私の記憶が確かならば、1982年の秋の天皇賞。まだ3200mだったころの秋天である。パドックを地を舐めるように首を垂れて回っている馬を見て、この馬だけはいらないと切り捨てた。大尾形、最後の重賞勝ち馬メジロテイターン。大尾形の系譜は、二本柳俊夫や松山吉三郎へと移り、息子の盛次より孫の充弘へ復権の光は託されていた。大尾形の死去から1年、馬、調教師、騎手、2代続けての天皇賞制覇をテイターンは果たす。花の15期生、岡部幸雄が逃げ、柴田政人が追い上げる。直線で先頭に立ったテイターンは二頭のマル地馬の猛追を退けゴールを駆け抜ける。鞍上の伊藤正徳はよほどその勝利が嬉しかったのか、ゴールの瞬間ガッツポーズを見せた。政人派でキョウエイプロミスのファンだったので当然馬券は外れた。(この記憶だけは確かだ)一流騎手というだけでは結果を残せないこの世界で、調教師としてもエアジハードというG1馬を育て結果を残し、みごと大尾形の系譜を証明した。昨年2月に定年を迎え引退された。競馬人生を全うされて、これから新しい人生を迎えるはずだったに違いない。合掌。
札幌記念(賞金値)
Sランク
6番ラッキーライラック 1番ノームコア
Aランク
2番ペルシアンナイト
Bランク
該当馬なし
Cランク
該当馬なし
Dランク
10番ポンデザール 4番ドレッドノータス 11番アドマイヤジャスタ 7番ブラックホール 8番カウディーリョ 5番ルミナスウォリアー
Eランク
9馬イェッツト 3番トーセンスーリヤ 12番トーラスジェミニ
伊藤正徳調教師の最後の重賞馬となったネヴァブションの引退レースとステイヤーズステークスには後藤浩輝騎手が騎乗していて、その前のレースとなったのが札幌記念であった。今回、Bランク、Cランクがいないというかなりいびつなメンバー構成となり、Sランク、Aランク馬たちと他の馬の実力差は歴然としている。その中でも調教評価Sのノームコアは主役といっていいだろう。今回はノームコア以外に2頭の調教評価S馬がいる。アドマイヤジャスタ、カウディーリョ。3000円の資金投資なので、カウディーリョの単勝を1000円、ノームコア600円、アドマイヤジャスタの単勝を500円。この3頭のワイドを300円づつ購入。
北九州記念(賞金値)
Sランク
10番モズスーパーフレア
Aランク
4番レッドアンシェル 11番アウィルアウェイ
Bランク
2番ゴールドクイーン 18番ジョーカナチャン
Cランク
12番マイネルグリット 15番アンヴァル 8番ラブカンプー 7番カリオストロ 9番ダイメイプリンセス 1番プリディカメント 17番タイセイアベニール 5番トゥラヴェスーラ
Dランク
13番メイショウキョウジ 6番クライムメジャー 16番ジョイフル
Eランク
14番メジェールスー 3番ブライティアレディ
レッドアンシェル、アウィルアウェイの人気がない分、モズスーパーフレアとの組み合わせで馬券を買ってもいいのではないかと思う。調教評価Sはダイメイプリンセス。森田調教師の勝負はラブカンプーのような気もしますが、ダイメイプリンセスの単勝に1500円。モズとの2頭軸で⑨⑩-④⑪⑱⑮⑧⑯各200円 ⑨⑯のワイドに300円。
<戦績>
結果論として、東西の重賞は賞金値上位3頭の決着となった。札幌記念はsランクのノームコアが調教評価Sだったので、この馬にすべて投入してよかったのだと思う。そうした方が運も寄ってきてくれたのではなかっただろうか。マカヒキを早々に回避させたところにもノーザンFには勝ち馬が見えていたのかもしれない。調教評価が生きてくるのは、賞金値との関係で上位馬の調教評価が低い場合だ。北九州記念もダイメイプリンセスは自身、信頼度が低かった割には人気になっており、このレースの絶対的中心馬はモズスーパーフレアなのだ。レッドアンシェルが斤量実績がある分、このエースを勝利したが、モズを削った⑨⑯のワイドを買うくらいなら④⑩⑪の馬券を買っていいんだよと、馬券を買う前の自分に教えてやりたい。
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