Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

もう一週間?

2011年12月16日 | 家・わたくしごと
 ワヤンの公演が終わって一週間。師走はとにかく忙しくて、怒涛のように時間が過ぎ去ります。毎日、やることが多くて、昨晩は大きなポストイットに今日やるべきことを書かざるえない状態。こうしてワヤンの写真を眺めてみても、これが一週間前のことだったかどうか、実感がないほどなのだから。
 

ディスプレイ

2011年12月15日 | 東京
 先週、ワヤンの公演を行った渋谷の光塾の壁に、ちょっとしゃれた場所があって、そこにどなたかが、わたしの本を飾ってくれました。なんか、ものすごくゴージャスではありませんか?
 ディスプレイ一つで「モノ」は違ってみえるんだなと実感します。見慣れた自分の本の表紙が、なんだか博物館に展示されているように見えるのですから。このおかげということではありませんが、多くの方に買っていただきました。ありがとう。

公演無事終了

2011年12月12日 | 東京
 9日、10日の東京での二日連続公演を無事に終えて、沖縄に戻りました。東京の乾燥した空気と、やはり二日間、上演したせいでちょっぴり声がかすれ気味(修業が足りない…)。それにしても寒かった…。だって金曜日なんて朝起きたら国分寺は雪がちらついていたのですから。
 公演にいらしてくだった方々ありがとうございました。二日目は演奏から終演まで2時間半近くで、ほとんどバリのワヤンと同じ長さになってしまいましたが、演目「ビマ・スワルガ」はお楽しみいただけたでしょうか?お好きなキャラは登場しましたか?
 今回、チケットが早々に完売したため、多くの方々にご迷惑おかけしました。これから熟成させていく演目ですので、東京だけでなく、各地で上演の機会が作れたらいいなと思っています。 

「最近ブログ書いてないですね」

2011年12月08日 | 家・わたくしごと
「最近ブログ書いてないですね」
 最近、多くの友人、学生にこのように言われます。確かにブログを開けると、いつも「満員御礼」の連絡内容しか書かれていないし、そのように見えます。まあ、以前のように毎日書いていないことは事実なのですが、それでも時間を見つけてちょこちょこ更新しています。
 「どこに?」といわれそうですね。実は、ワヤンのチラシを掲載した文章に下に更新が続いているのです。
 この理由はブログの構造にあります。演奏会や舞台の告知、事務的な内容を常に掲示するためには、その部分が更新されないようにしなくてはなりません。ブログの場合、更新すれはそれが頁の頭にきてしまうからです。そのために常に頭に持ってくるためには、日付を来年にしておけばいいわけです。よく見ると、私のブログの日付も常に頭においてある文章は2012年にしてあったのです。
 ということでごめんなさい。公演は明日からですから、もう告知のブログも必要なくなるので、日付は元に戻しておこうと思います。これから東京に出発です。二日間、がんばらないと。

省略形

2011年12月07日 | 家・わたくしごと
 先週、京急で隣に座っていた二人連れ女性の会話(別に聞き耳を立てたわけではなくて。声が大きかったので、よく聞こえただけです。)。
「ねえ、チョ アンメ」って知ってる?
「なあにそれ、韓国の人の名前みたい」
「そうよね。韓国にはまってる○○さんからのメールに書いてあったから、私、韓国語、調べちゃったよ。」
「それで、どんな意味だったの?」
「それがね、聞いてよ。韓国語じゃなくて、「ちょっと雨」のことだったのよ。日本語まで、そんな風にするなんておかしくない?」
 はい、おかしいです。いくら韓流ブームだって、そこまですることありません。「ちょっと雨」って書けばいいじゃないですか。別にものすごーく省略しているわけじゃないのだから。
 なんでも簡略化するのは間違ってます。ましてや日本語なんです。三浦友和があるCDの中でこう言っています。
 「原発ではなく、正しくは原子力発電所です。」
 省略というのは、時には重要な意味を隠してしまうことになるのです。省略形にはみなさん、十分、気をつけましょう。そこには言葉を単に短くするというだけではなく、ある情報を隠蔽するため、戦略的に省略が行われているものだってあるやもしれないのです。

準備完了?

2011年12月06日 | 家・わたくしごと
 先週の土曜日に今週金曜日からの公演の通し稽古を終え、みんなぐったりしながら荷物の準備。出陣の準備は整ったか?
 10年近く前、東京でのワヤンの公演で購入し、その後、沖縄の公演で使っていた座布団が再び東京に里帰り。『バリ島ワヤン夢うつつ』も10冊持ったぞ。でも公演にきてくれる人の多くは、もうお持ちですね。
 早々に満員御礼になったおかげで、結局、かなり方をお断りすることになってしまいました。チケットセンターは幾度も会議を開き客席配置を検討して、一回50人程度のお客様をお迎えすることになります。ちょっぴり狭いかもしれませんが、お許しください。
 Pは公演の前日、木曜日に東京入りです。先週末のようにちょっと暖かければいいのだけれど。今のところ、東京の金曜日、土曜日の天気予報は晴れ時々曇り。このまま変わらないでね。

アンパンマンとバイキンマン

2011年12月03日 | 家・わたくしごと
 先日、テレビでやなせたかしと爆笑問題の対談を見ていたら、やなせたかしが面白いことを言っていた。それがアンパンマンとバイキンマンの話である。
 いまや日本国民でオボッチャマンとビンボッチャマンは知らなくても、アンパンマンとバイキンマンを知らぬ者はほとんどいない。20歳以下に限定すれば、100パーセントの認知度である。なんといっても20数年前から幼児のアイドルなのだから当然である。
 やなせたかしが言うには、人間はアンパンマンの精神(自己犠牲をともなう正義、いわゆる善)とアンパンマンに象徴される悪(正義を邪悪な心で妨害しようとする心)の両面がそなわっている。この両者は常に存在しているもので、悪が顔を出さないように人間の心の中でバランスが保たれているという。
 これはまさにバリのバロンとランダに象徴するような善悪二元論なのである。だからランダはウルトラマンの怪獣と違って、退治され、葬られない。いつの間にか、どこかに消えて、舞台は終了する。考えてみれば、バイキンマンは退散するが、ランダと同様に決して退治されない。再び、次の話に登場し、性懲りも無く悪さを繰り返すのである。
 ちなみに先日でかけた金武の福祉センターの二つの入り口には、それぞれアンパンマンとバイキンマンの子どもの背丈ほどの人形が鎮座していた。この建物もまた人間の心の在りようを象徴しているのかと思ったら、なんだか金武の福祉センターがとてつもなく高尚で哲学的な意味を持つ建物のように思えてきた(なんで写真を撮影しなかったのか、悔いが残る)。