トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ツバメ若鳥

2014-05-16 | 野鳥


孵ってから間もないまだ嘴が黄色いツバメが軒下に居た

春先に南からやって来て巣作り 抱卵 雛 巣立ちまで30~40日ほどかかる
子育ては2~3回行うが最初の子供だろう

ツバメは古くは「つばくらめ」と言われた 略してツバメになった
ツバは鳴き声 クラは小鳥の総称示す方言 メは群れを示す接尾語と言われる

農耕民族の日本人にとって田畑の害虫を捕食するツバメは益鳥で大事にされてきた
軒先にツバメガ巣を作る家は繁栄する などと言われるのはその典型
残念なことにかっては見られた都心の駅周辺ではほとんど目にしなくなった

キセキレイ

2014-05-15 | 野鳥


渓流の岩場の上にキセキレイの巣が有るようで2羽で巣材を運んでいた

卵を暖めるのはメスだけが多いが 子育ては番でする小鳥が多い
キセキレイは雛の糞を水たまりや川の中に捨てに行く
ついでに自分の嘴も洗う・・綺麗好きなのだ

漂鳥又は留鳥 黄色い鳥は人気が有るが都心の川でも見かける馴染みの鳥
全長20cmでセグロセキレイやハクセキレイと大して変わらないが体重は半分位でスズメほどしかない
体がほっそりしていて尾が長いのだ

ミズバショウ

2014-05-14 | 樹木 草花


北国の春を待ちかねたように雪解け時期に咲くミズバショウ
湿原や湿潤な林内に咲く
サトイモ科ミズバショウ属は世界に2種あり 北米と東アジアに1種ずつある

「水芭蕉の花」と言っている白い花びら状のものは苞で仏炎苞と呼んでいる
この仏炎苞の中の淡緑色の円柱形のものが花序で この花序に密生する3mmほどの6画状のものが真の花

花が終わると葉が成長して長さ80cm巾30cmもの大きさになる
今の楚々とした感じとは大違いで葉の大きさに圧倒される
この葉が芭蕉の葉に似ているのでミズバショウ(水芭蕉)の名が有る

マツバウンラン

2014-05-13 | 樹木 草花


道端にひっそり咲いていた マツバウンラン(松葉海蘭)

下の方に葉が有り線形で松葉風なので松葉の名が有る
茎は細く30cm程で先端近くに唇形花を付ける
下唇の基部は白い

北アメリカ原産で関東以北に帰化
ゴマノハグサ科の1~2年草

コガネネコノメソウ

2014-05-12 | 樹木 草花


四角い黄色の鮮やかな花 コガネネコノメソウ
関東地方以西の山地谷沿いの陰湿地に生えるユキノシタ科の多年草

黄色く四角状の直立しているのは萼裂片で花が終わると緑化する
花期は3~5月 花の大きさは4mmほど

キクキンウワバ

2014-05-11 | 虫類


日が当たったら前ばねの黄色い斑紋が金色に光った 綺麗だ
キクキンウワバと言うヤガ科キンウワバ亜科の蛾だ

日中にも活動し花に飛んでくる事が有る
幼虫はキク類 ゴボウ ニンジンなどの葉を食べる
大きさは2cm位だった

オオアカマルノミハムシ

2014-05-10 | 虫類


オレンジ色のまん丸い虫が居た オオアカマルノミハムシだ

甲虫目ハムシ科ノミハムシ亜科の虫
ハムシ科の仲間は700種ほど居てほとんどは植物を食べ加害する
ノミハムシの仲間は後肢腿節が著しく発達肥大化していて 敵から逃れるためにジャンプの機能を特化させている
ピョンピョンとノミのように跳ねるのでノミハムシという

大きさは5mmほど センニンソウやボタンズルの葉を好む

クロハナムグリ

2014-05-09 | 虫類


背中の模様が小粋なクロハナムグリ 手すりの上を歩いていた

ミズキ類やキク科の花に良く来る
個体数はあまり多くなく都心の公園ではあまり見かけない
大きさは12mmほど

幼虫で越冬して朽木などを食べ
成虫は花によく来て花粉を食べる

セイヨウキランソウ

2014-05-08 | 樹木 草花


キランソウが立ち上がったような花が有った
花はキランソウに似ているヨーロッパ原産の園芸種

花期の時期には匍匐茎を出し 筋から根を出して独立茎を立てて増える
花の付き方など日本固有のジュウニヒトエに似ている

別名セイヨウジュウニヒトエ 蔓12単 アジュガ
アジュガは属の学名で園芸種名 大きさは20cmほど有った

キランソウ

2014-05-07 | 樹木 草花


地面にへばりつくようにキランソウ(金瘡小草)が咲いていた

シソ科の多年草
シソ科には珍しく茎が丸く(普通は四角が多い)地を這って広がる

開花のころの全草は筋骨草(きんこつそう)と言われる生薬
高血圧 鎮咳 去痰 解熱 健胃 下痢止めなどの効果が有る
病気を治して地獄の釜に蓋をすることから 別名ジゴクノカマノフタ

