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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

省略形

2011年12月07日 | 家・わたくしごと
 先週、京急で隣に座っていた二人連れ女性の会話(別に聞き耳を立てたわけではなくて。声が大きかったので、よく聞こえただけです。)。
「ねえ、チョ アンメ」って知ってる?
「なあにそれ、韓国の人の名前みたい」
「そうよね。韓国にはまってる○○さんからのメールに書いてあったから、私、韓国語、調べちゃったよ。」
「それで、どんな意味だったの?」
「それがね、聞いてよ。韓国語じゃなくて、「ちょっと雨」のことだったのよ。日本語まで、そんな風にするなんておかしくない?」
 はい、おかしいです。いくら韓流ブームだって、そこまですることありません。「ちょっと雨」って書けばいいじゃないですか。別にものすごーく省略しているわけじゃないのだから。
 なんでも簡略化するのは間違ってます。ましてや日本語なんです。三浦友和があるCDの中でこう言っています。
 「原発ではなく、正しくは原子力発電所です。」
 省略というのは、時には重要な意味を隠してしまうことになるのです。省略形にはみなさん、十分、気をつけましょう。そこには言葉を単に短くするというだけではなく、ある情報を隠蔽するため、戦略的に省略が行われているものだってあるやもしれないのです。