Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ラグタイムのコンサート

2008年04月11日 | 那覇、沖縄
 ラグタイムのピアニスト、ミルン氏が沖縄でコンサートを開いた。沖縄でラグタイムが、プロの演奏家で聞ける機会なんて滅多になく、ガムランの練習日にもかかわらず、今日はお休みしてコンサートにでかける。
 レクチャーをしながらの演奏。きっといつもこういうスタイルで演奏しているのだろう。とてもこなれた感じがする。よく考えてみれば、ただラグタイムをコンサートホールで続けて聞かせられても、20分が限界かもしれない。レクチャーは正解である。
 ラグタイムというのは、やはり楽譜通りに演奏するものではないのだ。ジョップリンの演奏したピアノロールですら自ら作曲した出版譜と違うのだし、演奏するときは、楽譜にない音やリズムを多用して、まるで違う雰囲気の曲にしてしまう。ミルン氏の演奏もやはりその妙技に満ち溢れ、それぞれの作品の新しさを感じさせてくれる。チャールズ・シーガーが提唱した規範的楽譜、記述的楽譜という分類があるが、まさに出版譜が規範的楽譜であることをラグタイムは教えてくれる。


誕生日プレゼント(その2)

2008年04月10日 | 家・わたくしごと
 「菊」とともに息子にもらった誕生日プレゼントは、アンブロのボールペンだった。私がアンブロマニアであることを知る息子の粋な計らいである。サッカーグッズではなく、子どもの小遣いで買えるボールペンというのが、なかなか「にくい」ではないか。
 子どもにもらったボールペンというのは、「ありがたい」ものであって、なかなかケースから取り出してすぐに使おうという気が起こらない。結局、記録にとってしまったのだった。
 ところで息子は小さい頃から「いつかぼくが大人になったらお父さんにオートバイを買ってあげるからね」と言っている。「大人になる」というのが息子の何歳の時なのかは定かではないが、その言葉がリップサービスでないことを信じ、私は期待して待っているぞ。


誕生日プレゼント

2008年04月09日 | 家・わたくしごと
 子どもから誕生日プレゼントをもらった。花とボールペンである。花は「菊」である。現在、沖縄は墓で行われる「清明祭(シーミー)」という宗教儀礼が行われる期間に当たり、家の前のA-COOPで売られていた花はほとんど「菊」だったらしい。
 ちなみに子どもは、かみさんの誕生日にも「菊」をプレゼントしていたのを記憶している。まあ、華やかな菊だし、いいじゃないかい。白菊じゃないんだし。
 さて菊をもらった私にかみさんが一言。
「あなたの誕生日はお釈迦様の誕生日といっしょでしょう?」
 なんだか、仏に菊を供えられたような感じだろうか。つまりぼくは「仏様」や!


誕生日

2008年04月08日 | 家・わたくしごと
 朝、ウォーキングのために6時に起きて、食卓机の私の定位置をなにげなく見ると、A4のコピー用紙に何かが書いて置かれている。「また何かやらかして、お叱りを受けるのか?」と思い、薄明るくなった部屋の中で書かれた文字を覗き見る。
 と、そこには「誕生日おめれと」と書かれている。もしや「レレレのおじさん」からのメッセージかと思いきや、かみさんと子どもからの誕生カード(ではなく誕生紙)だ。昨晩は、韓国ドラマ、台湾ドラマに夢中のかみさんを横目に、私はさっさと寝たのあった。だから、その後の出来事を知らないのだ。
 御年46歳である。ある人に言わせれば「人生まだまだだよ」、またある人にいわせれば「いや、本当に早いね。」。その通りである。どちらにしても、額に皺なんかよせず、家族とともに、友人とともに、音楽とともに、バリの文化とともに楽しく生き続けられればそれでよし!


イップとヤネケ

2008年04月07日 | 
 数日前、研究室を整理していたとき、オランダで買った絵葉書が書類の束の中から何枚か出たので、絵葉書ファイルにしまった。その時、数年ぶりにオランダで見つけた素敵な絵葉書集のファイルをめくってみた。その中には子ども向けのキャラクター、イップとヤネケの絵葉書がたくさん収められていた。
 イップとヤネケはオランダで有名なキャラクターで、日本ではきっと「ぐりとぐら」に匹敵するだろう。オランダの子どもでこのキャラクターを知らないものはいない。しかしオランダで生活を始めた当時、そんなことも知らなかった。ただ本屋に行くと、この絵葉書がたくさん売られていて、絵の美しさ、キャラクターのかわいらしさに魅かれて買い集めた。毎日、大学で外国語の本や資料と「にらめっこ」の生活だったせいか、この絵を見ながら、部屋でホッとしていたことを思い出す。何年か前に岩波書店から、そのイップとヤネケの童話が翻訳されたことを知って、すぐに手に入れた。日本でもイップとヤネケに出会えたことが嬉しかった。
 今日、家に帰って久しぶりにこの童話を読み返した。子どもが小さかったら、毎日、寝る前に読み聞かせたくなるような素敵な小品ばかりである。オランダに最後に出かけたのは2006年。もう二年が経とうとしている。不思議なもので、そのオランダから今日、手紙が届いた。私が生活した家の高齢の大家さんから手紙。不思議と暖かな気持ちになれた一日。

