(1)日米が北朝鮮への制裁強化を進める中で、朝鮮半島を北朝鮮と二分する韓国は事情が違って対話路線を打ち出して、北朝鮮対策では日米韓で微妙な温度差が指摘されている。
韓国文大統領の北朝鮮対話政策にこれまで無視を続けてきた北朝鮮が金第一書記の2018年新年の辞で2月の平昌冬季五輪参加や「北南関係を改善し、民族史に特筆すべき重大な年として輝かせなければならない」(報道)と韓国との対話による関係改善に前向きなメッセージを表明した。
(2)もちろんこのために「核のボタンが私の机の上に常にある」(報道)と米国を威かくして、米韓合同軍事演習の中止を条件として要求もしている。硬軟織り交ぜた戦略で日米韓協力体制に韓国対話のチャンネル再開で「くさび」を打ち込み、米国の北朝鮮制裁、軍事圧力に対抗しようという新年の方針表明だ。
これまでなしのつぶてで無視され続けてきた文大統領はこれで北朝鮮対話の早期再開を指示(同)したが、これが初夢(the first dream of the new year)、正夢(the dream come true)となるのかはもちろんまったく見えない。
(3)北朝鮮はこれまで経済制裁解除を条件に核開発の中止を決めて、国際監視団の受け入れや核施設の破壊をしてみせたが、今では核実験を強行して米国本土を射程とする核兵器開発を完成させたと豪語して、拉致問題では再調査を約束しながら経済制裁に反発して調査部門を撤廃して協力しない方針に転化している。
まさに次々と硬軟織り交ぜた陽動作戦をくり返し展開してきた。北朝鮮との対話再開を指示した文大統領としては一方で日米韓経済制裁強化の協力、実施も迫られているだけに、こちらの硬軟織り交ぜた対応が両立するのか苦しい判断にも迫られるだろう。
(4)しかし北朝鮮が新年にあたって韓国との対話、関係改善を示して硬軟両面作戦でくるのであれば、韓国も対話と経済制裁強化、軍事作戦の硬軟両面作戦で対応するのも方法論(methodology)だ。
日本、米国は北朝鮮への経済制裁を強化する一方で、韓国は北朝鮮との対話作戦で北朝鮮の核兵器、ミサイル発射の脅威、威かくを和らげることもあっていいのではないのか。そうする努力は必要だ。
(5)もちろん対話が再開されても韓国の日本、米国と北朝鮮の間(はざま)で苦心の対応に迫られることは間違いないので、ここは日本、米国も韓国の対話路線を非難するだけでなく北朝鮮の硬軟織り交ぜた対応に韓国も硬軟織り交ぜた対応で応える、韓国と北朝鮮の対話路線を見守る度量(generous)があっていいだろう。
北朝鮮も追い詰められた兆候であり、出方によっては(その見極め判断の高い思慮が求められるが)韓国が日本、米国と北朝鮮の調整役を果たすことも期待できる。
(6)新年の初夢が正夢となる可能性は極めて小さいが、夢は見続けなければ実現しない。
韓国文大統領の北朝鮮対話政策にこれまで無視を続けてきた北朝鮮が金第一書記の2018年新年の辞で2月の平昌冬季五輪参加や「北南関係を改善し、民族史に特筆すべき重大な年として輝かせなければならない」(報道)と韓国との対話による関係改善に前向きなメッセージを表明した。
(2)もちろんこのために「核のボタンが私の机の上に常にある」(報道)と米国を威かくして、米韓合同軍事演習の中止を条件として要求もしている。硬軟織り交ぜた戦略で日米韓協力体制に韓国対話のチャンネル再開で「くさび」を打ち込み、米国の北朝鮮制裁、軍事圧力に対抗しようという新年の方針表明だ。
これまでなしのつぶてで無視され続けてきた文大統領はこれで北朝鮮対話の早期再開を指示(同)したが、これが初夢(the first dream of the new year)、正夢(the dream come true)となるのかはもちろんまったく見えない。
(3)北朝鮮はこれまで経済制裁解除を条件に核開発の中止を決めて、国際監視団の受け入れや核施設の破壊をしてみせたが、今では核実験を強行して米国本土を射程とする核兵器開発を完成させたと豪語して、拉致問題では再調査を約束しながら経済制裁に反発して調査部門を撤廃して協力しない方針に転化している。
まさに次々と硬軟織り交ぜた陽動作戦をくり返し展開してきた。北朝鮮との対話再開を指示した文大統領としては一方で日米韓経済制裁強化の協力、実施も迫られているだけに、こちらの硬軟織り交ぜた対応が両立するのか苦しい判断にも迫られるだろう。
(4)しかし北朝鮮が新年にあたって韓国との対話、関係改善を示して硬軟両面作戦でくるのであれば、韓国も対話と経済制裁強化、軍事作戦の硬軟両面作戦で対応するのも方法論(methodology)だ。
日本、米国は北朝鮮への経済制裁を強化する一方で、韓国は北朝鮮との対話作戦で北朝鮮の核兵器、ミサイル発射の脅威、威かくを和らげることもあっていいのではないのか。そうする努力は必要だ。
(5)もちろん対話が再開されても韓国の日本、米国と北朝鮮の間(はざま)で苦心の対応に迫られることは間違いないので、ここは日本、米国も韓国の対話路線を非難するだけでなく北朝鮮の硬軟織り交ぜた対応に韓国も硬軟織り交ぜた対応で応える、韓国と北朝鮮の対話路線を見守る度量(generous)があっていいだろう。
北朝鮮も追い詰められた兆候であり、出方によっては(その見極め判断の高い思慮が求められるが)韓国が日本、米国と北朝鮮の調整役を果たすことも期待できる。
(6)新年の初夢が正夢となる可能性は極めて小さいが、夢は見続けなければ実現しない。