ミズナギドリはミズナギドリ科の総称で 中型から大型の海鳥 日本には5種が繁殖する
オオミズナギドリ以外は南方の島が繁殖地でなじみは薄い
海面からの上昇気流によって滑空し 波頭を切り払うように見えることから付けられた名前
標準和名にただのミズナギドリという種はいない
オオミズナギドリは留鳥で本州近海の無人島や離島などで繁殖し 繁殖期以外は海上で生活する
夏の時期には海上で普通に見られる
冬には南方に移動しあまり見られない
魚群を見つけると遠くからも集まってきて大群になる
海面近くに上がってきた魚を飛び込んで捕らえたり 水面から嘴で挟み取ったりする
雌雄同色 大きさ49cm 翼開長は120cmと大きい
生命大躍進 古生代が過ぎると中生代になる
中生代は概算2.3億年前から6500万年前までで 三畳紀 ジュラ紀 白亜紀に分けられ 初期に恐竜 翼竜 魚竜が出現し最古の哺乳類も出現した
この2億年弱の年代は大雑把には恐竜が大型化した恐竜の時代
そして6500万年前の隕石との衝突によって大量絶滅した
6500万年前から現代までが新生代
哺乳類が進出し 被子植物が発展した
「イーダ」は4700万年前の霊長類の 奇跡の化石といわれるほぼ完全な化石だ
普通 化石は体の数%しか残らないが イーダは95%が残っており あばら骨の下の胃の位置には食べた葉や果実まで残っている可愛いお猿さん
新生代第4紀の前期 約180万年前から1万年前までの更新世と呼ばれる時代に 人類はネアンデルタール人 クロマニョン人など色々な種が出て 20万年前にホモサピエンスがアフリカで誕生し 他の人類と一緒の時代を過ごすが ホモサピエンスだけが生き残り現代の我々の先祖となった
この時代更新世には氷河期があり そのあとの時代「完新世」に終結し 人類の時代になった
約30億年にも及び紡いできた命 その間には5回もの生命大絶滅の天変地異があったが乗り越えてきた
恐竜でさえ2億年近く繁栄してきたのに 今や人類は誕生以来20万年で 地震 火山の噴火 自然破壊 種の減少 異常気象に怯え 戦争が多発し人類の敵は人類となってしまった
授かった叡智を働かせて 命が永く永く紡がれるよう祈るばかりだ
古生代の生き物 その2
古生代は地質時代で概算年数 5.7億年前から2.3億年前までで カンブリア紀からペルム紀まで6紀あり 昨日アップしたアノマロカリスは古生代最初のカンブリア紀に繁栄した生物
古生代の前は先カンブリア紀と呼ばれる
ディメトロドンは古生代最後のペルム紀に現れて繁栄した盤竜目では最も有名な生き物
顔 形から一見して恐竜の仲間と思ったが盤竜目という哺乳類に近縁の生物
ディメトロドンと哺乳類は「異歯性」という共通の特徴がある
異歯性とは「獲物に突き立てる歯」と「肉を噛み切る歯」の2種類の歯を持った者
この異歯性を持つか持たないかが哺乳類と爬虫類の大きな差なのである
ディメトロドン(意味は2種類の歯)は大きいものでは3m以上あり肉食
背中に大きな「帆」を付けていた
この帆は熱交換器として使われていたと言われる
朝体温が低い時には太陽光を当て体温を上昇させ 熱い時には風を受けて体温を下げた
上野の科学博物館で行っている特別展「生命大躍進」を見てきた
地球に生命誕生から現在までの命のつながりが見られた
地球が誕生したのは46億年前 それから15億年以上たった31億年前に 水中に代謝機能を持つバクテリアが誕生した
さらに悠久の時は過ぎ 古生代に入り5億4300万年前~4億9000年前は「カンブリア紀」と呼ばれ この時代の前期に生命体が爆発的に増えた カンブリア爆発という
そしてこの時代に世界中の海で幅を利かしていたのが アノマロカリスという生き物だ
