(1)政治が信頼されないのは都合主義だからだ。①トランプ大統領のイスラエルのエルサレム首都容認の国連の撤回決議には日本独自の立場から賛成して、②日本が同じ国連の核兵器禁止条約には米国など核保有国と足並みを揃えて参加せずに、③その日本は唯一の戦争被爆国であり、④日本に原爆を投下した米国とは固い軍事同盟関係にあるという訳のわからない複雑に入り組んだ迷路のような世界観が政治の都合主義だ。
(2)国連の核兵器禁止条約締結に影響力を示したとして昨年のノーベル平和賞を授賞したICAN事務局長が来日して、安倍首相に面会を求めたが政府から断られた。
ノーベル平和賞も中国の抑圧された人権活動家の授賞など政治的色彩を強めているが、それは政治が世界平和実現から後退している証左、反動であり、ICANのノーベル平和賞授賞も核兵器禁止、撤廃に向けて世界に強い政治的メッセージを発信するものだ。
(3)そのICANが唯一の戦争被爆国日本をターゲットにして核兵器撤廃の政治的影響力を示そうとするのは自然の流れで、日本政府はこの流れを嫌ったものとみられる。
国連の核兵器禁止条約は北朝鮮など核開発後進国が参加しない中で、核保有国の権能、機能だけが制限されて安全脅威が増すことを嫌っての不平等条約として参加しないものだが、それも核保有国の既得権益保護、軍事支配の何物でもない。
(4)そもそも核保有国が核軍縮を進めない中で、後発国の核開発は認めないというのも極めて身勝手な不平等理論であり、核保有国の絶対支配、権力主義、都合主義でしかない。
核開発後進国を認めないということであれば(それはそれで必要なことであるが)、核保有国がまず核兵器削減、撤廃に向けて努力し核兵器禁止条約締結に参加して、後発国に核開発を認めない国際圧力をかけることが先決だ。
(5)唯一の戦争被爆国の日本としては核兵器禁止、撤廃に向けて主導的役割を果たすべき立場にあり、同盟国米国のエルサレム首都容認に反対して日本独自の立場(日本独自の石油依存の中東政策)から撤回決議に賛成したように、国連の核兵器禁止条約に対しても核保有国であり同盟国米国とは別の日本独自の立場(唯一の戦争被爆国)から参加すべきものだ。
(6)安倍首相がICAN事務局長との面会を理由をつけて断るのでは、唯一の戦争被爆国の日本国民としては屈辱的で情けない話だ。
ICANは安倍首相に会えない(ICAN't meet you)としても、日本に対して核兵器禁止、撤廃に向けてあらゆる協力、参加を働き続けることが役割であり、期待でもある。
(7)それが政治の低迷、後退に反動して政治的に傾くICANノーベル平和賞授賞の意味、意義でもある。
(2)国連の核兵器禁止条約締結に影響力を示したとして昨年のノーベル平和賞を授賞したICAN事務局長が来日して、安倍首相に面会を求めたが政府から断られた。
ノーベル平和賞も中国の抑圧された人権活動家の授賞など政治的色彩を強めているが、それは政治が世界平和実現から後退している証左、反動であり、ICANのノーベル平和賞授賞も核兵器禁止、撤廃に向けて世界に強い政治的メッセージを発信するものだ。
(3)そのICANが唯一の戦争被爆国日本をターゲットにして核兵器撤廃の政治的影響力を示そうとするのは自然の流れで、日本政府はこの流れを嫌ったものとみられる。
国連の核兵器禁止条約は北朝鮮など核開発後進国が参加しない中で、核保有国の権能、機能だけが制限されて安全脅威が増すことを嫌っての不平等条約として参加しないものだが、それも核保有国の既得権益保護、軍事支配の何物でもない。
(4)そもそも核保有国が核軍縮を進めない中で、後発国の核開発は認めないというのも極めて身勝手な不平等理論であり、核保有国の絶対支配、権力主義、都合主義でしかない。
核開発後進国を認めないということであれば(それはそれで必要なことであるが)、核保有国がまず核兵器削減、撤廃に向けて努力し核兵器禁止条約締結に参加して、後発国に核開発を認めない国際圧力をかけることが先決だ。
(5)唯一の戦争被爆国の日本としては核兵器禁止、撤廃に向けて主導的役割を果たすべき立場にあり、同盟国米国のエルサレム首都容認に反対して日本独自の立場(日本独自の石油依存の中東政策)から撤回決議に賛成したように、国連の核兵器禁止条約に対しても核保有国であり同盟国米国とは別の日本独自の立場(唯一の戦争被爆国)から参加すべきものだ。
(6)安倍首相がICAN事務局長との面会を理由をつけて断るのでは、唯一の戦争被爆国の日本国民としては屈辱的で情けない話だ。
ICANは安倍首相に会えない(ICAN't meet you)としても、日本に対して核兵器禁止、撤廃に向けてあらゆる協力、参加を働き続けることが役割であり、期待でもある。
(7)それが政治の低迷、後退に反動して政治的に傾くICANノーベル平和賞授賞の意味、意義でもある。