(1)いい言葉ではないが、国民(一億)総白痴化と言われたテレビ万脳の時代があった
(ひょっとして今は禁句かもしれないが、語源は作家)。「総」はどうかと思うが、今の社
会現象に象徴されるものは、「思考力の停止(stoppage of thinking power)」状態。
時流に乗って流されるまま、自分の立つ位置、周囲との係わりに関係なく環境の変化に
対応せずに、適応せずに、どんな基準下でも自己満足が支配する。
(2)「総」と付かないのは、たとえば振り込め詐欺(オレオレ詐欺)事件。過ってなら、電話
の声で親族を名乗り、金品を搾取するなどとは、家族にしかわからない特質情報を他人が
駆使する不安要因から成功するはずがないと考えるものを、そこにスピード(speed)、
ショック(shock)、パニック(panic)と常識外の要件を取り入れて「思考力の停止」状態
をつくり出し、又は利用して犯罪を成立させる。
思考しない警察、司法は後手に回り、犯罪抑止効果もない。
(3)近代刑法、刑訴法は、立証要件を自白(confession)中心主義から物的証拠(material
evidence)主義へ移行して人権に配慮した。
それでも、犯罪者は究極の場面では「うそ」をつかないという検察、司法の思考力の停止
状態の心証(心に受ける印象)主義の中で自白を強要または誘導しての冤罪は続く。
(4)04年6月の郵便料金割引制度にかかる郵便不正(偽証明書作成)事件。起訴事実で
は、上司の指示で偽証明書を作成したとされる職員が公判ではこれを全面否定。公判であ
きらかになったのは、「事前に検察のシナリオがあり、記憶があやふやなら多数決」(報道)
と被疑者が認めてもいないねつ造の自白証拠のみで起訴したことがあきらかになった。
こんな精度の自白証拠で公判を維持できると考える検察の職務能力は、完全に思考力の
停止状態。自白調書は証拠採用されずに、立件は不能の見通しだ。
(5)警察、検察、司法の捜査能力、立証能力の劣化はどこからくるものか。時流に流された
「様式形式主義」が、本来の捜査、立証能力の基本動作(情報収集力)の劣化を招いている。
現場での捜査、立証に費やす以上に、文書作成、整備する様式化に時間と労力をとられて
いる。検察、司法が裁判に作成し整備する証拠書類は膨大だ。捜査、立証、事実解明には必
然のことだが、捜査現場も含めて書類の作成、様式化に汲々(きゅうきゅう)して、思考力、能
力が追い付いていかない現状だ。
捜査も立証も、事実解明には多様な思考力が基本だ。
(6)時の政府、首相も思考力の停止状態。普天間問題で、日米合意で移籍先を辺野古周辺
と決めた(報道)ものを、これに反対する連立党との維持のため閣議決定では、固有地名を記
載しないでカムフラージュ(comouflage)した表現で取り込もうとする発想には、気の毒を通り
越して支離滅裂の不可思議、思考力の停止状態。
(7)世界的不況の中の企業は、商品、製品の設計段階からの基本的な見直しで、コスト削減、
企業基盤強化をはかる。先端技術の研究開発で、次世代社会の環境整備に向けて思考する。
(ひょっとして今は禁句かもしれないが、語源は作家)。「総」はどうかと思うが、今の社
会現象に象徴されるものは、「思考力の停止(stoppage of thinking power)」状態。
時流に乗って流されるまま、自分の立つ位置、周囲との係わりに関係なく環境の変化に
対応せずに、適応せずに、どんな基準下でも自己満足が支配する。
(2)「総」と付かないのは、たとえば振り込め詐欺(オレオレ詐欺)事件。過ってなら、電話
の声で親族を名乗り、金品を搾取するなどとは、家族にしかわからない特質情報を他人が
駆使する不安要因から成功するはずがないと考えるものを、そこにスピード(speed)、
ショック(shock)、パニック(panic)と常識外の要件を取り入れて「思考力の停止」状態
をつくり出し、又は利用して犯罪を成立させる。
思考しない警察、司法は後手に回り、犯罪抑止効果もない。
(3)近代刑法、刑訴法は、立証要件を自白(confession)中心主義から物的証拠(material
evidence)主義へ移行して人権に配慮した。
それでも、犯罪者は究極の場面では「うそ」をつかないという検察、司法の思考力の停止
状態の心証(心に受ける印象)主義の中で自白を強要または誘導しての冤罪は続く。
(4)04年6月の郵便料金割引制度にかかる郵便不正(偽証明書作成)事件。起訴事実で
は、上司の指示で偽証明書を作成したとされる職員が公判ではこれを全面否定。公判であ
きらかになったのは、「事前に検察のシナリオがあり、記憶があやふやなら多数決」(報道)
と被疑者が認めてもいないねつ造の自白証拠のみで起訴したことがあきらかになった。
こんな精度の自白証拠で公判を維持できると考える検察の職務能力は、完全に思考力の
停止状態。自白調書は証拠採用されずに、立件は不能の見通しだ。
(5)警察、検察、司法の捜査能力、立証能力の劣化はどこからくるものか。時流に流された
「様式形式主義」が、本来の捜査、立証能力の基本動作(情報収集力)の劣化を招いている。
現場での捜査、立証に費やす以上に、文書作成、整備する様式化に時間と労力をとられて
いる。検察、司法が裁判に作成し整備する証拠書類は膨大だ。捜査、立証、事実解明には必
然のことだが、捜査現場も含めて書類の作成、様式化に汲々(きゅうきゅう)して、思考力、能
力が追い付いていかない現状だ。
捜査も立証も、事実解明には多様な思考力が基本だ。
(6)時の政府、首相も思考力の停止状態。普天間問題で、日米合意で移籍先を辺野古周辺
と決めた(報道)ものを、これに反対する連立党との維持のため閣議決定では、固有地名を記
載しないでカムフラージュ(comouflage)した表現で取り込もうとする発想には、気の毒を通り
越して支離滅裂の不可思議、思考力の停止状態。
(7)世界的不況の中の企業は、商品、製品の設計段階からの基本的な見直しで、コスト削減、
企業基盤強化をはかる。先端技術の研究開発で、次世代社会の環境整備に向けて思考する。