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みんなが働かない世界。/ナースエンジェルりりかSOS 第5話「輝くちから失わないで」 感想

2019-02-05 | ナースエンジェルりりかSOS
                               
                               安奈もかなり好きです。









これまでのダークジョーカーは大体武力行使による制圧が主でしたけど、
今回は誰もが好きで安くて食べやすい「クッキー」を使って気力を奪う・・・という搦め手による攻撃でした
りりかは運良く食べる事はなかったんですが、友達や家族、病院の医者(星夜の父)まで広範囲に渡る侵略で、
正直これはよく考えたな~、って思ったし、
ある意味武力行使以上に効果的なんじゃないかな。って思いましたね
なんせ、ライフラインである病院がほぼ壊滅させられてましたからね
りりかが食べなかったのが唯一の誤算で、
仮にりりかが母親の命令を無視して友達に会いに行ってたら普通に食べてたんですよね

そう考えると、
いつでも真面目で、
他人の忠告を素直に聴くりりかだからこその回避だったんだなあ・・・って脚本に感心してしまいますね
正にりりかの「優しさ」がもたらしたピンチからの脱出と言えます。







それにしても、
みんなが働かない世界は醜いし、
純粋に格好悪いと思いました
何より、
これでは世界が回らないですよね
一切歯車がない状態というか、
機能していない
みんな「働きたくない」っていうけど、
それ実際にやったらこうなるんだよ?っていう
ある種のメッセージにも似たお話でそれを95年にやってる、という事実に震えてしまいます。







「働きたくない」「仕事はどうでもいい。」ってよく言うけど、
やっぱりだらしなく怠けているだけの人間を誰が誇れるんだろう。って話なんですよね
正直、
ダラーっとした無気力な世界観は多少心地良くもあったんですけど、
一方で「これじゃあ日常の喜びも味わえない。」って素直に思ってしまいました
病院で働く医者、
食事を作る誰か、
そういう“当たり前”を支える人たちがいるからこの世は回ってるわけで、
仮に誰かが横柄な態度を取ってたとしても自分自身も何もしてなきゃ怒れない気がするんですよ
その、
みんなが働かない世界のあまりの格好悪さ、
そして、純粋な恐怖・・・をきっちり叩き付けるようなお話でもあって、
色々な意味で秀逸かつ納得かつ教育的にも優れたエピソードだったなあ。。って思いました。







色々な人間を怠け者にして来たダークジョーカーですが、
りりかが怠け者になってない事に気付き、
直接手を下しに来ました
もう、
クッキーが罠である事は気付かれてるでしょうし、自ら出向くしかなかったんでしょう

そして、りりかに直接怠惰のエネルギーを注ぎ込みましたが、ここでのりりかの反応がまた秀逸でした。







りりかは、
他の人間よりも明らかに利口で、真面目で、優しい性格なのは散々描かれてきましたが、
それを証明するかのように「私にはやるべきことがある。」と邪念を振り切って、
ダークジョーカーを粉砕して見せたんですよね
正直、観ていて純粋に感動しました
働きたくない
怠けたい
仕事したくない。って「言うのは簡単」
だけど、それを越えて「やるべきことがある。」って言えるりりかの強さと勇気・・・が堪らなかったです
俺らの日常でも飯を提供してくれる人、病気を治してくれる人がいないと人生回らないでしょ?
そういう事なんですよね
それに気付ければ、
自分だって何かをしたい、何かになりたい・・・!という気持ちになれるはず
そういった意味で観てる人に実直にやる気に似た何かを注入してくれる名話に仕上がってるな、と
個人的には本気で思いました。何より、この話のりりかは純粋に格好良かった・・・!
本当にりりかって偉大だな、と彼女の凄さの片鱗が垣間見えるお話にもなってて大好きですね
余談ですが、必死に何とかしようとする星夜もまた格好良くて素敵でした。。
そんなみんなの気持ちを汲んだから頑張れた節もあったんでしょうね。








仕事に使命感・・・というか、
俺が他人に何かを与える、助ける。って気持ちを持ってもいいのかも。ですね
そんでもってこのお話はやる気なさ過ぎな敵の最後だったり、
病院の連中の無駄な診断だったり(笑
コメディ的にも優れたお話でその辺の演出力は流石大地さんの作品だなあ、と思えます
特に粉砕されたのに「怠けられる!」って喜んでるジョーカーの姿は何度観ても吹いてしまう・・・!笑

「ナースエンジェルりりかSOS」、本当に大好きなアニメですし最近救われているので今年は推していきます。