Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

「母の日Hari Ibu」とジョゲッ舞踊

2011年12月24日 | バリ
 昨日、1,000人のジョゲッが行われたのは、県主催の「母の日」を祝うイベントだった。ただ賑やかにするためのジョゲッなのかと思ったのだが、最初のアナウンスを聞いてみると、夫婦の在り方を象徴したジョゲッを通して、「夫婦」を再認識させようとしたイベントだったらしい。ジョゲッの男女の大半は夫婦だった(高校生も参加していたが)。
 確かにジョゲッの振り付けは、途中「波風」はあるけれど、最後はお互いに理解しあって、二人に仲良くバイクに二人乗り(伝統的な振り付けでは、馬に乗る)して幸せそうに帰っていく、というような物語性が読み取れるものだった。
 でも考えてみれば、なぜそれを「母の日」に上演する必要があるのだろう。これが「夫婦の日」であるのならば理解できるのだが、「母」であることに疑問を感じるのだ。このメッセージは「母」に対するものなのか、「母」をとりまく家族に対してのものなのか?それにこんなメッセージを、踊りを介して発しなければならないほど、バリ人の夫婦関係に問題が起きているのか? あいかわらず、考えすぎのPである(だから血圧も上がるんだ)。