(1)厳しい寒さ、寒波の続く年末年始に冬山の遭難事故が相次いでいる。登山愛好家しかわからない「山」のその中でも冬山の晴れわたった澄んだ天上、天空の展望一望の魅力なのだろうが、冬山、特に厳しい寒波、荒天の続く年末年始の山の危険度は脅威そのものだ。
その都度、専門家は天気図を調べて天候悪化の前に「引き返す」勇気が必要と言うが、なかなか現実はそうはならないケースが多くて、山岳事故はひんぱんに続く。今年も新年早々から日本アルプス、富士山冬登山で10人近くの死亡、不明者続出で、年末年始の荒天の中での登山強行が原因(報道)とみられている。
(2)厳しい自然環境の冬山登山の場合は、経験者、熟練者が中心で、登る方もすべての「責任」は自分のスキルの問題、最後は自分が責任をとるとの覚悟の自負心(self conceit)、冒険心の「登山」のつもりなのだろうが、その後の顚末(てんまつ)は知るよしもない下界では捜索に大わらわで、残された家族、関係者の精神的、財政的負担は重く、大変なものだ。
ヘリ捜索では3時間程度で200万円近くの経費がかかる(報道)という重い負担で、気象条件によっては救助隊も現場に近づくこともできない捜索も難行して救助にも影響する、なんとも難儀な心的ストレスを強いられる。
(3)天上天空の大自然環境が残された山岳頂上の絶景は飛行映像で見ることはあるが、それはすばらしい光景だ。その魅力にとりつかれての冬山登山は、ほとんどの登山者がスキルと自然愛好と環境保護の高い精神性、自負心にあふれての挑戦力、征服力なのだろうが、そういった自負心、征服意欲こそが「自尊心(pride)」を見失った唯一のエアポケット(air pocket)だ。
(4)安全性登山のためには「自尊心」を意識してもらうことが肝要だが、危険回避の条件としては高い入山料を課すことも必要ではないか。
それなら高い入山料払って尚更無理して強行登山する者が出るとの向きもあるが、折角高い入山料を払うからには「事前」に登山計画も慎重に見極めての安全行動に期待する。
周知の仕方、徴収方法、それによる無法不法登山(ルート無視、無謀判断)による危険性の危惧もあるが、登山者教育の中で高い安全精神性の育成、醸成も社会的責任だ。
専門家の登山者の自負心に対してただ「引き返す勇気」のアドバイスの前に、社会的責任としてすることがあるはずだ。
(5)そして「自負心」とは、引用がふさわしくないかもしれないが、世界有数の冒険家で登山家の植村直己さんがマッキンリー征服に立ち向かって、救助も不可能な環境の中でひとり露と消えた潔(いさぎよ)さであり、責任力でもあることを、一般登山者は十分理解して自分の立場を心置きして望むべきことだ。
(6)専門性の高い冬山登山の高い入山料徴収は、登山者の自負心への啓発として事前効果はあると思うが、環境保護から静岡県が検討している市民愛好登山レベルの多い富士山(それでも冬の富士山は危険度も高い)の入山料徴収計画には問題はある。それでは無法不法登山(ルート無視、無謀判断)の対象が各段に多くなる懸念があり対策が必要だからだ。
その都度、専門家は天気図を調べて天候悪化の前に「引き返す」勇気が必要と言うが、なかなか現実はそうはならないケースが多くて、山岳事故はひんぱんに続く。今年も新年早々から日本アルプス、富士山冬登山で10人近くの死亡、不明者続出で、年末年始の荒天の中での登山強行が原因(報道)とみられている。
(2)厳しい自然環境の冬山登山の場合は、経験者、熟練者が中心で、登る方もすべての「責任」は自分のスキルの問題、最後は自分が責任をとるとの覚悟の自負心(self conceit)、冒険心の「登山」のつもりなのだろうが、その後の顚末(てんまつ)は知るよしもない下界では捜索に大わらわで、残された家族、関係者の精神的、財政的負担は重く、大変なものだ。
ヘリ捜索では3時間程度で200万円近くの経費がかかる(報道)という重い負担で、気象条件によっては救助隊も現場に近づくこともできない捜索も難行して救助にも影響する、なんとも難儀な心的ストレスを強いられる。
(3)天上天空の大自然環境が残された山岳頂上の絶景は飛行映像で見ることはあるが、それはすばらしい光景だ。その魅力にとりつかれての冬山登山は、ほとんどの登山者がスキルと自然愛好と環境保護の高い精神性、自負心にあふれての挑戦力、征服力なのだろうが、そういった自負心、征服意欲こそが「自尊心(pride)」を見失った唯一のエアポケット(air pocket)だ。
(4)安全性登山のためには「自尊心」を意識してもらうことが肝要だが、危険回避の条件としては高い入山料を課すことも必要ではないか。
それなら高い入山料払って尚更無理して強行登山する者が出るとの向きもあるが、折角高い入山料を払うからには「事前」に登山計画も慎重に見極めての安全行動に期待する。
周知の仕方、徴収方法、それによる無法不法登山(ルート無視、無謀判断)による危険性の危惧もあるが、登山者教育の中で高い安全精神性の育成、醸成も社会的責任だ。
専門家の登山者の自負心に対してただ「引き返す勇気」のアドバイスの前に、社会的責任としてすることがあるはずだ。
(5)そして「自負心」とは、引用がふさわしくないかもしれないが、世界有数の冒険家で登山家の植村直己さんがマッキンリー征服に立ち向かって、救助も不可能な環境の中でひとり露と消えた潔(いさぎよ)さであり、責任力でもあることを、一般登山者は十分理解して自分の立場を心置きして望むべきことだ。
(6)専門性の高い冬山登山の高い入山料徴収は、登山者の自負心への啓発として事前効果はあると思うが、環境保護から静岡県が検討している市民愛好登山レベルの多い富士山(それでも冬の富士山は危険度も高い)の入山料徴収計画には問題はある。それでは無法不法登山(ルート無視、無謀判断)の対象が各段に多くなる懸念があり対策が必要だからだ。