今まで使っていた秋月製デジタルテスターが、とうとう壊れてしまった。表示値がでたらめなので、何度か分解して接点部の清掃などをしたが駄目だった。
そこで、イーエレで販売している安価な(完成品の方が安いが)デジタルテスターキット DT-830B 880円(税込)を購入して 組み立てることにした。
製作説明書は添付されず、ネット上で公開されているので、これをプリントアウト。
部品は厚紙に印刷された部品リストに差し込んであり親切なのだが、表示とずれていて、回路図とも合わないので、途中、イーエレに電話して確認した。そして何とか完成なのだが、表示がおかしい(7SEGがありえない表示をする)ので、液晶と接続している導電ゴム状のコネクタ、基板側パターン、液晶パネル透明電極をもう1度プラモデル用シンナーで清掃して組み直したらOKになった。
後は、ダイヤルスイッチの部分で小さな圧縮ばねとボールを使っているので紛失しないように。
調整は100mVの電圧で同じ値になる様に内部の半固定抵抗器を廻すことと、10A測定用銅線を半田で調整するというものです。どちらも基準になる計測器が必要であるが、手持ちにはデジタルパネルメータしかないので、大体のところに調整した。
結構、簡単そうで部品点数が多いので時間がかかった(2時間位)。
イーエレに完成のメールをしたら「もともとキット用に設計されたものではないので、組立はけっこうむづかしかったと思います」とメッセージが届いた。時間を掛ければ初心者でも可能かとは思いますが。
今まで使用していたオートレンジと違い、アナログテスタをメーターだけデジタルにしたような使用感なので、好き嫌いあると思います。でも、hfeも測定出来るので、その点は便利ではある。
秋月で、これの完成品M-830B(色はオレンジ)が600円で販売されているので、割高では有るのですが、純粋に組み立てを楽しみたいとか構造を知りたいという方には価値があるかも知れません。
おもちゃ病院の先輩からメッセージがありました(私もそう思いました)。
hfe測定の8P-ICソケットで、ヤワなリード接点が上部まで届いておらず短足TRは使えません。これをちゃんとしたメーカ品に替えればOKです。とのことです。
6/5交換することに。使用したのはシングルインラインソケットで、高さが足りないので2段重ねにして見ました。最初は現行のソケットで、ドリルでモールドを座繰って、ピンのみ交換したのですが、ピンが見えないとトランジスタが差込み出来ず、2ピンずつカットして4方向に実装、半田付けするようにした。見た目悪いですが、我慢しよう。
2009/4/14 このテスターについての操作方法を知りたいと初心者からのコメントが有りましたので、マニュアルを作成してみました。参照下さい。