司職人のニーズは減っている。

 心電図はすでに医者より間違いなく内蔵コンピュータが読むとは、昨日掲載した文章に書いた。コンピュータは数値を扱うのが得意だから、数値にたよる部分が多い科は、まっさきにコンピュータ化されるだろうともいつぞや書いた。

 コンピュータ化がもっとも遅れると思われるのは、精神科だと思うのだが、これは手前味噌だろうか?でも、それさえも時間の問題だと予想して、ため息をついている私である。