Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

バナナの幹つくります

2013年03月14日 | 家・わたくしごと

 渋谷の東急ハンズから送られてきたこの発泡スチロール。大きさは直径25センチ、長さ20センチの円柱ブロックです。これから、浜松用のバナナの幹を作ります。これで東京に一本、名古屋に一本、沖縄に一本、浜松に一本、来月には大阪にも一本増えますから、全国で五本になります。
 もちろんワヤン上演用です。この素材に行きつくのに本当に何年もかかりました。試行錯誤の結果、これが本当のバナナの幹と人形の支え棒を刺した時の感覚が若干似ているのと、やはり大きさや見た目ですね。これにガムテープでバナナの幹のように仕上げていきます。明後日の舞台では真新しいバナナの幹です。一回作ると数年は使い続けられます。バリならその辺から切ってもってくればいいんですが、日本でそれができたのは沖縄の北中城村での公演だけでした。本当に集落のおじさんが、バナナの幹を担いでもってきた時には感動しました。そうそう、東京だと温室でバナナを育てている植物園から調達したこともありました。
 でも、本当のバナナの幹を使うと捨てるのがたいへん。バリのように豚のえさにすることはできないので、生ごみとして捨てるのだけど、短く切ると独特の汁が出て服は汚れるし(しかもとれない)、これを袋に入れると、違うものに見えてしまう…(ご想像におまかせします)。だから、やっぱり日本では「作るバナナの幹」が一番ですね。