トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ラクウショウ気根

2012-11-15 | 樹木 草花


新宿御苑でラクウショウの気根を見ていて面白い形のものを見つけた
おとぎ話に出てくる猫のような形だ
捜せばほかにも面白いものが見つかるかも・・

ラクウショウ(落羽松):スギ科の落葉高木 20m位の高さになる
松の字が入っているがスギの仲間 側枝に羽状に細かい葉が互生に付く
秋には赤褐色に色づいて側枝ごと落ちる
葉が落ちる様子を 羽が落ちる様子に見立てて落羽松

別名ヌマスギ
水湿地 沼地 川辺に生えるのでヌマスギ
湿度の高い土地に生えるので 土中の空気が足りず根を地上に出して呼吸する
この地上に出た根を「気根」という 変わった性質で他の樹木ではあまり見かけない

キランソウ

2012-11-14 | 樹木 草花


公園の道端に咲いていた花 パッと見てキランソウだと思ったのだが 普通キランソウは春の花で3~5月頃に咲く
狂い咲きなのか別の花なのか?

シソ科の多年草の花でシソ科には珍しく茎は丸くて直立せず 地面に這うように葉を広げる

別名ジゴクノカマノフタ
薬草として知られ 葉が地面に這いつくばるように広がった姿が 地獄に蓋をして病人をこの世に戻す ことから名付けられた


クコ

2012-11-13 | 樹木 草花


クコ(枸杞)の花が咲いていた
名前のクコは漢名の枸杞を音読みにしたもの
ナス科の落葉低木 高さは1~2mほど 若葉は食べられる



秋も深まったころに実が赤く熟す
果実は果実酒にする 又乾燥させて強壮 解熱に効果有る
中には2~3mmほどの小さな種が 10~20個程も入っている



枝には稜があり 葉腋や枝先にはトゲがある

大きくはならない木なので庭先に植えておくと若葉は食べられるし実は果実酒で利用できて便利と思うが如何でしょうか 

カワウ

2012-11-12 | 野鳥


カワウの集団が木に群がっていた
塒か繁殖地だ

昭和30年ころには農薬や開発の為に住処が減り絶滅の危機に立たされたこともあった
都心では上野の不忍池が繁殖地として支え その後増えてきて可哀そうに今や悪役の害獣に近い

多摩川などの河川で釣り用に放流したアユなどを集団でやって来て食べてしまうのだそうだ



ウ類の羽は他の水鳥に比べて油分が少ないので水をはじき難く吸収しやすい
そのために羽を広げて乾かしている姿をよく見かける



カワウの繁殖時期は早くて 秋から冬にかけて恋の季節が始まる
この時期は婚姻色で 嘴は黒ずみ 顔を囲む部分と腿に白い毛が生える

ホシハジロ

2012-11-11 | 野鳥


秋もすっかり深まりカモたちも日替わりで増えてきた

カモの仲間ホシハジロ(星羽白)なのだが名前の由来について・・

10年以上前から自分の想像で 目が赤いのを星に例えて羽の白いカモなのでホシハジロだと言って来た
何年か前に鳥の名前についての本が出されそれには 背や腹の細かい横斑模様ことを指すのであろう と書いてあった
以後は羽の模様を星に見立てた と言うようにしていた

更に最近別の鳥の名前の本が出され 星を横斑模様と言う人もいるが赤い目を星に例えたと言う方がもっともらしい と書いてある

文献では江戸時代初期には「ぽっちはじろ」「あかがしら」と言っていたが 後期からは「ほしはじろ」「かきはじろ」と呼ばれるようになった と言うことは分かっているようだが ホシハジロになった由来についての資料は今のところ無いらしい

つまりは横斑でも 赤い目でも著者の想像だと言うこと

写真はホシハジロ♂ 羽(多分腹辺りの羽・白っぽい鳥と思っていたが意外に模様がある羽だ)

