サブカルチャーマシンガン

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かわいそかわいいの継承者。/「姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い」第9話 感想(コミックキューン2021年2月号)

2021-01-10 | コミックキューン
かわいそかわいい(直球)。








今月のキューンで、
「かわいそかわいい」をキャッチフレーズ(?)にしていた「しょうあんと日々。」が完結しましたけど、
よくよく考えてみればこの姫ヶ崎櫻子も不憫可愛いとも表現出来ますけど、
「かわいそかわいい」とも表現出来るよな?って思いました。
折角の初表紙獲得、
ドヤ顔でポージングしてるのに、
中身が完全にラブコメの当て馬そのもの~になってるのが、
実に姫ヶ崎櫻子っぽくて非常に良かったです(笑
っていうか、
不憫を越えて、
最早「可哀想」になってたのかな?とか今思いました・・・笑




榊さんもカワイイ・・・。



俺ね、
なんか榊さん完全に友人ポジになってたし、
ここ数回櫻子とかなり良い感じの雰囲気を構築出来てたので、
正直もう櫻子のターンに入るんじゃないか?とか予想もしてたんですけど、
なるほど、
一度友人ポジになったからこそ、
今回のようなアプローチ、、、所謂「お前とも嬉しい。」みたいなね、
そういうのが効いてくるんだなあ。と感じてやっぱり“巧い”漫画だなって思いましたよ
よくよく考えてみれば、
応援ポジから正妻モードになるラブコメって結構ありますよね・・・。
そう思うといくら主人公だからって櫻子も正直油断出来ないな。って緊張感が生まれて面白かった
っていうか、主人公だけど「負け属性」っていう設定が付随してるのも事実なので、
本当に負けヒロインを全うして終わる~って可能性もあるんですよね。
それ考えると、、、やっぱ“応援しなきゃ!”という気持ちにもなりますよね笑

というか、
一度櫻子への想いを榊さんに告げてる分、
本当は櫻子さんと組みたかったんでしょ~みたいな気持ちから始まる一連の作劇がやっぱ楽しいですね
想い人じゃないからこそ、一生懸命励ましたり、一緒にやりたい気持ちを表現してくれるのが、
榊さんにとっても非常に嬉しいっていう・・・
こりゃ惚れたかな?とか思いつつ笑
こういう流れもまたラブコメのパロディっぽくて流石の構成力も感じましたね
今まで脈無しだと感じてたそれ自体が伏線になってるのが巧いです。







ところで、
先述のようにコミックス発売記念という事もあり、
今月は初表紙でした・・・!
安田剛助さん、
そこそこキャリアのある作家さんの印象なんですけど、
何気に雑誌の表紙って結構珍しいor初なのでは?(違ってたら申し訳)なので、余計にめでたいですね!
この漫画自体、個人的に新連載時ではなく、予告の段階で既に「面白そう。」って期待してたので、
表紙を勝ち取ったことが本当に嬉しいですし、ここに来て安田剛助さん自体がブレイクしそうな予感もしますね。
 でも、
何より姫ヶ崎櫻子っていうキャラクターが非常に魅力的。
普通に考えればハイスペックなのに承認欲求の割には不憫~っていう、
応援したくなるヒロイン兼主人公なので(笑
そこが大きいと思いますし、
今のキューンの中でも キャラで勝負出来る漫画だと感じてるのでこれからも頑張って欲しいです。

こんなに堂々と表紙を飾ってるのに、
サブキャラの恋愛がメインで、
主人公はひたすら腹を下して涙目~ってギャップが実に最高でした(笑
しかも無駄にページ数割いてるし、それだけで半分近く消費してるのも面白かった
もうリアルにかわいそかわいいの後継者と化してましたが、
最後のオチがまた素晴らしかったです
榊ペアの友情よりも、
櫻子ペアの“トイレの絆”が勝った、っていう・・・
とってもギャグマンガ的顛末で良かったのではないでしょうか笑
また、涙目~ちょっと回復からの余裕~再発で後悔~選択ミスでまた後悔の
なんでしょう、
櫻子のアホの子っぷりもまた滑稽で面白かったですね!
個人的にはちびまる子とかワタモテとかを思い出しましたが、
それらにも負けないインパクトだったようにも感じました

冒頭に引用させてもらったコマとかはある意味めっちゃ可愛かったんですが、
これぞ正にタイトルに偽り無し!とも思ったんでそういう意味ではめちゃくちゃ秀逸でしたね
だって、本当に姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い、だったんですもの(笑
そんな櫻子を皆様是非よろしくお願いします!!
(単行本の感想も近々書きます、特典も!)。