オキナグサ

2014-05-06 | 樹木 草花


羽毛状に伸びた花柱を付けたそう果の集まりを老人の白髪になぞらえてオキナグサ

キンポウゲ科の山野の日当たりの良い所に生える多年草
全体に長くて白い毛が多い
花茎が10cm程になると開花しその後さらに伸びて40cm程になる
花期は4~5月 花茎の先に下向きにうなだれてつく

花の後には羽毛の塊のような実を結ぶ

カワガラス

2014-05-05 | 野鳥


今日こどもの日は24節季の立夏 いよいよ夏だ

渓流のほとりでカワガラスに出会った
かなり速い流れでも水中に潜りトビゲラ類カゲロウ類カワゲラ類などの幼虫や小魚を捜す
食べるメニューは大きく育った昆虫の旬を選んで食べる
時期を逃すと昆虫は羽化して飛んで行ってしまう
羽化直前の時期に子育てを合わせるためか繁殖の時期は早い
1月下旬には巣作りをする 普通の小鳥が繁殖をする4月には2度目の子育てをしていることもある

留鳥 上流から中流の河川 山間の渓流や沢などに周年棲む 大きさは22cm
全体が濃い茶色 昔カワガラスの黒焼きは小児病の妙薬だったとか・・

オオタカ

2014-05-04 | 野鳥


林の中を歩いていたら少し開けたところにオオタカが小鳥を抑え込んでいた
こんな姿には初めて出会った ラッキー

オオタカは国内希少野生動植物(種の保存法)に指定されていたし 環境省のレッドリストで絶滅危惧種にも指定されていたが 個体数が増えた(関東地方とその周辺で5818羽生息)と言うことで 絶滅危惧種から普通種へ変更し それの伴って種の保存法からの指定解除もすると言う流れのようだ

色々法律で保護したお蔭で 都心の公園でも結構見られる機会が多くなったが 保護しなくなったら多分激減するのではなかろうか ちょっと心配

九州以北では留鳥 全長♂50cm ♀56cm ハシブトガラス(57cm)より小さい
繁殖期以外は普通一羽で居る 小鳥を中心にネズミやウサギなども獲る
姿も良い上にハトやカモなどを良く獲るために鷹狩に良く使われた

ハグロケバエ

2014-05-03 | 虫類


真っ黒な虫が葉に止まった
ハグロケバエと言うハエの仲間
頭部がほとんど複眼になっている オスの複眼はとても大きくメスは小さいのでこれはメスらしい

飛び方はどちらかと言うとヨタヨタしていてハエの素早さは無い
カメラを近づけても知らん顔で警戒心が薄いのかもしれない
花の蜜や腐った果実を好む 幼虫は落ち葉を食べる
大きさは13mmほどだった

蜜を食べると言うことは花粉を運ぶのに役立っているのだろう

虫こぶーイヌシデメフクレフシ

2014-05-02 | 虫類


植物の葉に「こぶ」が付いたり芽が異常に肥大していることが有り 内部に虫が見つかることが多い
そのためこの「こぶ」を虫こぶと呼んでいる
こぶは虫だけではなく菌類や細菌によっても出来るので それら含めたこぶ全体を「ゴール」と言うが 普通にはこぶであれば何でも虫こぶと言う言い方をしている

虫こぶは虫や菌類などの何らかの刺激で 寄生する植物の細胞 組織が異常に増殖 肥大して出来る
何らかの刺激は現在でも詳らかではないが 産卵に伴う分泌物 幼虫の採食に伴う刺激などが考えられる

若葉の綺麗なイヌシデの枝に虫こぶが付いていた
形成者はソロメフクレダニ
越冬芽の鱗葉が肥大したもの 大きさは5cm程もあった
5月頃には中のダニが育って出て来る