SHISHAMOのニュー・シングルを買った。
1.OH!
2.ハネノバシ
3.許してあげるから
正直、このジャケットは大好きです
ちょっと垢抜けないけど、でも、頑張ってる。。っていう、
そういう雰囲気が伝わって来てとっても好印象だったりします。
「OH!」は、初めはライブで聴いた、、、というか、もうリリース前に全曲ライブで演奏してるんで(笑
その意味では凄く入りやすいシングルだった訳ですけど、やはり表題曲のインパクトは個人的に強烈でした。
ダサくて何が悪い
汗だくで何が悪い (OH!)
ダサくて何が悪い・・・というのは、強い言葉ですよね
というか、今時のロックバンドでこういうストレートな歌詞を歌うバンドってあんまりいない気がする
それくらい、剥き出しだし、足掻いてるし、余裕なんてないし・・・っていう
強いメッセージ・アンセムとして仕上がっている新曲じゃないかと
そこには、所謂オシャレな感じ・・・みたいなものは一切なくて、
シシャモの中でも随分泥臭くてパンキッシュなナンバーになってるなあ。と純粋に感じるんですけども
そこも含めて新機軸というか、今回のシングルの中では一番最新のシシャモを感じることの出来る一曲でしょうね。
結構、
子供の頃とは違って、
大人になってくると他人の目線を過度に気にするようになる、というか、
いわゆる何も気にせず無邪気に~というイノセントな状態を保つのが難しくなって来る
でもそこで、自分を恥じたり、引っ込めたりする暇があるなら、真っ直ぐに手前を貫け!
貫いた先にこそ本懐があるんだよ。。っていう、そういう曲になってるんですよね。
何より、
やっぱり、
「ダサくて何が悪い」ですよ。
これに尽きるわ。
これがこの曲の本質だと思う。
ダサくても、
惨めでも、
でも、
これが、
この自分が、
生きるべきただ一つの道だから・・・っていう、
ある意味「ほら、笑ってる」にも通じる自己肯定アンセムにも感じれる一曲
そんなロックバンドとしての覚悟と心意気が伝わって来る出色のロックナンバーに仕上がってると思います。
ライブで聴いてもめちゃくちゃ格好良くてグッと来ましたが、音源だとコーラスワークが良く映えてるのが素敵だな、と。
君のために私
馬鹿になってあげる(許してあげるから)
カップリングの2曲も良い・・・っていうか、
ある意味どれがシングルでも構わないくらいカップリングも「シングル曲っぽい」んですよね
伸びやかなメロディと練り込まれたアレンジが光る「ハネノバシ」は休日をテーマにしたポップ・ソング
休日ののんびりした、開放的な空気を中毒的に歌う歌詞も面白いし地に足が付いた物語性にも惹かれる一曲
純粋に良いメロディ、良い歌声、良い演奏、、、を追求している誤魔化しの無さ、が素敵で
人と人との繋がりだったり空気だったりに着目している詞世界も聴いていて良い気分になれる楽曲です。
「許してあげるから」は、
少し前のシシャモだったらこの曲をシングルにしてるだろうな~っていう、
THE・SHISHAMO、王道のシシャモが味わえる一曲になってます
この曲は、
バリッバリのギターロックに切なさ満載の歌詞が乗っかっているこれまたドラマティックで堪らない一曲
思わず感情移入してしまうような承認欲求に満ちた歌詞は正直胸に来るものがありますが、
相手の気持ちが既に自分にない事を分かった上で、
それでも刹那的な愛情を求めてしまう人間くささが物悲しくて素敵な楽曲ですね
個人的には、
「馬鹿になってあげる」っていう歌詞が特に絶妙で好きですね
この曲は、
もう相手との関係は終わるけど、終わってるけど、
それでも、嘘でもいいから「何か」が、証しのようなものが、一瞬でもあれば。。という
そういうニュアンスの歌詞とやっぱり練り込まれているメロディが秀逸なロックナンバーです
正直、一番シングルっぽい曲ですけど、これを3曲目に置くのが今のシシャモのモードなんでしょうね。
でも、この曲はかなり王道のシシャモ節が光ってるので、次のオリジナルアルバムに入りそうな気もする。
なんか思った以上に長くなってしまった
SHISHAMOの魅力って結構伝えるのが簡単なようで難しくて・・・でも、ちゃんと伝わるまで頑張りたいです、はい。
最近は割とオシャレ特化、奇抜特化、インパクト重視のバンドが人気を博してるイメージですが、
SHISHAMOはその中でちゃんと良い歌、ちゃんと良いメロディ、ちゃんと良い演奏、、、と
コツコツまじめに、でも、純粋に格好良いロックバンドを目指してる気がして、そういうトコが聴いてて純粋に気持ちが良いです
90年代の王道ポップス好きから、00年代初頭のギターロック好きまで魅了出来る可能性を持ったバンド、SHISHAMO。
その新たな一歩を刻むアンセムとしても素晴らしい会心のニュー・シングルだと思いました。