(1)今社会で懸念されているのが警察官による不祥事の連続だ。仲間を募って女性暴行を企て実行し、捜査で入った家から後に金庫の金品を盗んだり、証拠として署内に置いてあった札束の一部を盗んだり、署内の仲間の金品を盗んだりとよくもまあ次から次へと社会正義のパラダイム(paradigm)を維持する警察権の対極(polarity)となる悪事が出てくるものだとあきれるばかりだ。
今に限ったことではないが、かって同様の警察官の不祥事が続いた時に街角のインタビューに答えて高校生が平然と「世も末ですね」と言っていた言葉がギャップの高さも手伝って印象的であった。
(2)警察官一個人の資質、能力だけの問題でもない。熊谷市では犯罪にかかわって逮捕されたペルー人の男の事情聴取中にその警察官の前から逃走されて見失い、その男が数日後に近くの住宅で住民6人殺害の重要人物(容疑逮捕)とみられている。
報道によるとその事件通報を受けて捜査に向かった警察官が住宅に立てこもった男を発見しながら、開いていた玄関ドアから突入せずにそうこうしているうちに玄関ドアが閉められて、その住宅でも住人が殺害されていた。
(3)捜査の手順不備が指摘されて、県警は現場でやれることはやった(趣旨報道)と釈明するしかなかった。事情聴取中の容疑者の逃走も他にも耳にする。
警察権が異常に高くなることは戦前の歴史にもあるとおり社会、国民抑圧につながったいい傾向とはいえないが、こうも警察組織、個人能力の低下、劣化を見せつけられては国民、市民の安全、財産、権利がこれで守れるのかの不安、不信にもなる。
(4)警察権の資質、能力が劣化しているのはあきらかだ。優秀な人材の確保ができていないからだろう。危険な職業として社会正義のパラダイム維持の使命感以上に費用対効果が低いとみられている傾向はある。
優秀な人材の確保には危険に見合った報酬、手当の保障は必要だ。「人材不足」解消のために学業を放棄した大学中退者を高校卒業資格で警察官に採用している事例は聞くことがある。
(5)同様の資質、能力劣化が問題となった「検察改革」も取り調べ可視化が進まずに、同法案の国会提出も「安保法制案」の最優先、集中審議のために今回は断念された。
国民にとっては日常生活の安全、安心確保のために安保法制案よりは検察警察改革、取り調べ全面可視化の方が優先されるべきであった。
(6)その安保法制案は今日未明にかけて参院本会議で可決されて成立した。それを担うことになる自衛隊はその能力を持ち合わせているのかとなると、幸いにもというべきか問題は多い、自衛隊の能力、機能が問題だと書いてきた。
警察権劣化と同じ構造、構図(composition)を抱えているのは間違いない。幹部候補生養成の防衛大卒業生もそのまま民間企業に就職するものも多く、人材確保に苦労している。
(7)安保法制案の成立で自衛隊の任務、危険が各段に増大する中で、使命感だけで優良な人材を確保できるのか、安保法制は成立した(legislation of security was concluded)が「実働」の自衛隊能力、資質は機能しないという核心課題が残る。
今に限ったことではないが、かって同様の警察官の不祥事が続いた時に街角のインタビューに答えて高校生が平然と「世も末ですね」と言っていた言葉がギャップの高さも手伝って印象的であった。
(2)警察官一個人の資質、能力だけの問題でもない。熊谷市では犯罪にかかわって逮捕されたペルー人の男の事情聴取中にその警察官の前から逃走されて見失い、その男が数日後に近くの住宅で住民6人殺害の重要人物(容疑逮捕)とみられている。
報道によるとその事件通報を受けて捜査に向かった警察官が住宅に立てこもった男を発見しながら、開いていた玄関ドアから突入せずにそうこうしているうちに玄関ドアが閉められて、その住宅でも住人が殺害されていた。
(3)捜査の手順不備が指摘されて、県警は現場でやれることはやった(趣旨報道)と釈明するしかなかった。事情聴取中の容疑者の逃走も他にも耳にする。
警察権が異常に高くなることは戦前の歴史にもあるとおり社会、国民抑圧につながったいい傾向とはいえないが、こうも警察組織、個人能力の低下、劣化を見せつけられては国民、市民の安全、財産、権利がこれで守れるのかの不安、不信にもなる。
(4)警察権の資質、能力が劣化しているのはあきらかだ。優秀な人材の確保ができていないからだろう。危険な職業として社会正義のパラダイム維持の使命感以上に費用対効果が低いとみられている傾向はある。
優秀な人材の確保には危険に見合った報酬、手当の保障は必要だ。「人材不足」解消のために学業を放棄した大学中退者を高校卒業資格で警察官に採用している事例は聞くことがある。
(5)同様の資質、能力劣化が問題となった「検察改革」も取り調べ可視化が進まずに、同法案の国会提出も「安保法制案」の最優先、集中審議のために今回は断念された。
国民にとっては日常生活の安全、安心確保のために安保法制案よりは検察警察改革、取り調べ全面可視化の方が優先されるべきであった。
(6)その安保法制案は今日未明にかけて参院本会議で可決されて成立した。それを担うことになる自衛隊はその能力を持ち合わせているのかとなると、幸いにもというべきか問題は多い、自衛隊の能力、機能が問題だと書いてきた。
警察権劣化と同じ構造、構図(composition)を抱えているのは間違いない。幹部候補生養成の防衛大卒業生もそのまま民間企業に就職するものも多く、人材確保に苦労している。
(7)安保法制案の成立で自衛隊の任務、危険が各段に増大する中で、使命感だけで優良な人材を確保できるのか、安保法制は成立した(legislation of security was concluded)が「実働」の自衛隊能力、資質は機能しないという核心課題が残る。