サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

衰えぬ情熱。/なもり「ゆるゆり」 19巻

2021-01-15 | 単行本感想
尊い。








19巻です
ゆるゆりは、
百合姫買ってるからたまに読んだりするんですけど、
読む時と読まない時があって・・・何故かと言うともう10年来のファンですけど、
元々単行本派だったので急に本誌派になるのが「怖い」っていうか笑
「ゆるゆりの単行本が出てる!よし、買って読むぞ♪」みたいな、
そういう感覚が薄れそうで・・・
要するに、
ゆるゆりの単行本を買う=新しいお話をいっぱい読む、っていう図式が最初からあった訳で
その図式と言うかルーティーンを崩したくない気持ちが・・・って相当マニアックな話してますな(笑
でも、
やっぱアニメの感想も書いてたし、
漫画も未だに面白いからたまに堪え切れないんですよね
っていうかゆるゆりのキャラはみんな大好きだし!
 とはいえ、
知ってる話と
知らない話が大体半々っていうのは、
むしろ読みやすい感覚で良いな。とも思ったので、
1話完結のゆるい百合コメディという事も手伝って案外正解かもしれません
それと、どうでもいいですがこのブログ毎回前置き長いですよね(爆笑




櫻子好き。。



驚いたのは、
19巻になっても更に画力が上がっていること
櫻子と向日葵の仲違い(?)の話の向日葵のキレっぷり、
というか作画表現は思わず「絵、上手っ!」となってしまったくらい見事でした
なんでしょう、
ああいう劇画テイスト?の渋い絵も描けるのね。的な、以前だったら無かったと思うんですけど・・・。
18巻の激昂あかりんの表情作画も面白かったんですが、ああいう、絵だけで笑わせるテクニック、
又それを表現出来る作画力など19巻になっても進化を続けているのが凄いですね
もっと言えば、
完全にギャグから始まった話なのに、
途中の 櫻子のマジ謝罪から微百合模様に変化してるのもまた巧妙なんですよ
緩急の付け方がスゴいというか、クスクスからニヤニヤに変わる手さばきが漫画として上手いです

その他にも、
150回記念の話は扉絵以外全ページ見開き(!!) という前衛的過ぎる仕様で、
超久々にアニメ版のゆるゆりを彷彿とさせる王道の小話に仕上がってて非常に面白かった
全ページ見開きでほぼセリフもないのでものの10秒くらいで読めてしまう凄まじいエピソード笑
でもなんでしょう、
こういうちょっとキチり気味というか、
振り切れてるレベルのおふざけが出来るのも本作ならではというか、
安定し過ぎず冒険要素も欠かさないトコも素敵だと思いました
(っていうか全部食うよりもまず撤去しろよ笑)。
 そう、
ゆるゆりは、
ゆるさを売りにしてる割には、
結構ふざける時は真剣にふざけてるんで・・・
そこが面白いですね
最初のエピソードも「今飲みたい」とか結構前衛的にも映りましたからね(笑
京子のごらく室での一人空想芝居の回も中々斬新で興味深くもあったり
(一人で勝手に設定ごっこは意外とやったら楽しそう!?)、
あかりんのお姉さんのエピソード?はオチがちょっとホラーみたいでビビりました
というか最初どう反応すればいいのか戸惑ったんですけど、それもまたゆるゆりっぽさなんでしょう
京子が問題出しまくる話も「敢えて」最後の正解は結衣のツーカーみたいなので終わってたり、
読者に想像させて最後の答えを教えないスタイルもまた粋で良かったと思う
そういう風に、
19巻まで来ても 常に新しい事に着手して実験精神を失わない所が本作の秀逸さなのかな、と。
以上を要約すると、
連載12年くらい迎えても衰えない創作への情熱が垣間見られたのが個人的に嬉しかったです。。







勿論、
本業の(?)ゆる~い百合も健在、
京子と結衣のお布団デートの回は実に最高でした(ニッコリ)
また、
直接的に百合っぽい描写が無いのがまた良い、というか、
その一歩手前で我慢させてる感じが想像力もとい妄想力が捗る印象でイイんですよ
最終的にメンドくさがってた結衣がめっちゃ気にし出すのも読んでて面白かった・・・し、
オチも本当に心底どうでも良かったのも相俟って相当結衣と気持ちがシンクロする話だったのもgood
松本会長と西垣先生のエピソードもTHE・ゆるゆりって感じでかなり読み心地が良かった
体重を気にしてたのに最後にはむしろ増量を企む色気が微笑ましかったですね笑

それでいて、
(今巻では特に)おふざけ役に徹してた京子が、
最後の綾乃とのデート回では一転して超イケメンの彼氏(?!)になったり笑
基本京子と結衣の方が好みな自分でもあの時の京子はめちゃくちゃ王子様っぽいと感じましたね~
京子って意外と大人な一面あるんだな、というか、
自分の好きなものに興味示して、
楽しんでもくれて、
その上、
一緒に寄り添って観てもくれる。。っていう完璧なエスコートっぷりに惚れました
 そういう風に・・・
おふざけてるときは全力でおふざけてるのに、
ほんのり百合の時は全力で百合を匂わせに行く、
その「メリハリ」が冴えてた印象の19巻目でした!
個人的に櫻子と向日葵が好きなんであの話が特にお気に入りですかね(笑
また素直に謝る櫻子が格好良いんだわ。






という訳で、
また一つも二つも進化が垣間見れた最新のゆるゆりでした
次巻は遂に20巻の大台に突入するので、
また出たら感想書きたいですね!