ヒガンバナ

2012-11-10 | 樹木 草花


秋のお彼岸の頃に咲くからヒガンバナ
他にマンジュシャゲ ハミズハナミズなど地方名を入れると別名が500もあるそうだ

一つ一つの花が5~7個も散形状に付き全体で一つの花のよう
ヒガンバナ科の花

今年は赤 白 黄の3色が見られた
古い時代に中国から渡来した帰化植物
日本のものはほとんど結実しない
観察によると20000個のヒガンバナのうち 結実したのが500個 芽が出たのは22個だそうだ

シロオビノメイガ

2012-11-09 | 虫類


野草 雑草 園芸種 色々な草が生えている田舎道で時折数十匹の小さな蛾が足音に驚いて飛び回る
シロオビノメイガだ
からだの真ん中に横一文字に白い筋が入っている

日当たりの良い草原には良く居る昼行性のノメイガ
花に良く集まる 止まっている花は菊の園芸種・かな
大きさは20mmほどだった

ニホンアマガエル

2012-11-08 | 小動物 他


畦道を歩いていたらピョコタンピョコタンカエルが逃げ出した
ニホンアマガエルらしい

アマガエルは背中の斑紋が無いのが多いが 環境によっていろいろ変異があるらしい
緑色や灰褐色のもの アルビノ(白っぽい)一部の色素の欠乏した空色や黄色など
大きさは35mm位だった

そろそろ冬眠の季節だ
落ち葉の中や浅い土中 樹洞で冬眠する
大分以前 庭の半分埋まっている切り株を退けたらヒキガエルが2匹も冬眠中で 意外に浅い所で冬眠すると驚いたことが有った



こちらは同じ場所に居た 同じ大きさの同じ顔をしたカエル君
色が全く違う
灰褐色と言っていいのかどうか・・顔つきはアマガエルなのだが・・

ハイビスカス

2012-11-07 | 樹木 草花


ハイビスカスは赤い花と思っていたら並んで黄色のハイビスカスが咲いていた

ハイビスカスは熱帯や亜熱帯地域を代表する花で マレーシアの国花ハワイの州花 沖縄市の市花になっている
現在ハイビスカスと呼ばれているのは フヨウ属の多くの野生種を親として交配により作出された園芸種の総称で 3000種以上あると言われている

見た花で面白かったのは 雄しべが両方とも黄色で 中心から突き出ている雌しべと思われる先端(柱頭)が 赤い花は赤く 黄色い花は黄色く5分裂している なんとも面白い配色だ

アオイ科フヨウ属の木本でムクゲと同じ仲間

アベマキ

2012-11-06 | 樹木 草花


新宿御苑のアベマキの大木が倒れてしまった 9月のことだ
好きな木の一つだったのに残念

アベマキはブナ科の落葉高木で西日本の雑木林の代表的な樹種
樹皮にコルク質が良く発達し 別名コルククヌギと言われる



葉はクヌギと似ているが裏は星状毛があり白っぽく見える 左の葉ががアベマキ 右はクヌギ


下の2個がアベマキ 上の一個がクヌギ
ドングリはクヌギの方がまん丸く見えアベマキの方がほっそりとした感じ
殻斗(かくと)はアベマキの方がどっしりしている

戦時中コルクが入らなくなり アベマキを植栽してビールの栓に使ったところ 気が抜けて使い物にならなかったという話を聞いたことがある

ヤマザクラ狂い咲き

2012-11-05 | 樹木 草花


公園のヤマザクラに数輪の花が狂い咲きしていた
ジュウガツザクラなど早咲きの桜はすっかり咲き誇っているがヤマザクラは珍しい

狂い咲き
ウメやサクラなどの落葉樹は落葉した状態で休眠して冬の寒さに耐えるようになっている
その休眠を誘発するホルモン(オーキシン)は葉の中で作られ体内に運ばれる
諸事情(台風など風で葉が落ちる、虫に葉が食べられるなど)で10月に葉が無い状態になってしまうと オーキシンが十分に作られず休眠に入らずに芽が動きだし花が咲いてしまう これが狂い咲きのメカニズム

