Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

あー勘違い

2011年11月10日 | 家・わたくしごと
 今朝のことだが、関東北部からのテレビ中継の中で、アナウンサーが数字が表示されたボードを手に持って話し出した。
 「立冬をすぎてすっかり寒くなりました……。」
 しかし、ぼくにはすぐにその意味がわからなかった。視覚的にアナウンサーが厚着をしているわけではなかったし、背景は工場だった。映像からは「寒さ」が全くつたわってこなかったのである。それよりも気になったのは、そのアナウンサーが持っているボードで、二段になって示されている数字は、118と82である。見た瞬間、「なかなかいい血圧じゃないか」と思ったのだった。というのも、高血圧が指摘された後、毎朝、毎晩血圧を計測して折れ線グラフにまで作成している私は、二段の数字に対して実に敏感に反応してしまうからである。
 しかし考えてみればおかしい。なんで「寒い」と言っているのに、このアナウンサーの血圧を片手に表示しなくてはならないんだろう?そう思ってもう一回よく見てみると、118ではなく、11.8だった。「そうだ、これは湿温計の表示なんだ」ということにその時点ではじめて気がついたのだった。気温11.8度ならば、確かに「結構寒い」。
 それにしても「思い込み」とは恐ろしいものである。ありえないことを普通に信じてしまうという「思い込み」。とにかく今の私は、80から150の数字を、単位が付されていなければすべて血圧と勘違いしてしまうほど、血圧に敏感なのである。