(1)2020年東京五輪エンブレムが撤回されてゼロから見直されることになった。撤回はもうちょっと早くてよかった。
五輪組織委員会がコピーではない独自性があると主張して、実は佐野さんの原案を2度修正していた経過まで出さざるを得ずに、自ら手品のタネをあかして自滅した格好で情けなかった。
ゼロからの見直しでは「先」を行った新国立競技場建設計画は、設計、施工同時工法審査の公募が始まった。設計(監理)と施工事業者(事業体)が一体の建設工事というのはあまり聞いたことがない。
(2)通常は設計監理にもとづいて建設事業者の入札を行い、一番低い入札額を提示した建設事業者を選ぶのがルーティン(routine)業務だ。
設計監理と施工事業者が一体では、公平、公正な建設事業を監理(check)することがむずかしく、どうしても恣意的に流されることが多いからだ。
今回は五輪主会場で工期が限られており、総工事費1550億円の巨大プロジェクトということもあり工事工程上やむを得ない選択ということだった。
(3)順調にいっても本格的に工事着工は来年12月末を目途(工事工程報道)とするようだから、2020年1月(IOC要望)ないし4月(JSC見通し)の引き渡しまでは3年ちょっとの工期ということで大事業にしてはかなり厳しい工事工程だ。
なにしろ当初の同建設計画が責任者不明の中での利害関係者の注文の取り合いで漂流(drifting)した苦い教訓があるので、今回は公募審査の評価基準まで公表しての情報公開に気を使っているのでパラドックス(paradox)として工程表どおり順調に進むのかも気になるところだ。
(4)早くも施工が五輪開催(リハーサル期間まで含めて)に間に合うのかの心配が取り沙汰されている。すでに国立競技場は当初計画案にもとづいて取り壊されてサラ地になっているが、上空からの映像(報道)を見ると工事敷地は広いようで都心の中で周りは込み入った建物に覆われて限られていることがわかる。
報道でも巨大プロジェクト工事の工事資材の置き場所さえ確保に苦慮すると伝えている。北京五輪でも来年のリオ五輪でも五輪会場の建設計画の遅れがいつも指摘されながら、最後は五輪開催に間に合わせて何事もなく終わっているのがこれまでのやり方だ。
(5)世界が注目する五輪大会開催の名誉にかけて、国が全面支援、威信をかけて最優先に取り組むプロジェクトだから、間に合わないという訳にはいかない。
まして2020年東京五輪は先端的科学技術開発国で建築技術(architectonics)、工法、安全、完成度で高い能力を持つ日本の建設事業者(事業体)が請け負うのだから、極端にいえばどんな条件、環境でも要求に応える能力は備えている。
経験からいえば、いついつまでにこの条件で完成するよう要請すれば極端にいえばどんな無理難題でも叶えてくれるのが日本の優秀な建築事情(superiority of japan architecture)であることは間違いのないことだ。
(6)工事工程は余裕のあることにこしたことはないが、ことは世界が注目する五輪事業なだけに最先端の技術、技法、資材開発で必ず選考事業者、事業体は2020年「1月」までにリハーサル可能な新国立競技場を完成させるだろうと確信している。
新国立競技場建設費は1550億円が上限となっており、これでも他大会主会場建設費に比較して高額であり、設計監理、建設事業者(事業体)としては文句のつけようがないところだ。
(7)この中で未来につながる建築技術、技法、資材活用開発につなげる機会でもある。もちろん、日本が誇る建設施設の完成度、安全力が何より大切だ。
五輪組織委員会がコピーではない独自性があると主張して、実は佐野さんの原案を2度修正していた経過まで出さざるを得ずに、自ら手品のタネをあかして自滅した格好で情けなかった。
ゼロからの見直しでは「先」を行った新国立競技場建設計画は、設計、施工同時工法審査の公募が始まった。設計(監理)と施工事業者(事業体)が一体の建設工事というのはあまり聞いたことがない。
(2)通常は設計監理にもとづいて建設事業者の入札を行い、一番低い入札額を提示した建設事業者を選ぶのがルーティン(routine)業務だ。
設計監理と施工事業者が一体では、公平、公正な建設事業を監理(check)することがむずかしく、どうしても恣意的に流されることが多いからだ。
今回は五輪主会場で工期が限られており、総工事費1550億円の巨大プロジェクトということもあり工事工程上やむを得ない選択ということだった。
(3)順調にいっても本格的に工事着工は来年12月末を目途(工事工程報道)とするようだから、2020年1月(IOC要望)ないし4月(JSC見通し)の引き渡しまでは3年ちょっとの工期ということで大事業にしてはかなり厳しい工事工程だ。
なにしろ当初の同建設計画が責任者不明の中での利害関係者の注文の取り合いで漂流(drifting)した苦い教訓があるので、今回は公募審査の評価基準まで公表しての情報公開に気を使っているのでパラドックス(paradox)として工程表どおり順調に進むのかも気になるところだ。
(4)早くも施工が五輪開催(リハーサル期間まで含めて)に間に合うのかの心配が取り沙汰されている。すでに国立競技場は当初計画案にもとづいて取り壊されてサラ地になっているが、上空からの映像(報道)を見ると工事敷地は広いようで都心の中で周りは込み入った建物に覆われて限られていることがわかる。
報道でも巨大プロジェクト工事の工事資材の置き場所さえ確保に苦慮すると伝えている。北京五輪でも来年のリオ五輪でも五輪会場の建設計画の遅れがいつも指摘されながら、最後は五輪開催に間に合わせて何事もなく終わっているのがこれまでのやり方だ。
(5)世界が注目する五輪大会開催の名誉にかけて、国が全面支援、威信をかけて最優先に取り組むプロジェクトだから、間に合わないという訳にはいかない。
まして2020年東京五輪は先端的科学技術開発国で建築技術(architectonics)、工法、安全、完成度で高い能力を持つ日本の建設事業者(事業体)が請け負うのだから、極端にいえばどんな条件、環境でも要求に応える能力は備えている。
経験からいえば、いついつまでにこの条件で完成するよう要請すれば極端にいえばどんな無理難題でも叶えてくれるのが日本の優秀な建築事情(superiority of japan architecture)であることは間違いのないことだ。
(6)工事工程は余裕のあることにこしたことはないが、ことは世界が注目する五輪事業なだけに最先端の技術、技法、資材開発で必ず選考事業者、事業体は2020年「1月」までにリハーサル可能な新国立競技場を完成させるだろうと確信している。
新国立競技場建設費は1550億円が上限となっており、これでも他大会主会場建設費に比較して高額であり、設計監理、建設事業者(事業体)としては文句のつけようがないところだ。
(7)この中で未来につながる建築技術、技法、資材活用開発につなげる機会でもある。もちろん、日本が誇る建設施設の完成度、安全力が何より大切だ。