Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

レコード復活は近いのか?

2016年09月10日 | 家・わたくしごと

  最近、息子からレコードを預かり、CDに変換して欲しいと頼まれた。今更なんでレコードを、と思ったが、できないわけじゃないので引き受けた。たぶんDJが使っていた中古のレコードを手に入れたのだろう。ちなみにDJは、今なおターンテーブルらしきものは使用しているが、実際にレコードを使っていない人がほとんどで、すべてはパソコンに取り込まれたデジタル音源である。
 レコードをCD変換した日の帰り、家の近くの公共施設で開催されていた「HAMAMATSU CD&RECORD SHOW」なるものに寄ってみる。お目当てはCDだったのだが、ここで売られている品物の8割はレコードである。客は黙々とレコードをパタパタと両手で持ち上げながら手際よくチェックしていくのである。この風景、とにかく懐かしいではないか?私の子供の頃、デパートの催事場や、小さなスペースでよく見かけた光景だ。だいたいあの頃はレコードしかなかったのだから当たり前である。
 このところ、レコードがリバイバルしているという。タワーレコードのような大店舗に行くと、今やレコードのコーナーが店の片隅に設けられている。まだまだ数は少ないが、新譜CDとともに同時発売されるものも出てきた。とはいえ、今の若者は家にターンテーブルを持っていないので、CDとともに同じレコードを買って大事に保管している者もいるらしい。こうなるとただの「グッズ」である。まあ、それでも私の年代にとって「レコード」復活はうれしい出来事だ。やはりCDほどクリアーとは言えないレコードならでは音にはなぜか人間味を感じるものだ。だいたい21世紀が16年経っても私たち世代はいまだに、タワーレコードやHMVのことを「レコード屋」と呼んでいるのだ。CDしか売られていなくても「レコード屋」だったのが、再びレコードも売られるようになれば、名実ともに「レコード屋」で問題なしである。