前々回、教材にしてスタートした「エレキジャック6号」掲載の「30分スリープタイマー」について配線完了のメンバー3名からチェック依頼された。電源ショートを確認し、問題無かったので電池(6V)を接続してスタートボタンを押してみた。最初は全然動作せず、これはタイマーIC電源接続漏れだった。ところが、接続しても、スタートボタンを長押ししないと動作しない等、動きがおかしい。今日はオシロスコープを持ってきていなかったので、動作タイミング確認のため、宿題で持ち帰る。
6/23自宅でトラブルシュート開始。タイマーIC(LMC555)トリガー入力端子②の波形を見る。ちゃんとトリガーパルスは出ている。でもタイマー回路はONしない。記事では電源から100kΩでプルアップ、0.01μFをアース間に接続してある。これに0.1μFに変更したら確実にONするようになった(インターネットで製作記事にあったラジオ用スリープタイマーがヒントになった。この記事によると、⑤ピンとVDD間に抵抗1.5kΩを入れることによりタイマー時間を約3倍に延ばすことが出来る様だ)。
定数(作者の確認不足か?CQ出版社の雑誌では良くあることです)がマッチしてなかったことが原因です。記事ではタイマーICに、ただ555と指示してあるのでTTLタイプのNE555だと推察します。今回私たちが使用したのはCMOSタイプのLMC555なので、トリガーがうまくかからなかったと考えられます。CMOSタイプはTTLタイプに比べ消費電流が少なく、各端子へ流れる電流が少ない(入力インピーダンスが高い)ので、今回の回路であるVDDから100kΩと0.01μFで充電する時間のパルスでトリガー(0V→VDD)するという仕組みでは、直ぐに充電されるのでパルス幅が狭く、リセットが掛からなかったと考えられます。皆さんもうまくトリガーしないときは試して見て下さい。
タイマー時間はRV最小で約8分、中央で約20分、最大で約33分でした(記事では1.5MΩと1000μFの固定定数でしたが、サークルでは470kΩ固定+1MΩRVと470μH×2でアレンジしてみました)。
長時間の動作時間を監視するのも大変なので、先日作ったキッチンタイマー利用のタイマーで自動測定しようかと考えている(タイマーでタイマーをチェック!)。
残り2台については、今回の現象を踏まえ、次回のサークルで対応することにする。
その他として、外部出力はフォトトライアックとトライアックによる電子リレーを採用してある。
センターで電子工作PR用として展示する【LED花火】について、吉本先生がアクリルを加工して、綺麗に作って来てくれた。これで、PRになること間違い無し。