旧syrup16g全曲レビューその5「My Love’s Sold」

2021-01-15 | 旧syrup16g全曲レビュー
                    








愛されたいなんて言う名の
幻想を消去して
沈むよ嵐の船






ぶっちゃけると、
最近は「全部が」他人とは違うな。って深く痛感していました
それは勿論100%“悪い意味で”です
他人が当たり前に持ってる「何か」を自分は持ってないし、
(これが重要なんですが)持とうとしても持てない人間なんだな。って事に気付いてしまった
いや、
気付いてしまったっていうよりも、
そう思わざるを得ない現状が続いてるので、
そういう自棄的な感情から逃れられないっていうのが本音ですかね。

もっと本音を言うと、
みっともなく足掻いてるよりも、
上記の歌詞のような事を考えてる方が「楽」っていうか・・・
まあ子供の頃からそうなんですが、結局マイワールドに籠りたくなってしまう人間なんでしょう
白状すると、
名前をまるっきり変えて、
ブログもまたまっさらなブログを開設して、
ツイッターとかSNSも全部消して、
孤独な場所でゆっくりやりたい~ってモードになりかけていました
そういう時にこの曲を聴いてて気持ち救われた気分になってたんですけど、
まあ一種の現実逃避だと思う
思うけど、
そういうのも個人的には必要だな、とも感じますね
少なくとも、期待値をゼロにしてる分、むしろ精神的に安定作用のある楽曲とも云える
自分は所謂そういう類の薬を使用した事は人生に於いて一度も無いんですが、
逆に言えばこういう音楽だったりの表現がそれの代わりだったのかな?とは感じますね。
 ああ、ちなみに、
なんだかんだ2006年に自分で決めたこの名前も、
12年間頑張って続けているgooブログも、
ツイッターも消す予定はありません
現実逃避はしますけど、
現実逃避は所詮現実逃避でしかない
もっと言えば現実逃避しつつきちんと努力を続ける事で、
「現実逃避って大事なんだよ。」っていうのを伝えたいとすら思ってます
最早何の話か分からなくなって来ましたけど・・・(笑)。



だってさ信じていないもん
本当の自分なんてもんをねぇ


好きなようにやるだけです



自分はダメだ。と思う事は
一見後ろ向きな行為にも思えるけど、
しかし裏を返せば「ちゃんと現実を見ている」「しっかりと諦める事が出来ている。」とも言えます
そんで、
全部の無駄な期待値を破棄してるからこそ、
もう残った感情は好きにやるだけ。っていう・・・
この曲はね、
雰囲気は暗いし、
歌詞も全然ポジティブな事歌ってないけど、
精神的挫折を味わった人間が何とか生きていく方法というか気の持ちようを歌ってるんですよ
そういう意味では、逆説的に前向きな応援歌とすら思えて来るのが不思議です

っていうか、
syrup16gはあまりにも憂鬱な人が憂鬱な気分に浸る音楽~って捉えられすぎです!
個人的な感覚ですが、そんな音楽だったら正直この年まで聴いてない
ハッキリ言えば、
こういうのがロックンロールだと思いますね
「あとは何か適当さ」ってフレーズの妙とか、
みんなが何を求めるか分からない
だから、
好きにやる事で何とか意味を持って生きて行こう~っていう・・・。
うん、
つまりは自分自身の本音と趣向に素直になる事で、
自分自身で自分自身を助けながら生きていく。
そういう歌だと思いますし、
「生きていたい」ってフレーズがある時点で物凄い切実な希望の歌、だとも感じますね



改めて振り返ると、
やっぱり非常にタフな歌だと思います
サウンドも重厚感ある上に、
メロディも全体的にダークそのもの、
ああ、ダークな感じもあるけど、シリアスとか言ってもいいのかな。
でも、
この曲は明らかに「何か」を捨ててる気がする
そして、「何か」を捨てたからこそ得られる確かな想い・・・が込められてる気がしますね
そういう意味合いではむしろ絶望を感じつつもしがみついてでも生きたい、生きる、という
syrup16gの“根性”が沁み込んでいる渾身のアンセムだと個人的には思ってます。
引用させてもらった冒頭のフレーズにしたって、
捉え方次第で印象は変わる、
ある意味、変な足枷を取ってくれたイメージすら(自分の中では)あったりもする
それでちょっとでも気持ちが楽になるのなら、それ以上素晴らしい事もないですよね。


ああ、ちなみに、
2021年初めに聴いた曲で、
個人的に今年のテーマソングに(勝手に)した曲でもあります
年初めに聴くにはあまりにもヘヴィで泥臭い曲ですけど、
でも、
それが自分には似合うよな。とも。