サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

2021年よく聴いた曲ベスト20!

2021-12-30 | 年間ベスト






やっぱり、
2021年を(自分の中で)ちゃんと終わらせたい、って事で
こういう記事を書く事に決めました。
選定基準は、
今年音源(CDとかレコード)かデジタルでリリースされた楽曲であること、
そして1グループに付き1曲であることの二つです
 最初は、
去年から進化させて30曲の予定だったんですが、
そうすると厳選した感じが薄れる気がしたので敢えて20曲にしました
上の5曲は比較的考えずに決まったんですけどその後の15曲はギリギリまで聴き込んで選定しました
ぶっちゃけ、かな~~~~~~り個人的な趣向が全開のランキングになってしまったので、
はっきり言ってそれなりに世間ズレみたいなものはあるかも分かりません
(なんせ今年の紅白で歌われるような曲が1曲も無い笑)
でもまあ、
こういう人もいるんだよ。的な温かい目で見てもらえたら嬉しいです。いや、ホントに。
では以下ジャケ付きでどうぞ(音源で出てるヤツはCDのジャケット、デジタルのはspotifyのスクショです)。
あ、クリックすれば大きい画像も見れるので、良かったら。











第20位未定/chilldspot

凄くクールで格好良い曲
若いバンドらしいんですが雰囲気が既に大人びてて良い意味で成熟してる
その中でもこの曲はシックなアレンジと流麗なメロディが光るキラーチューン
歌詞の内容がまた無意味に自分を否定するな~っていう確かなメッセージ性があって素敵だと思う。
この、CDが剥き出しになってる(?)ジャケットもちょっと珍しくてイイですよねえ。


第19位バレる!/Creepy Nuts

ガチガチのヒップホップでは唯一ランクイン
否、クリーピーナッツがガチガチ扱いされてるのかは正直よく分からないですけど、
痛快なくらいに自信過剰な歌詞が逆に気持ちを鼓舞してくれて今年聴いてて楽しかった曲の一つですね
また、2番目の歌詞が一転してものっそい自虐的な歌詞に変わるのも人間臭くてステキだなぁ、とも。


第18位海へ/Base Ball Bear

この曲は俗に言う「アルバム曲」であって、
シングルでも無ければリード曲でも無いんですが、
自分的にはこれが新譜の中では一番好きだな、って感じました
希望的観測というか、
きっとこうなるだろう、そうなっていくだろう・・・みたいな、
理想を描きながら日々生きる事自体がある種の幸福なのかもしれないって思うんですよね
それが本当にそうなるかはまた別の話としてね。そんな素敵な「予感」の一曲です。


第17位Who Am I /佐藤千亜妃

きのこ帝国のボーカルのソロアルバムから。
この曲を選んだのは歌詞の内容がとても現代に即してる気がして、
率直に書くと今の匿名で袋叩きしまくる社会に対するカウンターになってるんですよね
その勇ましく鮮やかな音像が素晴らしいし、テーマ的にも是非紹介したいな、と思い。
また、アウトロのドラミングが相当アグレッシヴでそこもインパクト大です笑
ちなみに「声」って曲も名曲なのでそっちと若干迷いました。。


第16位Samidare/崎山蒼志

今年の1月、
ラジオ聴いてたらふとこの曲が流れて来て度肝抜かれました
アコギなのに騒々しいと感じるくらいの張り詰めたアンサンブルに独特の不安定なボイス・・・
正直「ん?何が起こった?!」ってかなり衝撃的でしたね、、、笑
物凄い感傷的な歌詞でもあってどんどん哀しみに沈んでいく内容に思い切り浸ったりしてました
さっきCDで聴いてたら今年の1月の曲なのにもう既に懐かしさを感じてビビりましたね
が、
逆に言えば懐かしさなんてものは今年の事ですら感じれちゃうくらいイージーな感情なんだな、とも。
だから今を重ねていけば自然と思い出なんかはどの曲にも付随するんだな~って事ですね。


