サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

誰の為に生きるか。/ポチごっこ。 第3話「ポチの脱走」 感想(ヤングジャンプ2019年26号)

2019-05-31 | ポチごっこ。
ポチの涙。









案の定、友寄くんはどこにも行けなかった。
遺書のようなラインを送ったこと、強い責任感、そして、辛い現実を受け入れる度量が無かった。。
そしてまた憂鬱になって自死の匂いを漂わせていた。これじゃあ花が救った意味がなくなってしまう。

友寄くんは、悪い意味で「誰かの為に生きている」。
兄貴の為にちゃんとしなくちゃ、
自分を犠牲にしてまでも頑張らなくちゃ、
他人が見てるからしっかりしなくちゃ・・・という自分自身が生んだ強迫観念に囚われて生きている。

でも、本当はもっと身勝手に生きていい。
誰かの期待に応えるのも、
誰かの評価に応えるのも、
誰かの目線に怯えるのも、
正直「自分らしく」楽しく生きる為には全部不要なことだと思う
出来ないなら、平気で逃げて良いし、苦しくて壊れそうなら、平気で裏切ってもいい。
つまりは、もっともっと自分本位で生きても良いと思う。早死にするくらいなら。







正直、確かに「二度も」自殺を止めに来てくれる花は天使・・・いや、作中の言い方をすれば、
「女神」にも見えた
こういう・・・
義務感や体裁に怯えているような人間は、
確かに一度人間辞めさせてポチにした方がいいのかもしれない。。
本音を言えばそういう風にも思ってしまった
つまりは、花はリハビリさせたいのかなー。って読んでて思ったんです
もしくは、一時的なサナトリウムにしたいのかな、と。

少なくとも、
逃げ出しては自死のような事を繰り返している友寄くんもまた「まとも」ではないんでしょう
時には、人間お休みして、悠々自適に過ごすのもある意味必要なんでしょうね
というか、懸命に主人公の愚行を止めに来てくれる花ちゃんが可愛過ぎて今週も参ってしまいました・・・笑







花は、
冒頭の描写から察するに、
以前にも友寄くんに会っていて、
そしてその事を友寄くんは覚えてないっぽいんですよね
恐らく、葬式の帰り?で、友寄くんと何かしらの交流があったっぽい
そして、花の胸の内には、友寄くんへの特別な感情が眠ってるっぽいんですよね
思い返せば、原型となった(であろう)読切の「愛縛少女」もそんな感じの読切でしたけど・・・
色々と気になる要素たっぷりですが、
ただ一つ言えるのは、
花は確かに可愛い・・・!と言う事(笑
過去の女子中学生?の頃の清廉とした姿から、
必死に主人公の愚行を止める時の必死さも素敵で、
何気ない表情もいちいち可愛いし、
「ちょっとずつ人間辞めればいいじゃん」の時の笑顔や、
「ただの暇つぶしい~」の時の小悪魔チックな表情も良かったです
そして、なんだかんだでこんな花さんと共同生活・・・!という展開にロマンを禁じ得ません(笑
色々な意味でドキドキワクワクしてますが、、、花も、友寄くんの為に(実は)全身全霊で頑張ってるので、
そんな花自身の“努力”も報われるといいなー。っていう風に個人的には思っています

全部が辛くなったら、
何もかも投げ出して逃げ出してもいい。
この漫画で読者がそういう事に気付いてくれたらいいな、って
密かに思っています。そして、友寄くんの「本当の幸せ」も願っています。











カラーも素敵!




正直、
色々な意味で続きが気になり過ぎて今週はヤバかったですね
オチで意味深なモノローグも語られてるしページをめくるのが面白い・・・
っていうか「早く続き読みてえっ!!」と思うレベルが相当高かったですね
物語の始まりが始まりなだけに、そして登場人物が大好き過ぎる故に、
一刻も早く二人が幸福になるところを見たい。。って想いが強いのかもしれません
どっちも最後の最後には揃って幸せになって欲しいなー、という。
取り敢えず、この漫画だけは絶対に最後まで感想で追いますよ
自分自身、花に救われたので。