Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

新都心にて

2014年03月27日 | 那覇、沖縄
 先週の土曜日、仕事が早く終わったので、久しぶりに沖縄県立博物館によって「三線のチカラ~形の美と音の妙」という企画展を見た。三線の歴史やら、琉球王朝時代の三線を使った音楽、三線の型、作り方、音の違いなどが展示品によって紹介されている。翌日に御座楽のコンサートが開かれるようだったが、そんなせいなのか展示室には土曜日だというのに私と監視員以外、人っ子一人いない。ただ、リピートされる三線の音が会場に流れるだけ。
 楽器を見る、しかも素人では区別がつきにくい三線の型を並べた展示は、それなりに興味がなければ500円を払っては見まい。この展示は沖縄以外の博物館でやってもあまり意味がないのではないか?つまり言い換えれば、沖縄県でやるからこそ意味を持つ企画展だ。沖縄には大勢の三線愛好者がいるのだから。
 沖縄を離れて早二年。月並みな感想だが、離れてみてその地の良さがわかるものだ。博物館を出てからアップルタウンの二階からぼんやり街を眺めた。この先はシュガーローフ。でもそんなことはとうの昔に忘れ去られて、今、ここは新都心。新しい街。博物館も美術館も、免税店もショッピングセンターもなんでもある街。ところで、ここは誰の街なんだっけ?誰のためにつくられた街なんだっけ?どうして「ここに」作られたんだっけ?よくわからなくなって、なんだか息苦しくなる…。