第15位ANSWER/フレデリック×須田景凪

フレデリックは元々好きだったんですが、
須田景凪に関しては申し訳ないですが無知でした
声質に関しても癖の強いフレデリックとキレイ系の須田さんとではアンバランスな印象で、
でもこの曲の歌詞や方向性自体が戸惑いの中でもがいてる~という内容なので
不思議と「逆にマッチしてるんじゃね?」とか思える化学反応感が素敵でした
切羽詰まった焦燥感の表現が見事でこの曲もハマった一曲ですね。
動揺の瞬間をそのまま切り取ってる感じがするのが好み。


第14位かっぽじれーしょん/SAKANAMON

ネクライトーキーのもっさがフィーチャリングボーカルとして参加している曲で、
ネクライでは恋愛系の歌がほぼほぼ無いと思うので、
そういう意味では、
もっさが普通に恋愛系のフレーズを歌ってるのが新鮮でしたし正直可愛いな。。って感じました笑
その上で多少コミカルに演出しつつ、伝えたい想いがちゃんと伝わらないジレンマを歌っていて、
そんなちょっぴり切ない感覚もまた聴いてて胸に来る隠れた名曲の一つです。


第13位ふざけてないぜ/ネクライトーキー

で、
そのネクライトーキーからも一曲。
ネクライトーキーは今年フルアルバムも出してるので、
このシングルの楽曲含めて15曲くらいあって結構選出は悩みました
最終的には「だったら最新の曲が良い。」という判断でこの曲にしたんです
この曲は、
お祭り系の曲によく使われる‟あ~いやいや~”って言葉を
あ~嫌嫌っていう風に漢字を充ててる時点でかなり面白くて痛快だな、と笑
直球ではなく要所要所で捻りが聴いてる独特のアレンジとままならなさを歌う歌詞含めて痺れる一曲。


第12位I Love You/くるり

この曲は、
のっけから「やれそうでむりそうな仕事ばっかり やれそうでむりそうなやつらばっかり」
この世の真理をいきなり豪速球で突いて来てて初聴きの時のインパクトが物凄かったですね笑
新譜の中では「ぷしゅ」と迷った、
多分「ぷしゅ」の方がまとまったポップソングだとは思うんですけど、
敢えて前衛的なこっちを選定してしまいました(こういうのがまた自分らしい)。
この歌詞の内容でタイトルが「I Love You」っていうのも面白い。


第11位天使と悪魔/リーガルリリー

唯一のカバー曲。
この曲はSEKAI NO OWARIのカバーなんですが、
原曲とあまりにもアレンジが違い過ぎて最初新曲だと勘違いしたんですよ
原曲はもっとポップなアレンジだったと思うんですが、
歌詞だけそのままでアレンジはオルタナティブロックにしちゃってるっていう大胆過ぎる変更に唸りました
元々原曲聴いた事あったのに全く気付かなかった、、、というのは人生で初めての経験だったかも
より轟音に仕上がったテイストが自分好みでぶっちゃけ原曲超えてる感があります。。
そして、2021年という混沌の時代にも歌われるべき曲だった様にも思う。





第10位Greatest Gift/大原櫻子

今年のJ-POP的な楽曲の中では一番聴いたんじゃないかと思う
この曲が面白いのは所謂別離を歌った曲って向こうから振られたパターンが多いと思うんですけど、
この曲は自分からさよならを告げた上に最後に想いというギフトを与えたい~っていう
聴いてて哀しみだけに留まらない爽やかで暖かい感情も発生するんです
そのグッと来る感覚が大好きな今年を代表するバラッド
また、
このタイトルと(略すとGGって呼べる笑)敢えて逆さまになってるファニーなジャケットも好きですね
そして英語の発音が流暢で格好良く感じたので結構マネしたくなる良さもあったりする曲です。
オールディーズみたいなギターリフが印象的な「ポッピンラブ!」もよく聴いてました。