狂い咲きは数輪で 他の花芽はしっかり付いていたので春には影響がほとんど無さそう
この時期にヤマザクラの花が見られてラッキーでした

紅葉 黄葉

2012-11-04 | 樹木 草花


少し郊外へ出るともうすっかり紅葉だ
秋の紅葉 黄葉をお楽しみ頂ければ と思います

紅葉のウンチク
葉の付け根に酵素の働きで離層が出来て 葉に出来たでんぷんが蓄積され糖に変化する
寒さでクロロフィルが破壊されアミノ酸に分解される
酵素の働きで 糖やアミノ酸を原料としてアントシアン(赤色色素)が合成される

黄葉のウンチク
離層が形成される
クロロフィルが破壊される
元々あってクロロフィルで見えなかったカロチノイド(黄色の色素)が見えて黄色くなる(アントシアンを合成する酵素を欠いている)

     

タブノキ

2012-11-03 | 樹木 草花


タブノキの老木があった
樹皮は凸凹で見るからに貫録十分

タブノキは沖縄から青森まで分布し常緑広葉樹ではもっとも北に分布するものの一つ
関東付近では内陸にも自生しているが 多くは海岸沿いに自生しているものが多い
海と言う冷めることのない熱源の影響と考えられている

クスノキ科の木本 別名イヌグス・・クスノキより材質が落ちるため
クスノキのような芳香はない
老木の木目が巻き雲のような模様の入ったものを「タマグス」と呼んで珍重する

セイタカアワダチソウ

2012-11-02 | 樹木 草花


ここの里山風景が好きで 畑のあぜ道を歩きながら草花 虫 鳥 林の中も楽しんで歩いたものだった
久しぶりに来て見たら畑は放置されていて荒れ放題
どこもかしこもセイタカアワダチソウが繁茂していた
一瞬セイタカアワダチソウを栽培しているのではないかと思ったほどだった

セイタカアワダチソウ:キク科 北アメリカ原産の多年草
観賞用に栽培されていたものが野生化し 戦後北九州を出発点にして瞬く間に広がった
地下茎を網状に張り巡らし大群落を作る
炭鉱の閉山の時やベトナム戦争の頃に増えたので 閉山草とかベトナム草とも呼ばれた
花の時期は10~11月

セイタカアワダチソウは植物の成長を抑えるような物質を出して自分の勢力を拡大している と言われている
繁殖力が強烈で嫌われているが 花の少ない秋の蜜源植物として養蜂業者には喜ばれている

クラゲ

2012-11-01 | 小動物 他
       

水族館で最近人気のあるクラゲを見てきた
ペットショップでも売られるようになり ユラユラしたのんびりした姿を観賞することで癒し効果がありストレス解消になりそうだ

写真左から
アカクラゲ アカクラゲ:傘は10cm程 体は平たく柔らかい 傘の上に褐色の線が16本も広がって綺麗 触手の毒は強い

アマクサクラゲ

サカサクラゲ:傘を逆さにして水底に沈んでいる 触手に毒を持って居る

タコクラゲ:傘は15cm 口の周りに8本の腕がある 体の中に棲む藻類のために色が濃く見える

ハナガサクラゲ:傘は10cmほどで半球よりやや低い 糸のような腕と棒のような腕がある花笠のように綺麗だ 春には沿岸に近づく 強い毒を持つので要注意

ブルージェリーフィッシュ

ミズクラゲ:傘の直径は10~17cm カンテン質で柔らかくて透明に近く傘の縁には職種が並ぶが毒はない 葛西臨海公園でも良く見かける

子供の頃に聞いた民話
乙姫様が病気になりサルの生き胆を食べると治ると言うのでカメが取りに行った 今少しと言うところでクラゲが余計な事を言い サルに逃げられてしまった 罰としてクラゲは骨を抜かれてしまった と言うお話