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みんな急いでる。/アクタージュ 第52話「カーテンコール」 感想(週刊少年ジャンプ2019年11号)

2019-02-09 | アクタージュ
                             
                              美しい。











阿良也の想いはやっぱり「依存」だったのだと思う
故人やもう会えない人に固執する時間は未練がましくて、厳しい言い方をすれば無駄な時間だ
だけど、先週カムパネルラが何も言わずに見守っていた行為自体がそれすらも肯定していたようにも思える
どんなに時間が掛かっても、最後に立ち上がる君を信じている・・・
それが故人からの無言のメッセージだったんだと。







正直、このシーンでは泣きそうになった
誰もがきっと「もう会えない誰か」を想って立ち止まる時は大なり小なりある
でも、ずっとこのままではいられない
もう会えない
そんなのは嫌だ
そういう・・・絶対的で、でも、わがままな感情から卒業しなくちゃいけない
人はいつか大人にならなくちゃいけない。

ジョバンニが・・・
そして、阿良也が「この感情」を受け入れ消化して明日に向かう、という選択をした
そんなシーンだったからこそ読んでいて感情を揺さぶられたし、切ない想いにも駆られてしまった
そう、
少年は、
大人になったのだ。

そんな「成長」を見せられたら、感情移入も不可避でした。。
とても良い劇だったと思います、心から。







いなくなってしまった人、
もう会えないであろう誰かとの「明日」は二度と訪れない
だけど、
僕には、
僕らには、
当たり前のように「明日」がやってくる
それを理解してもう一度歩み続ける勇気を得れたとき、
人はまた少しだけ強くなれたりするんでしょうね
そう思うと・・・
正直感動の気持ちが読んでて止まりませんでした
最後の言葉は、さよならではなく、「ありがとう。」っていうのも読んでて胸に来ましたね
ただ、景ちゃんがスゴイ、阿良也がスゴイ。っていうだけの漫画ではなく、
それ以上の思想に影響する感情を読み手に与えてくれるような確かな哲学性・・・が宿っている漫画だと強く思いましたね

個人的には、巌さんの死に涙しそうになりましたが、その分物凄く愛されてた人物だったようにも感じました。
みんなが巌さんに「依存」せず、血肉化してしっかりと「共存」出来てた作劇が素晴らしかったです。
それが何よりの恩返しだったんでしょうね・・・永遠に読んでいたいクオリティでした。









しかし、
最後に緊張してピースする夜凪ちゃんは可愛かった・・・(笑
ああいうトコが初々しくてスレてなくてとってもあいらしくて大好きだなー。って思いましたが、
その分演じてる時は本当に役そのものと同化してる証明のようでもあって、
やっぱりジャンプ主人公らしい“凄み”も持っているキャラだな、と。

今度は、周年以外でも表紙巻頭取って欲しい!
その為に、今後も感想とアンケで応援してゆきます!!