いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

沖縄問題を動かすキッカケ論。 taking advantage of this break to move the okinawa

2014-02-01 19:46:04 | 日記
 (1)プロ野球のキャンプが始まった。キャンプ地には那覇、名護、宜野湾、沖縄の名前が並び、前日キャンプ地に移動したプロ野球チームは「ここ」では地元住民からの熱い歓迎を受けていた。

 普天間飛行場の移設問題で政府、官邸と沖縄の対立が続き、沖縄県内の中でも知事と名護市との不信、不協和音が伝えられる中での久しぶりの本土と沖縄の親密距離感、交流の温かさが感じ取れるキャンプイン前日の光景(ニュース映像)だった。

 (2)沖縄問題、沖縄県民の苦渋と忍耐解消を「政治」が解決することは、50年、100年を見るほどの途方もない時間浪費がついてまわる問題、課題とも言えて、「政治」で解決することなど残念ながら期待は限りなく遠く、薄いのではないのか。

 「政治」で解決できない問題を解決に向けて前進させて環境づくりをするのが、市民レベル、民間交流、文化、スポーツ交流という方法論(methodology)だ。
 冒頭のプロ野球キャンプ地では、日ごろの駐留米軍基地の沖縄集中(70%以上)による負担苦、県外移設をけっして忘れてはいないのだろうが、一時の苦渋、忍耐を忘れての本土プロ野球チームの歓迎姿勢だった。

 (3)冬でも比較温暖な沖縄にこれまでこれといったプロスポーツチームの本拠地がないのも不思議なことだ。高校野球も今や強豪県になっている。
 狭い沖縄に駐留米軍基地の70%以上が集中して良好なプロスポーツ施設環境が準備、整備できないのか、しかしプロスポーツチームのキャンプは毎年沖縄で実施されているのだから可能性がないわけでもなくて、それはそれで日本の置かれている「現状課題」をよりクローズアップする意味合いはある。

 本土への移動負担も問題はなく、キャンプインの歓迎を見れば沖縄あげての応援も期待されて、プロスポーツチームの本拠地招聘は沖縄課題のインフラ整備、社会資本投入の効果は見られるのではないのか。
 どんどん沖縄にプロスポーツチームの本拠地を招いて拡げれば、少しは米軍基地、規模、生活環境破壊に「遠慮」意識というものを与える夢の効果はあるだろう。

 (4)プロスポーツを通して沖縄と米軍が交流することも考えられてもいいし、意思疎通、理解をはかりたいところだ。
 そんなことで中国の進出で緊張の続く東シナ海を取り巻く日米安保、日米同盟の協力関係、重要性を論じることでもないと思われるかもしれないが、そもそも米国はアジア戦略を日本から中国に軸足を移しており、その中国包囲網にしても沖縄の米軍基地を削減してグアム、アジアに移転しても軍備の近代化(海兵隊力、無人攻撃機など)により抑止力はそうは変わらないのが現状だ。政治が国益既得権益保護のために取り組まないだけだ。

 (5)問題は、その「キッカケ」論(taking advantage of this break to move the okinawa affairs)だ。
 米国国内世論にしても今や国外の戦闘地域への米軍の介入には否定的な意見が圧倒(シリア軍事介入中止)している。

 日本と米国が沖縄問題解決に向けた市民レベル、民間交流とりわけ「学術(大学、機関)専門家レベル」での高い研究交流が必要だ。
 「政治」では動かない問題、課題を学術専門、市民民間、プロスポーツ交流を通して打開する方法論を展開すべきだ。
 「キッカケ」から大きく動き出すのだ。

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