目の前からいつの間にか居なくなったものは 居なくなった事に中々気が付かない
ミノムシがそうだ
子供の頃は近くの公園や家の周りでも木の枝や糸でぶら下がっているのを良く見かけた
外側の枝や葉を壊して中をこじ開けると 部屋は白い糸で覆われていて黒茶色のイモムシが驚いたように体を丸めていた 懐かしい思い出
日本最大のミノガだからオオミノガ
葉や茎を糸でつづった蓑を作るのでミノムシと呼んでいたが正しくはミノガと言うらしい
このオオミノガは変わった生態の持ち主で オスは蓑の中で幼虫から蛹になり成虫になって外へ飛び出す とマーここまでは普通なのだが
成虫は餌をとらない だから口も無い 夕方に飛んでメスのいる蓑を捜す
一方メスはずっと蓑の中ですごし成虫になっても幼虫と同じ姿で一生を終える
卵は何処に産む? 多分蓑の中?
春に卵から孵った幼虫は直ぐに蓑を作る 幼虫はサクラなどの葉を食べる
なんとも不思議な生活のミノムシだ