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やっぱり君は。/青年少女よ、春を貪れ。第三十四話「やっぱり、亮は」

2021-10-14 | 山田シロ彦









実際、
亮が真面目か真面目じゃないかで言えば、
真面目だとは思う
自分が直接〇した訳じゃないのに、
その原因が自分にあると思い込んでしまってずっと罪悪感を抱き苛まれ続けて来た
開き直ることもせず・・・実に立派な青年だと思う
正直、
中学生の頃の思春期っぽい過失だけで、
ここまで自分を犠牲にせんでも良かったのでは?とも感じたけど、
それもまた亮の生真面目さだったりするんでしょうね
おばあちゃんもちゃんと世話してたし・・・
もうここまで苦しんだら十分
勝之にも協力してくれたし、
そろそろ亮も幸福になっても良いんじゃないか、という気は(読んでて)しました
梅子ちゃんが言葉とかではなく、おにぎりで答えを返してくれたのも良かったですね
過失は過失として、
これからは、これから。
最高の友人たちにも恵まれたし、
もう一度再起して人生やり直して欲しいです
そして、梅子ちゃんと是非結ばれて欲しいですね・・・!!




龍樹もまた憎めないキャラだよなぁ・・・。



先週の予想通り、
勝之は亮を責めませんでした
わゆちゃんも含めて所謂ぐう聖な対応でしたけど、
やっぱりシロ彦さんの描くキャラって多角的で素晴らしいな、と笑
多少コンプレックスとかで歪んでるトコはあるけど、
それでもやっぱ、
根本的に優しい人が多いというか。読んでて気持ち良いですし、
でもただ単に良い人ではなく各々抱えてるコンプレックスも先述の様に強いから。
そういう意味合いで非常に生々しいキャラ造詣に仕上がってるなぁ、と。
 勝之が言った「亮だけの責任やない」という言葉・・・
予想通りにむしろ謝るっていう、
そんな勝之の超が付くほどの生真面目さもまた素晴らしかったし、
ああ、物語の主人公たりえる本当の意味合いでの人格者だなあ・・・としみじみ感じましたね。

結局、
亮の行動はただ単に思春期特有の過ちだっただけで、
直接的な亡くなる原因では無かった
二人の友人の言葉が、
彼の気持ちを解放してくれた
苦悩し続けた罪悪感という呪縛から逃がしてくれた
これでようやく楽になった——――
・・・という、
安堵感とは別に、
勝之やわゆに対する贖罪の気持ち、
ごめんって気持ち、
許してもらってありがとう、っていう気持ち
そして、大好きなあの娘を〇めたのは自分では無かった、という想い・・・。
そういう、、、様々な気持ちが重なって亮はみんなの前で号泣したんでしょう
しかも、その感情を説明せずに250ページ目が丸々無音なのも演出として素晴らしかったです
そのカットは(直接見て欲しいので)敢えて引用しませんが、
眺めてたら、
個人的には(繰り返しますが)やっぱり亮には幸せになって欲しいな、と。
他人の前で反省の態度を示せる人間は徳の高い証拠です
これからも、
是非勝之らの力になってくれる事を願ってます・・・!








さて、
次は龍樹のターンです。
「あの発言」はどこまで本当なのか、
そして、
敢えて休日になっても一人の生徒の為に仕事をやってる辺り、
正直根っから悪い人ではないのかな?とは感じます
人間は一面的な生き物ではないので、
多角的に判断される事を期待しつつ・・・来週以降の展開にもまた熱視線不可避ですね!!