(1)近年の気象情報は気象衛星を使った鮮明な画像を駆使して正確性が向上したのは間違いはないが、天気予報と言っていたようにこれからのことを推測する情報には変わりがないので、ましてや相手は自然現象の世界なのでどう急変するのかもわからないこともあり、どうしても事後解説が中心の気象情報だ。
先週半ばに東海地方に上陸した台風17号は日本近海で発生した台風で規模は大型ではなかったが、同時に日本の太平洋側上をカーブして北上した大型台風18号の影響もあって関東、東北地方に強烈な大雨を降らせて、茨城・常総市を中心に大洪水を呼び込んで大災害となった。
(2)丁度鬼怒川沿いに強烈な大雨の雲が細く長く集中して縦列にさしかかって(衛星画像)、深夜にかけて大量の雨を降らせて堤防を乗り越えて市街地にあふれてほとんど海の中のような大惨事を引き起こした。まるで大津波被害を見る思いだった。
建物に取り残された市民、住民も多く4人が犠牲になり一時15人が不明(本日全員無事確認)の混乱の大災害で自治体の避難指示が有効に機能しなかった。
特に堤防越水、決壊の現場地域に避難指示が出されなかったのは事態を悪化させた象徴的なことであり、東日本大震災、広島土砂災害事故の教訓が生かされなかったのはどうしたのか、災害列島(a chain of islands of a disaster)日本の不安、不条理(unreasonableness)がそのまま露見した。
(3)東海地方上陸の台風に気がいき、数百キロ離れた関東、東北地方へのピンポイントの強烈な雨雲通過に対応の油断がなかったのか、なにしろ上述の堤防越水、決壊地域の自治体はもっと川上の大雨にばかり気が入っていて下流地域にまでは気が回っていなかったこと(報道)を認めて、同市長が謝罪するしかなかった。
気象衛星もそこまで観測、予測できなかったのか、事前の情報提供、避難注意情報を出せなかったのか、まさか気象庁も上陸台風にばかり気が入っていたわけでもあるまい。
(4)とにかく正確性が高くなった気象情報に東日本大震災後に自治体、住民の災害避難体制、対策の整備の必要性が言われたことの連携、対策、体制すべてが有効に機能しなかったのはどうしたことなのか残念だった。
多くの人が建物の2階、上部、屋根、車の上に取り残されて救助を待つという悲劇、惨事を目の当たりにさせられた。
(5)深夜早朝の避難指示判断、行動のむずかしい強烈な大雨の襲来の濁流、水没にどう対応するのかの自治体、住民の安全対策、問題がまたまた問われた。
自治体では条例で定めて早めの避難指示を出す制度化をはかっているところもあり、いわゆるそういうことが実際に起きなかった情報の「カラ振り」にも避難指示の法的義務を定めて効果が出た事例(報道)もあった。
(6)前代未聞の東日本大震災での教訓が風化(weathering)していることはないのか、少なくとも今回の関東、東北大洪水水害では気象情報、自治体、住民の三位一体の対策が有効に機能しなかったのは残念であり、いつまでこういうことがくり返されるのか政府も統一的な住民安全対策の指針を策定して示して、災害安全対策を早急に主導すべきだ。
(7)災害列島日本は御嶽山の噴火から箱根山、口永良部島、桜島、阿蘇山噴火と活動期に入ったように活発化しており、台風の発生も各段に高まっており、どこにいても油断できない安全対策、心構えが必要で忘れてはならない(we must not forget a disaster)。
先週半ばに東海地方に上陸した台風17号は日本近海で発生した台風で規模は大型ではなかったが、同時に日本の太平洋側上をカーブして北上した大型台風18号の影響もあって関東、東北地方に強烈な大雨を降らせて、茨城・常総市を中心に大洪水を呼び込んで大災害となった。
(2)丁度鬼怒川沿いに強烈な大雨の雲が細く長く集中して縦列にさしかかって(衛星画像)、深夜にかけて大量の雨を降らせて堤防を乗り越えて市街地にあふれてほとんど海の中のような大惨事を引き起こした。まるで大津波被害を見る思いだった。
建物に取り残された市民、住民も多く4人が犠牲になり一時15人が不明(本日全員無事確認)の混乱の大災害で自治体の避難指示が有効に機能しなかった。
特に堤防越水、決壊の現場地域に避難指示が出されなかったのは事態を悪化させた象徴的なことであり、東日本大震災、広島土砂災害事故の教訓が生かされなかったのはどうしたのか、災害列島(a chain of islands of a disaster)日本の不安、不条理(unreasonableness)がそのまま露見した。
(3)東海地方上陸の台風に気がいき、数百キロ離れた関東、東北地方へのピンポイントの強烈な雨雲通過に対応の油断がなかったのか、なにしろ上述の堤防越水、決壊地域の自治体はもっと川上の大雨にばかり気が入っていて下流地域にまでは気が回っていなかったこと(報道)を認めて、同市長が謝罪するしかなかった。
気象衛星もそこまで観測、予測できなかったのか、事前の情報提供、避難注意情報を出せなかったのか、まさか気象庁も上陸台風にばかり気が入っていたわけでもあるまい。
(4)とにかく正確性が高くなった気象情報に東日本大震災後に自治体、住民の災害避難体制、対策の整備の必要性が言われたことの連携、対策、体制すべてが有効に機能しなかったのはどうしたことなのか残念だった。
多くの人が建物の2階、上部、屋根、車の上に取り残されて救助を待つという悲劇、惨事を目の当たりにさせられた。
(5)深夜早朝の避難指示判断、行動のむずかしい強烈な大雨の襲来の濁流、水没にどう対応するのかの自治体、住民の安全対策、問題がまたまた問われた。
自治体では条例で定めて早めの避難指示を出す制度化をはかっているところもあり、いわゆるそういうことが実際に起きなかった情報の「カラ振り」にも避難指示の法的義務を定めて効果が出た事例(報道)もあった。
(6)前代未聞の東日本大震災での教訓が風化(weathering)していることはないのか、少なくとも今回の関東、東北大洪水水害では気象情報、自治体、住民の三位一体の対策が有効に機能しなかったのは残念であり、いつまでこういうことがくり返されるのか政府も統一的な住民安全対策の指針を策定して示して、災害安全対策を早急に主導すべきだ。
(7)災害列島日本は御嶽山の噴火から箱根山、口永良部島、桜島、阿蘇山噴火と活動期に入ったように活発化しており、台風の発生も各段に高まっており、どこにいても油断できない安全対策、心構えが必要で忘れてはならない(we must not forget a disaster)。