アノマロカリスとは「奇妙なエビ」という意味
体の先端にある腕で獲物を捕らえ リング状の口で貪った
節足動物という見解もあるがその正体ははっきりしていない
彼が繁栄した理由は ほとんどの生物が10cmに満たないサイズだった時代に 最大2mにも及ぶ個体で敵がいなかったからだといわれる
雀の雛
2015-08-05 | 野鳥
小鳥の雛 受難記3段
雀の雛を我が家の猫が咥えてきた
取り上げたら怪我はなく元気そうなので庭に放した
スズメ:留鳥または漂鳥 大きさ14㎝ 雌雄同色
人間の生活圏をうまく利用して生活する野鳥としては珍しい生態で 人がいないところでは暮らしていけないまでに特化している
スズはシュンシュンという鳴き声 メは小鳥の意味または群れの意味の接尾語という
繁殖期が過ぎると群れで一定のねぐらを作り集まる
このねぐらに集まるのは幼鳥が多い 成鳥は縄張りに残るものもいる
いつも同じ所にいるようだが 足環調査では300kmも移動する個体もあり拡散している
そぼ濡れて竹に雀がとまりたり 二羽になりたりまた一羽来て(北原白秋)
小鳥たちの雛受難記カルガモ編
カルガモの雛が8羽日向ぽっこ(この暑いのに)
1週間後に行ったら4羽しかいなかった
恐らくはカラスに食べられてしまったのだろう
カルガモ:全国に留鳥としている 都会の池でも子育てして話題になる
食べ物は水草や水生昆虫 地上を歩いて草の実など
大きさ61㎝ 雌雄ほぼ同色
カモ類の多くは北方で繁殖し日本で繁殖するカモ類は少ない
身近に繁殖がみられるカルガモは貴重な存在
雛は10羽ほど生まれるがカラスにやられることが多く育つのは良くて半分くらいだろう
カモ類の多くは繁殖時期にはオスが綺麗な繁殖羽になるのだが これはメスが別の種と相手を間違えないように発達したと考えられている
カルガモは繁殖のころには他のカモがいないため雌雄同色の地味色をしていると考えられている
ツバメ雛
2015-08-03 | 野鳥
小鳥たちの子育ても最終段階
通りがかりのお宅のガレージでツバメの雛が逆さ吊りになって鳴いていた
取りあえずは降ろして箱に入れたが親が餌を運んでくるのやら来ないのやら
手に乗せると餌をねだってピーピー鳴くこと鳴くこと・・可哀相によっぽどの空腹らしい
ツバメは飛んでいる虫を捕えて食べる昆虫食
このヒナに与えるエサが無い すり餌などで育つものかどうか・・
ツバメ:古くはツバクラメと言った
ツバは鳴き声 クラは小鳥の総称を表す方言 メは群れを意味する接尾語 略されてツバメになった
また ツチバミ(土食み)からの変化説もある
代表的な夏鳥 本州以南の暖地では少数が越冬する個体もいる
建造物に 土と枯草に唾を混ぜて椀型の巣を作る
繁殖期は番で 非繁殖期には群れで生活する
比較的低く飛び回り飛んでいる昆虫類とる
繁殖が終わった個体や幼鳥は アシ原などを塒として群を作り 時期が来ると南へ渡ってゆく
根を煮詰めたり すりおろしたりした汁でハエ取紙を作ったのでハエドクソウ
ハエ取紙はもう使われなくなっているが 魚屋などの店先に吊り下げられて ハエをくっつけて獲った
毒成分はリグナンの1種フリマロリンや レブトスタキロール・アセトート
口にすると嘔吐などの症状がでる
全草を肥桶に入れておくとウジが湧かないと言われた
ハエドクソウ科ハエドクソウ属の50cm程の多年草
色々見解があるようだが一科に一属一種と言われる
花は7~8月に穂状に付き 5mmほどの小さい花を下から咲かせてゆく
蕾は上向き 開花すると横向き 果期になると下向きになる
果実は果でイノコヅチに似て先端がカギ状に曲がって衣服などに引っかかる