トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ボケ

2010-11-15 | 樹木 草花
          

もうボケの花が咲いていた
ここの所陽気がオカシイせいかあちこちで花が咲いたり花芽がどんどん伸びたりを目にする
我が家のボケを確認したが幸いと言うべきか未だボケず花の気配は無い
例年通り年が明けて3月頃咲くかな

以前同じ株に白と赤の花が付いているのを見たことがある
園芸種で色々な変わった花をつけるものがあるようだ

バラ科の植物で小枝に棘がある
名前は中国の木瓜(もっか)の音が変化しものといわれている

実は果実酒に向くと言うが未だ作った事は無い
次回生った実でやってみよう 8月頃だろうか

ソテツの実

2010-11-14 | 樹木 草花
          

奄美なぁーちぃかーぁぁしぃ ソテツのはぁーなぁー~が・・・
椰子とか蘇鉄というと南国の風景が彷彿とする

初めて出会ったソテツの雌花 中を覗くと桃色の実がびっしり入っていた

鉄を受けると元気になる で蘇鉄
元気のない木に釘を打ち込むと蘇生するそうだ
生きた化石と言われるほど古代からある木で イチョウと同様に精子が有って繁殖するらしい

種子は澱粉を多く含んで昔は飢饉をしのいだと言う話もあるが有毒成分も含み念入りに晒すなどしないと危ないそうだ
クワバラクワバラ


ゴキブリ

2010-11-13 | 虫類
          

久々にと言おうかついにと言おうか 出ましたゴキブリ
庭に鳥のえさ台が有ってそこにご飯粒の残りを撒いておいたらなんとゴキブリが食べていた
クロゴキブリらしい
名前は元々は食器をかぶってカスを食べるから「御器かぶり」 これの漢字に振り仮名をつけるときに間違えてゴキブリにしてしまったのが一般に使われた

帰化昆虫で 屋内害虫と言われているがどんな害があるのか知らない
古い家のときは良く出ていたが感じられるような被害は無かった

蚊やノミのようにマラリアやチフスの病気を撒き散らすとも聞いた事ないし 刺すわけでも咬む事も無しシロアリのように家を侵食するでなし ひたすら僅かな隙間に身を隠し残飯カスを探してうろついているだけのような気がする

と ゴキブリを擁護するような事を言うが 似たような感じのゴミムシやシデムシは割合平気で手で捕まえられるのに比べ 見るなりゾクッとしてすぐスリッパで叩き潰す
この差はなんなのだろう

さて庭のゴキブリである
生憎スリッパは履いてなくやむなく脇にあった棒を振り下ろした
違わずゴキブリの居た場所を直撃したのに逃げられた

ゴキブリは腹部の末端に尾葉と呼ばれる細かい毛(気流感覚毛)が生えていてこれが空気の流れを感知して逃げると言うことだ

教訓・・ゴキブリを潰すには巾の広いスリッパですべし


トノサマバッタ

2010-11-12 | 虫類
          

久し振りにトノサマバッタに出会った
日本一大きいバッタのイメージからトノサマバッタ

子供の頃このバッタが獲りたくて随分遠くまで遠征したもんだ
4~5kmは平気で歩いて貨車の引込み線のだだっ広い草地に行って追い掛け回した
飛ぶとキチキチ音を出すキチキチバッタも沢山居た
子供の頃の暑い暑い夏の思い出の一つ

大分前にトノサマバッタが大発生して被害があったと記憶があり調べてみたら
1986年鹿児島で大発生したようだ
トノサマバッタはイネ科の植物を食べるので随分被害が有ったのではないか
バッタの大群を飛皇といって アフリカなどではその為に飢饉になったしまう程凄いものらしい


ブランコケムシ

2010-11-11 | 虫類
              

ミノムシがぶら下がって居なくなった と言っていたら枝から細い糸でブラブラぶら下がっている可笑しな 繭状のイモムシが居た

鈍い光沢があり小粋な模様が付いていて中々行けるデザインをしていた

こじ開けて中を見たかったのだが可哀想で見ずじまい

多分蛾の仲間だろうと仮にブランコケムシと言うそうだ

フタトガリコヤガ幼虫

2010-11-10 | 虫類
          

綺麗に咲いている芙蓉の花の下の葉にイモムシがお食事中だった

フタトガリコヤガらしい
黄色いスジが結構綺麗に陽に映えていた

幼虫はフヨウやアオイを食べ前蛹で越冬する
成虫は翅を広げて35mmほどだろうか 細い筋模様のあるごくごく普通の蛾
名前の由来は知らないが頭の先に二本尖った角状のものが見えるがこれから来ているのかも知れない

