Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

大船渡で思ったこと

2014年02月21日 | 
 16日から大船渡市に滞在して、小学校で打楽器教室のサポートをする学生たちのお手伝いをしてきました。大船渡は気仙沼駅から本来は電車がありましたが、震災によってまだ電車は復旧しておらずバスで1時間半ほどで到着します。三陸の湘南とよばれるそうで、東北の中では暖かく雪も少ないそうです。ただ、今回は寒波でかなり降り積もっていました。
 あの震災からほぼ3年が経過しようとしています。大船渡は太平洋セメントがあったことから、粉砕などが他より早くできたようで瓦礫はもう撤去されていますが、津波被害のあったところは、それでも建物がポツリポツリとあるだけで、さらには被災した建物もまだそのままになっているものもあり、初めてそんな光景を見る私にとってはいろいろ考えさせられるものでした。
 少なくても私たち浜松市民がそこから学ぶものは、彼らの語りから、今、何ができるか、あるいは起きてしまったとき何をすべきかを、しっかり聞いてそれを受け入れることだと思いました。彼らもまたそれを本気で伝えたいと考えているように感じました。二度とこんな苦しみを味わいたくないし、ほかの人たちも味わってほしくないという気持ちが感じられたのです。
 ところで、気仙沼のみなと祭りは、インドネシアと深くかかわっています。2003年からインドネシア政府の協力で、バリ祭りが開かれているのをご存じでしたか?震災前、この港には2000人近いインドネシア人を乗せた漁船が停泊したそうで、そんな縁からインドネシアとかかわりがあるのです。震災後、流されてしまった衣装や山車を再び、インドネシア政府の協力や、全国のインドネシアファンの寄付により、再びそのお祭りは始まりました。東北とインドネシアはこんなところでつながっているのです。