Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

記憶と記録

2008年04月03日 | 東京
 今、中央線は架線化の工事が進んでいて、古い駅の姿が徐々に消えつつある。先日、東小金井駅で降りたが、この駅ももう昔の面影がなく、すっかり新しい駅にかわってしまっている。小学生の頃から大学に入るまで、この駅を降りて叔母の家にピアノを習いにいっていたので少々、寂しい気がする。
 そんなことを思いながら、工事現場の中をふと覗くと、まだ昔の階段が数段残っているではないか!もちろん先は切れてしまって跡形もないのだが、まだかろうじで昔の階段の面影をとどめているのだ。私はそんな階段の姿を写真に「記録」した。
 人間は新しいものができると、昔、そこに何があったのかをあっという間に忘れてしまうものだ。そんな薄れていく「記憶」を呼び起こすことのできるのは、「記録」である。「絶対に忘れない」と思っても、やはり記憶は徐々に褪せていくものだ。だからこそ「記録」が必要なのである。