Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

六月の東京---アジサイの頃

2010年06月20日 | 東京
 昨日、「沖縄の梅雨は明けたと思われる」という論文では書けない曖昧な表現によって、梅雨が明けたのだった。突然、ギラギラの太陽が沖縄に住む人々を襲った。この攻撃が2カ月以上にわたってほぼ毎日続く。これからはこのディフェンスに当たらなくてはならないが、わが家はすでに準備万端である。クーラーも買い替えたし、衣替えもばっちり。「いざ、勝負」といったところか。サッカーと違って、「攻撃が最大の防御」とならないところが残念。とにかくディフェンス一本である。
 梅雨明けの日、私は梅雨入りして間もない東京に出かける。東京の人々にとっては「ベタつく、うっとうしい梅雨がやってきた」のかもしれないが、私にとっては5月の沖縄からずっと続いているのであまり変わりばえしない。むしろ、涼しく感じられて気持ちがいいくらいだ。
 実家の庭はアジサイでいっぱいだった。何種類かのアジサイが満開で、まさに六月の東京を演出している。やっぱり、こんな季節でも目で楽しませてくれるものがあれば、外は雨でも気が「晴れる」ものだ。実家の庭はかつて、かつて三方、雑木林に囲まれていたのだが、今は二階建ての建売住宅に囲まれて、なんだか中庭のようになってしまった。でも、おかげで父が丹精込めて世話をする庭の花々や草花は、庭を囲んだ家の人々が皆、楽しめる庭になった。きっと二階の窓から、実家の家のアジサイを見て、梅雨を楽しんでくれているに違いない。