Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

日本シリーズの頃

2010年11月08日 | 
 今日の名古屋の街は、ちょっぴり元気がなさそうでした。仕方ありません。だって昨日、名古屋でロッテの監督の胴上げをさせてしまったのですから。ぼくも昨晩はにわか中日ファンになって、名古屋のビジネスホテルで中日の応援をしました。郷に入れば郷にしたがえですもの。
 この時期になると思い出すことがあります。ちょうど大学浪人をしているころ、道玄坂にあった小さな電気屋のショーウィンドーに飾られた当時は最新鋭のテレビの前で、ヤクルト対阪急の試合を食い入るように見ていたことです。
 曇った空、ひんやりとした晩秋の風、周りで見ている男たちのどよめき……。30年近くたった今なお、日本シリーズはそんな感覚を私に思い出させてくれます。なぜだろうか、ぼくはそんな一瞬の記憶や感覚を取り戻すことのできる日本シリーズの季節が好きなのです。