人生〇度目かのダイエット

2008年04月06日 | 家・わたくしごと
 2月からダイエットを始めた。というのも1月に受診した人間ドックの結果欄は悲惨なもので、そこにはなんと「肥満症ですので甘いものは控え、1日1800Kcalでの・・・」という文章があり、そのショックから人生〇度目かのダイエットを始めたのである。
 この1年間で体重が相当増えたのはわかっていたのだが、そうなると恐ろしさのあまり体重計にのる勇気がなくなり、その優柔不断の態度がまた過食を加速してきたためで、たぶんこの1年で5キロくらいは太ってしまったのだと思う。しかし「肥満症」と書かれてはもう逃げも隠れもできないのだ。要するに今トレンドの「メタボ男」となってしまったのである。
 まず始めたことは朝のウォーキングである。実はかつてこれを続けていたのだが、やはり大学が忙しい時期は寝る時間が少なくなり、結果的に朝に歩く元気がなくなってしまうのだ。しかも疲れているせいで、夜歩く体力は残っていない。授業も終わる時期の2月、再び、朝のウォーキング1時間を開始。
 次に始めたのが飲み物の無糖化。アイスコーヒーの微糖好きだった私は「無糖」を飲むことし、更には一切のジュース(100パーセントフルーツジュースも含め)の摂取をやめ、食事では朝のパンにつけていたマーガリンを使わないようにし、沖縄の弁当に多い「アブラモノ」絶食・・・とまあ、私としては修行のような生活を約2ヶ月送ってきたのである。
 そのせいか体重は6キロやせ、そろそろ「メタボ男」からも脱却できそうである。しかし、重要なのはこの新学期が始まり、ストレスに負けて「暴飲暴食」、さらには疲れて「ウォーキング中止」にならないかどうか・・・。この修行生活を続行できるかどうかは、私の意志次第ってわけだ。

一念発起

2008年04月05日 | 大学
 写真は研究室の机である。別にどうということもない普通の食卓机なのだが、これを見て「ぶったまげる」ほど驚くのは私のゼミ生たちであろう。なぜならば、普段、私の机の上にはあまりにも多くの「モノ」がのっていて、論文指導をするスペースを作るだけでもいつもたいへんだからである。
 とにかく、私は数日前から一念発起して、新学期が始まるにあたり研究室の大掃除を始めたのだ。見えるところだけではなく、机の引き出しから、ファイルの中身までもう徹底的に片付けたのである。
 ただやはりどんなにきれいにしても本棚の中身はかわらないため、入りきれない本がどうしても平積みされてしまう。次なる片付けは本。9年間、一度も開かなかった本はさて、どうするかな。ある大学図書館の所蔵の本は、数年間、書架で眠っている本が相当数なんだとか。わが研究室の本もお恥ずかしながら、また同様・・・。


記憶と記録

2008年04月03日 | 東京
 今、中央線は架線化の工事が進んでいて、古い駅の姿が徐々に消えつつある。先日、東小金井駅で降りたが、この駅ももう昔の面影がなく、すっかり新しい駅にかわってしまっている。小学生の頃から大学に入るまで、この駅を降りて叔母の家にピアノを習いにいっていたので少々、寂しい気がする。
 そんなことを思いながら、工事現場の中をふと覗くと、まだ昔の階段が数段残っているではないか!もちろん先は切れてしまって跡形もないのだが、まだかろうじで昔の階段の面影をとどめているのだ。私はそんな階段の姿を写真に「記録」した。
 人間は新しいものができると、昔、そこに何があったのかをあっという間に忘れてしまうものだ。そんな薄れていく「記憶」を呼び起こすことのできるのは、「記録」である。「絶対に忘れない」と思っても、やはり記憶は徐々に褪せていくものだ。だからこそ「記録」が必要なのである。

春の玄関飾り

2008年04月02日 | 那覇、沖縄
 わが家の玄関飾りが「春」に模様替え。かみさんによると今回のコンセプトは「春のピクニック」で、春の花につどう鶏の家族だという。まあ、そう言われてみると見えないこともないか。
 厳しく寒い冬がないせいか、沖縄では本土のように四季が感じにくい。4月には海開きなのだから、感覚的にはもう夏がやってくるわけである。だからこそ、「春」を感じるものが必要だ。玄関飾りは、そんなかみさんの季節感の表現なのだろう。
 ほんのわずかな玄関の演出は、この家に住む家族の心も、家の雰囲気も大きく変えてしまうものだ。少なくても、沖縄のわが家には春が来たのである。


やっぱり桜

2008年04月01日 | 東京
今日、東京から戻ってきた。やっぱり今回の4日間の東京は「桜」につきた。普段は品川から京急で羽田空港に行くのだが、今回は行きも帰りもモノレールにした。もちろん、桜を見るためである。この時期は埋め立て地に育った桜並木がモノレールからきれいに見えるからだ。家族連れの子ども達は、「海だよ。桜だよ。」と大騒ぎである。
 写真は昨日の夕刻の千駄ヶ谷駅前で撮影した桜。大きな桜の樹の下で大きく深呼吸。また新学期が始まる。がんばりすぎないように、がんばらないと。桜はそんな元気を与えてくれる花。