ヤガ科の仲間は多い 日本には1000種以上は居ると言われている
野菜を食べる害虫で名を馳せているヨトウガもこの仲間

オオミノガ

2010-11-09 | 虫類
          

目の前からいつの間にか居なくなったものは 居なくなった事に中々気が付かない

ミノムシがそうだ
子供の頃は近くの公園や家の周りでも木の枝や糸でぶら下がっているのを良く見かけた
外側の枝や葉を壊して中をこじ開けると 部屋は白い糸で覆われていて黒茶色のイモムシが驚いたように体を丸めていた 懐かしい思い出

日本最大のミノガだからオオミノガ
葉や茎を糸でつづった蓑を作るのでミノムシと呼んでいたが正しくはミノガと言うらしい

このオオミノガは変わった生態の持ち主で オスは蓑の中で幼虫から蛹になり成虫になって外へ飛び出す とマーここまでは普通なのだが
成虫は餌をとらない だから口も無い 夕方に飛んでメスのいる蓑を捜す
一方メスはずっと蓑の中ですごし成虫になっても幼虫と同じ姿で一生を終える
卵は何処に産む? 多分蓑の中?

春に卵から孵った幼虫は直ぐに蓑を作る 幼虫はサクラなどの葉を食べる

なんとも不思議な生活のミノムシだ

ノウタケ

2010-11-08 | キノコ
          

林の中にぽつんと茶色の地味格好のキノコ ノウタケだ
色は地味で食欲を刺激しないが食べられる
食べた事が無いので味は不明

高さ巾共に10cm以下くらいの柄が短くずんぐりむっくりした形であちこちに居る

横から見ると形が頭に似ているのでノウタケと思っているがどうだろうか

ヒイロタケ

2010-11-07 | キノコ
          

真っ赤に唐辛子を塗ったような朱色
食べたらさぞ辛かろうが食用にはされない
サルノコシカケの仲間で林の道脇の明るい場所の枯れ木に鮮やかだった

今年はキノコが豊作と言うがお高いマツタケが気軽に食べられるのだろうか
負け惜しみで言うが薄く切ったのをサッとアブって一本丸々食べた事がある「まーこんなものか」と言う程度であった
土瓶蒸しは香りが良くて大変に美味しくて又味わいたいと思うが 今思うともしかして何かで味付けして有ったのかもしれない

フグとマツタケは値段ほど美味しくは無い と言うのが持論である

シジュウカラ

2010-11-06 | 野鳥
          

何処にでも居るシジュウカラ
シジュウは鳴き声から カラは小鳥を意味する総称と言う説
シジウは数多いを意味し カラはカル(軽)で群で身軽な様子から来たと言う説
シジュウカラは一羽でスズメ40羽分の価値があるで四十雀(シジュウカラ)の俗説

いろいろな説があるがそれだけポピュラーな身近な鳥だからだろう

10日程前に例のツピーツピーツピーという囀りを聞いた
いくらなんでも早すぎると思うがあせりんぼの若者だったかも

姿に似ず貯食したヤマガラの物を横取りしたりすることもあるそうだ

あさまだき四十からめぞたたくなる 冬ごもりせるむしのすみかを(寂蓮)
平安時代には「四十からめ」と呼ばれていたらしい

コジュケイとガビチョウ

2010-11-05 | 野鳥
          

コジュケイとガビチョウが何やらヒソヒソ話のツーショット

ガ「ねぇー 聞いてよ あたし達なんか江戸時代から中国の方から連れて来られてペットとして可愛がられて居たんだけど放たれたり逃げたりで 篭脱けとか言われてやっとここ日本で繁殖が出来るようになって仲間も増えたら 今じゃ外来生物法で特定外来生物に指定され 侵略的外来種ワースト100選定種になっちゃたのよ」

