いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

筋を通せ。 take it reasonable

2018-01-18 20:13:22 | 日記
 (1)平和の祭典のオリンピックは、かっては参加することに意義があるといわれた。しかし国威発揚による国別のメダル獲得数比較が注目されるようになって(メディアの責任もある)、参加型からメダル争い型に姿を変えてさらに記録優先の人類進歩型の象徴としてのオリンピック全盛時代を迎えている。

 それはそれで人類の能力の限界に挑みそれを突破することには、人類の夢と期待を可能にしてきた人類進歩の歴史でもある。

 (2)その副産物としてアスリート人体改造の禁止薬物の乱用が問題となって、ドーピング・オリンピック全盛として人類の進歩が正義と公正、公平から不正のあらぬ方向性に進む勝利、記録至上主義オリンピックの弊害を生んでいる。

 平和の祭典のオリンピックは政治にも深いつながり、干渉の歴史を持つ。1980年モスクワ・オリンピックは、当時ソ連のアフガン進攻に抗議して米国、日本など西側諸国が同オリンピックをボイコット(boycott)して政治に翻弄(ほんろう)された。

 (3)今年2月の韓国平昌冬季五輪は、昨年末からの韓国文大統領の前朴政権の元慰安婦問題解決過程をすべて否定して日本側に関係改善の努力を求めたことに、日本側が反発して安倍首相の平昌五輪開会式への不参加意向が政治問題化している。

 一応、通常国会開催中で国会対応が重要だとして、安倍首相の平昌五輪開会式出席を見合わせる意向が伝えられている。

 (4)あきらかに日韓両政府合意の元慰安婦問題解決に対する文大統領のむし返し発言に対する日本側の批判の意思表示としての安倍首相の同開会式への出席見合わせの意向だ。

 かっては参加することに意義があるといわれた五輪に参加(開会式不参加)もしない判断で、平和の祭典の五輪が極めて政治化している。
 
 (5)安倍首相としては政治(外交)課題と五輪は切り離して、平昌五輪開会式への出席をすべきなのはあるべき理念の当然の対応でなければならない。
 2020年には東京五輪開催があり、成功、成果をあげるためにも同じアジアの平昌で開催される冬季五輪開会式に世界のリーダーとともに出席して2020年東京五輪開催をアピールする目的、意味もある。

 (6)むしろ韓国の元慰安婦問題解決のむし返しを認めない意思表示としての平昌五輪開会式への出席とすべきことはいうまでもない。
 文大統領も元慰安婦問題解決を根底から再検討しようということではなく、努力期待として後退させてもいるので、真正面から韓国国内の問題を政治化してつきあうのではなく、あくまで平和の祭典平昌五輪開会式への出席として考える必要がある。

 (7)幸い、韓国は近隣国で日帰り日程も可能なので、政治問題には触れずに逃げ帰っ印象も見せずに韓国の国内問題として割り切った対応をみせることも日本側の筋を通した(take it resonable)見識判断だ。

 

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