先日製作して紹介した簡易定電流充電器であるが、出力電流設定が20mAだったので閃いた。LM317データシートこれのアプリケーション例:定電流回路を参照。
LEDが壊れていないか、極性はどちらか、明るさはどのくらい有るのかを調べたい時がある。
このときLEDを負荷に接続するとLEDのVf(順電圧)に関係無く設定電流が正確に流れるので電流に合わせたシリーズ抵抗を入れなくて、ワンタッチで調査出来る。
抵抗値の算出は1.25V(Vref)÷電流(A)である。
従ってLEDに限定すれば、24Ωの固定抵抗と100Ωの可変抵抗をシリーズにすると10mA~50mAまで可変となる。固定抵抗をシリーズ入れないと、誤って24Ω以下になった場合、過大電流が流れて、LEDが瞬時に昇天してしまう。
これにより、LEDのシリーズ抵抗が不要、極性もチェック出来る、明るさの比較が出来るなどのメリットがある。
写真はバッテリーの充電も考えて放熱フィンを付けているが、LEDに限定すれば不要である。
電源はACアダプタを使用していたが、6V/9Vの乾電池を使用すれば、白/青色LEDまで対応出来る。電子工作サークルやおもちゃ病院で使い易い様に006Pホルダを使ったポータブルな物を製作した。電流切り替えは3ポジションのスライドスイッチを使い、抵抗値(E-12系列)の関係で13/27/54mAとなった。
写真に写っているのは秋月から購入の、高輝度RGB3チップ搭載LED(GM5WA06253Z)で、点灯させてみた。
今は販売されていないが、4個で200円だったと思う。非常に明るくて、素子が独立している(6本足)ので用途は広い。