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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

金魚のいじめ

2010年06月09日 | 家・わたくしごと
 わが家では洗面器(バケツ)で金魚を飼っている。それも、ここ1.2ヶ月のことではなく、もう何年も飼い続けている。放置しているわけではなく、かみさんはこまめに水を取り替え、毎朝、餌を与えて話しかけている。そしてその日の金魚の様子をしばらく眺めて、その日の仕事を始めるのである。
 何ヶ月か前のこと、かみさんが「一匹だとかわいそうだから、もう一匹金魚を飼ってきた」という。見ると小さな金魚が一匹増えている。何年も一匹で生きているわけだし、とくに寂しいはずはないと思うのだが、まあ、かみさんがそう思ったのだから、そうなんだろう。だいたい毎日、話しかけるわけで、きっとそんな言葉が金魚から聞こえてきたに違いない。
 この二匹の金魚、想像できるかもしれないが、きわめて不仲である。特に餌を与える時間がそのピーク。最近、私もこの不仲な関係を見るのを楽しみに餌を与えるようになった。きわめて動機が不純であることは百も承知である。餌を与えはじめると、大きな金魚はひたすら小さな金魚を追いかける。まさに写真がその場面。「お前なんかに、わしの飯は食わせぬぞ!」と言わんばかりである。ところが小さな金魚もなかなかなもの。追いかけられて洗面器をグルグルまわりながらも、水面に浮いている餌をパクッ。それをみた先輩金魚はまた激怒。そうだよね、人だって社会ではこうやってしぶとく生きなくちゃいけないんだ。