トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

おもちゃでも基板コーティング採用

2008-06-16 19:44:00 | おもちゃ病院

Photo入院した「 アンパンマンじゃかじゃか消防車」の前面アクリルカバー内のアンパンマンはスイッチを入れるとモーターで動くが、上部にあるメロディーボタン(おしゃべり、メロディー、サイレン音)を押しても3個とも鳴らないというもので、分解してみた。スピーカーは壊れていないし、スイッチ(タクトスイッチ)もちゃんとONになる。ところが基板を調べようとしたら、表面に防湿コーティングがされており、テスターを当てても絶縁物なので導通が無い。おもちゃでは初めて見る。以前の会社でも、通信機で湿度の高い環境(屋外、船舶等)・地域(熱帯、亜熱帯)に納入するもので使ったことがある(各種取り寄せて環境試験も行って、作業仕様書を作成した)。使用環境に強いことはいいことだが、故障するとドクター泣かせである。経験から、なかなか剥がれないし、剥がす手段が無い。はんだで溶かすしか無いので、今回は修理不能としてメーカーに依頼するように御願いする。一応、発売元のアガツマに問い合わせしている。やはりメーカーは基板交換しか考えていないのだろう。

6/26 メーカーが基板を送ってくれ、無事修理完了!

早速交換、無事動作した。正常品は、イグニッション(回転)スイッチ及びメロディー(押しボタン)スイッチを入れて、一定時間で自動的に動作(モーター、LED、メロディー)が停止するのだが、今回の依頼品は、OFFにならなかったので、やはりICが不良だった様だ。

Img_4678_r あとは、ホース収納ボタンが戻らない現象があり、メーカーから送られて来たものも同じ現象になっていたので、構造的な欠陥の様だ。可動部にセラミックグリスを塗布してスムーズに戻る様になった。

余談だが、当時使用したコーティング剤には蛍光塗料を混ぜており(混ぜたもので市販されている)、ブラックライトを当てることで、塗布漏れが無いかチェックしたものである。

コメント
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