(1)トランプ大統領の就任1年目となる20日に米国各地で100万人以上参加の「トランプ政権への反対を表明する女性の行進」(報道)が行われ、反セクハラ運動「Me Too」、セクハラ被害のハリウッド女優らがセクハラ撲滅(報道)などを訴えた。
トランプ大統領は当初は就任前の女性問題、女性軽視の発言が指摘されたが、クリントン元大統領のようにセクハラ問題が表面化したわけでもなく、こうした女性による大規模なセクハラ抗議デモとトランプ政権への抗議デモが直接的にどう結びついているのかよくわからない。
(2)ひとつはトランプ政権を誕生させた白人マイノリティ層とは違うマイノリティ層が反目する当時トランプ候補を支持しなかったエスタブリッシュメントの経済的、社会的、地位的に優遇された富裕層が中心の「女性の行進」だったと考えられる。
セクハラ被害のハリウッド女優らがそうで、抱える共通問題として反トランプデモと結びついたと考えられる。
日本同様に米国も株価上昇による国内経済好調がトランプ政権を支えて、政治的には成果が乏しくとも一時はトランプ大統領の再選は不支持層からも「ある」ものとしてとらえられていた。
(3)そこで米国社会に根強くある人種差別反対デモの延長線上として、反セクハラを訴える多くの女性参加による社会抗議が共通問題意識として反トランプデモとなったのだろう。
もちろん就任以来のトランプ大統領の数々の粗暴で高飛車、高圧的な都合主義の自己擁護発言、メディアとの全面対決姿勢が、そして女性軽視発言とあいまって女性中心の反セクハラデモと反トランプデモが共通利益として合体した日本ではあまり考えられない社会現象だ。
(4)むしろ米国でトランプ大統領、政権、政治への強権性、反目性、高圧的政治への不満、反発が国民デモとなって全米に起こらないところが、政治に寛容(generous)な国民性なのかとも思う。
これまた、とても日本では持たない政権、政治だろう。
(5)米国民意識の根底には「強い米国」への願望、あこがれがあるとみられて、協調路線のオバマ前大統領の弱腰外交への反動としての「強い米国」、米国第一主義のトランプ大統領へのガマンの寛容さにあらわれているように思える。
しかし身内の共和党からはトランプ政権への失望により11月の中間選挙に立候補せずに引退する意向を示す議員も続いて、仮に中間選挙で共和党が敗北すればトランプ大統領もこれを境に「おとなしく」なるとの専門家の分析もある。
トランプ大統領は当初は就任前の女性問題、女性軽視の発言が指摘されたが、クリントン元大統領のようにセクハラ問題が表面化したわけでもなく、こうした女性による大規模なセクハラ抗議デモとトランプ政権への抗議デモが直接的にどう結びついているのかよくわからない。
(2)ひとつはトランプ政権を誕生させた白人マイノリティ層とは違うマイノリティ層が反目する当時トランプ候補を支持しなかったエスタブリッシュメントの経済的、社会的、地位的に優遇された富裕層が中心の「女性の行進」だったと考えられる。
セクハラ被害のハリウッド女優らがそうで、抱える共通問題として反トランプデモと結びついたと考えられる。
日本同様に米国も株価上昇による国内経済好調がトランプ政権を支えて、政治的には成果が乏しくとも一時はトランプ大統領の再選は不支持層からも「ある」ものとしてとらえられていた。
(3)そこで米国社会に根強くある人種差別反対デモの延長線上として、反セクハラを訴える多くの女性参加による社会抗議が共通問題意識として反トランプデモとなったのだろう。
もちろん就任以来のトランプ大統領の数々の粗暴で高飛車、高圧的な都合主義の自己擁護発言、メディアとの全面対決姿勢が、そして女性軽視発言とあいまって女性中心の反セクハラデモと反トランプデモが共通利益として合体した日本ではあまり考えられない社会現象だ。
(4)むしろ米国でトランプ大統領、政権、政治への強権性、反目性、高圧的政治への不満、反発が国民デモとなって全米に起こらないところが、政治に寛容(generous)な国民性なのかとも思う。
これまた、とても日本では持たない政権、政治だろう。
(5)米国民意識の根底には「強い米国」への願望、あこがれがあるとみられて、協調路線のオバマ前大統領の弱腰外交への反動としての「強い米国」、米国第一主義のトランプ大統領へのガマンの寛容さにあらわれているように思える。
しかし身内の共和党からはトランプ政権への失望により11月の中間選挙に立候補せずに引退する意向を示す議員も続いて、仮に中間選挙で共和党が敗北すればトランプ大統領もこれを境に「おとなしく」なるとの専門家の分析もある。