いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

東大71連敗。 tokyo univ. loses seventy one consecutive games

2014-05-04 14:59:55 | 日記
 (1)かっては野球、陸上、ラグビーとスポーツ全盛を誇った早大が一時期有望スポーツ選手の特別入学を認めない入試制度に切り替えて有望選手入学が他大学に移って早大スポーツが低迷した時期があった。
 東京六大学野球にラグビーに駅伝と大学スポーツの華は大学を社会に強く印象づけるインパクトがあるが、これらが低迷すると反動として何か元気がない大学に見えてしまうから人間もかなりいい加減で不思議なものだ。

 (2)そこで早大は大学スポーツの大切さも感じたのか、一学部(スポーツ科学部)を新設して有望スポーツ選手を集中募集して近年は野球もラグビーも駅伝でも再び強豪大学として上位に顔を出すようになってきた。

 最近の報道では、早大は文武両道にすぐれた大学本来の使命、役割の入試制度に切り替える方針を打ち出している。
 かっては受験者数10万人を超えて大学一を記録していたが、人気ランキング(専門的なものでもない)大学評価でも他大学に後れを取り、今年の受験者数ではマグロ養殖の銀座販売で話題となった近大がトップという大学も地元志向の多様化が進んで試行錯誤が続く。

 (3)その東京六大学野球リーグで東大が71連敗(tokyo univ. loses 71 consecutive games)を記録して、六大学史上ワースト記録を達成した。
 それでもその前に勝ったのが2010年の当時早大の斎藤佑樹投手(現日本ハム)だったというから大したものでもある。

 他大学リーグのように入れ替えのない東京六大学野球はそれだけ日本の野球界を長くけん引してきた歴史と伝統を持つ独自のスポーツ文化の象徴的存在だ。
 当時立大の長嶋茂雄さんをはじめ日本プロ野球の発展を支えた人気逸材を多く輩出しているが、あの「東大」がいてこその東京六大学野球だ。

 (4)これはれっきとしたOECDによる世界大学ランキングでは20位台と世界に遅れをとっているが、それでも東大は日本の大学ではトップであり高度な学術研究、教育環境の象徴でもある。

 その東大が野球でも「存在感(win recognition)」を示していることに意味がある。そんな東大が野球まで強くては世間が持たない。東大の野球を一度だけ見たことがあるが、プレースタイルは意外とアグレッシブ(aggressive)で挑発的であり意外な印象を受けた。
 もっと「スマート(smart brain)」なプレースタイルかと思ったが意外と泥臭いものだった。

 (5)今回の71連敗新記録達成では同選手の「(相手チームの)データは完璧だったが、体がついていかない」発言が東大らしくてよろしい。
 報道によると、東大が東京六大学野球リーグに加盟した条件が「絶対に脱退しない」と「一度は優勝する」ことらしい。
 いるだけで存在感はあるが、夢は引き継がれていく。

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