コ「アッラー 可哀想 でもねー 僕達だって大正時代に狩猟用に連れて来られて今でも狩猟鳥で冬の狩猟解禁時期にはバンバン撃たれているんだよ」

何れも外来種でコジュケイ(写真左の大きい方)は鳴き声が「ピッピュクアイ」「ピッピュクアイ」で人が聞くと「チョッと来い」「チョッと来い」と聞こえる

一方のガビチョウも声では負けていない 良く通る大きな綺麗な声で鳴き 時にはウグイスなどの真似をして鳴く

外来種は在来種を脅かす と言われ最近特に厳しくなり 時には種によっては捕らえて排除されるようになってきた 多分そうするのが良いのかもしれないが 人のエゴ身勝手さに割り切れないものが残る

エナガ

2010-11-04 | 野鳥
          

あちこちで冬鳥の話が盛んになってきた
エナガ、シジュウカラ、コゲラの混群にまたまた出会った
30羽は居たでしょうか 今年はこの3種の混群に出会うこと5度目
こういう年も珍しい

全長14cm(ほぼスズメ大)のうち尾が長く7~8cmもある 替わりに?嘴が短い
柄杓の柄の様なのでエナガ(柄長)と名付けられた
体型もそうだが色も独特の淡いピンクがちりばめられて可愛く人気者

群を作る習性が強く特に秋冬には他のカラ類、コゲラ、メジロなどと混群を作る
留鳥 エナガ科の鳥は日本ではこの1種のみ

群で林内をせわしなく飛び回り出会う割には中々写真に納まってくれない
撮りにくい鳥である

コウヤボウキ

2010-11-03 | 樹木 草花
          

秋遅くに林や山地にひっそりとした感じで咲いているコウヤボウキ(別名タマボウキ)
高野山で茎を束ねて箒の材料としたのが名前の由来

キク科の植物では珍しく落葉低木(木本)

始春(はつはる)の初子(はつね)の今日の玉箒手にとるからにゆらぐ玉の緒
万葉集(大伴家持)の歌
ガラス玉をコウヤボウキに差し込んで(玉箒)新春の行事で皇后が蚕部屋を掃いて蚕神を祭り五穀豊穣を祈った そんな情景を読んだ歌

京都伏見では酒桶の濁りの泡を拭き取るのに使っているそうだ

なんとなく見て通り過ぎていた花だが由緒ありげな内容を持っていて感動

センニンソウとホソヒラタアブ

2010-11-02 | 虫類
          

もう大分寒くなって花の時期は終わっているだろうに 今頃センニンソウが咲いていた
少し前まで暑かったので狂い咲き気味なのかも知れない

つい先日もマテバシイが来春に咲かせる場所にもう雄花と雌花が付いていた
これから寒くなるのにどうなってしまうのだろう 気になる

センニンソウは花が終わると花柱が伸びて白くて長い毛が密生する
これを仙人のヒゲとか白髪にたとえた

知らないで触っていたが茎や葉に皮膚のかぶれを起こす有毒物質が含まれているそうだ
漢方では根を威霊仙(いれいせん)と呼び利尿鎮痛に用いると言う事だ

花にホソヒラタアブが脇目も振らず吸蜜していた
細くて平たいからホソヒラタアブ
アブの仲間は縞模様が有って蜂に似ているがこれは蜂への擬態
アブ類は毒針を持っていないが 毒針を持っている蜂に似せる事で天敵から身を守る

幼虫はアブラムシやカイガラムシを食べる
食うか食われるか騙し騙され自然は観察者にとって興味が尽きない

アイ(藍)

2010-11-01 | 樹木 草花
          

藍染などと言うので染物に使うアイという植物が有ることは知っていたが初めて見た
花はイヌタデにそっくりで 葉が色づいていた
調べるとタデ科イヌタデ属で日本で使うアイはタデアイということだ
染料物質(インディカン)を含む様々な植物の総称をアイというらしい

昔は多分世界各地で染料として重用されていたのだろうが
今ではほとんど化学染料が使われていることと思う

ずっと昔染物の伝統を守ろうと頑張る映画だったかTVだったかを見た
藍による染色はJapan Blue と言われている

100均、中国産、ユニクロなど品物が安く手に入って、とても素晴らしいのだが 時には本物の良いものの味を感じたいと思う