Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

懐かしい場所

2018年05月14日 | 浜松・静岡

 おもろまちの駅前からのびる遊歩道。浜松のアクト通りととてもよく似ています。この道の両側にはそれぞれ一方通行の道路が走っています。この場所は最後にりっかりっかフェスタに出演したとき、私たちが上演したラマヤナの大テントが張られていた場所なのです。バリ側と日本側の出演者たち、大勢の観客、たくさんのスタッフで賑やかだった場所がここなのです。もちろん面影はありません。フェスティバルが終わってしまったら、ふつうの遊歩道なのですから。
 私が最後に盟友であり、親友のバリ人、スアルジャナとともに作り上げた舞台。彼は昨年の5月、私よりも4年も若くして亡くなりました。この場に立って、あのときのことを考えると、「もうあの感動を味わうことはできないのだ」とちょっぴり悲しくなります。彼がいるからできたフェスタへの数回にもわたる参加でした。自分も若かったのだ、と改めて思います。
 沖縄市にもたくさんのフェスティバルの思いであります。不思議なもので、沖縄に行くとバリ芸能の活動とともに沖縄の各地が蘇ってきます。しばらくこの場所に立っていましたが、「もう今は2018年なんだよ、僕は沖縄にはもういないんだ。」と自身に言い聞かせてこの場を去りました。過去よりも未来を見ていかないと。「あの時」ではなく、「次の時」を語らないと今の仲間たちに失礼ですね。