第9位Gifted/GRAPEVINE

またまたギフト頂きました。。
どんだけギフト大好きなんだよ、って感じですが笑
元々ギフトっていう言葉と響きも好きで実際ミスチルの「GIFT」もノーベンバーズの「GIFT」も好き、
LITEの「humangift」などそもそもギフトってタイトルの曲には当たりが多い事に気が付きました。
 ただ、
この曲はかなり重苦しい雰囲気の上に歌の内容もダークなロッカバラードに仕上がっていて、
その終末的な作中観と自棄的な歌詞が素晴らしくそういう気分の時に最大限に作用してくれる曲だと思う
GRAPEVINEは未だにこんな凄い曲を最新の曲として出せてるのがまた偉大だし尊いですよね。
こういう色々なしがらみや軋轢にうんざりした時に聴きたい曲も自分には必要でした。


第8位MOVE ON!/ひかりのなかに

この曲を含んだデジタルミニアルバム出してツアーした直後に無期限の活動休止を発表、
しかも、
この曲の歌詞で「焦りとも違う化物に飲み込まれちゃいそうで壊れそうで逃げたい」となってるので
今こうやって振り返るとかなり極限の精神状態の中で書かれた楽曲だったのかもな・・・と切なくなります
満たされない想いと息苦しい心情を歌った王道のギターロックに仕上がっていて、
個人的には00年代のギターロックの意志を受け継いでる令和のバンド~という感覚もあったので
今全く活動してない~って事実が寂しくも感じますね。ただ、この曲が名曲だと思うのも確かな気持ちで。
同作品の中だと「日曜日」という曲も大大大好きでよく聴いてた覚えがあります。


第7位サボタージュ/山崎あおい

この曲はこの中で一番最新の曲かもしれないですね
多分ここ1ヶ月以内くらいにフィジカルで出た曲だと思います
純朴な感じのボーカルに、
良い具合のリズム感があるメロディ、
オーガニックポップなアレンジ・・・とどこを切り取っても自分の好きな要素ばかりの楽曲。
 そして、
その上で虚しくて憂鬱な日々を歌う~っていう爽快なアレンジとは相反する歌詞がまた捻くれてて面白い
内容的にはあまりオブラートに包んでない生々しい不満がひたすら綴られてるのでそこもまた好み
その純度の高さと明け透けなフレーズとの化学反応が聴いてて楽しい大好きな一曲です。
これも全然紹介出来てなかったなぁ。。。


第6位All the little things/安藤裕子

曲調としては昔ながらのシティ・ポップスで
オールディーズのファンにも受け入れられそうな普遍的な感覚もある名曲。
この曲の何が好きかと言うと、
その圧倒的なポジティブ感ですね。
・・・さっきまでダークな曲を頑張って推してたのにいきなり違う事書いてますけど笑
でも自分は「良ければ、何でも良い。」というタイプだしこういう晴れ晴れした曲を聴きたい気持ちもある。
それにここまで突き抜けてると逆に切実な感じもして、そこもまた個人的に好みだったりもしますね。
 この曲は晴れた休日の昼下がりに散歩しながら聴くのが実に最高で、
希望に満ちたフレーズたちも確かに自分を鼓舞してくれる、
自分の中では今年を代表する名曲だと思ってます。


第5位ダイバー/ポルカドットスティングレイ

ポルカは今年まであんまり知らなかったんですけど、
ふとラジオから流れて来たこの曲があまりにも素敵過ぎて耳を奪われました
艶やかなボーカル、魔法のようなメロディ、カッティングが効いた格好良いアレンジ・・・
何よりもものすごくポップに感じられてこのポップセンスは正直スゲえな、と
同じepに入ってる「トーキョーモーヴ」って曲も超ヤンデレ・ポップミュージックに仕上がっていて(笑
そっちもかなり聴き込んだんですが紙一重の差でこちらの曲を選びました
「頑張れ」という言葉を一切使わずに聴き手にそういう気持ちを抱かせる❝粋さ❞もまた素晴らしい。


第4位Individual/眉村ちあき

この曲はまだフィジカルでは出ておらずデジタルオンリーですね
ただ、ライブでは既に定番曲かつ起爆剤としてセットリストに組まれてる曲です。
この曲は、
完全にマイノリティの気持ちに寄り添ってくれてるんですよ
歌詞の一つ一つが沁みるというか「よく分かる」というか・・・・・
例えば、「あいつもラクト~」の部分だったり「水鉄砲~」の部分だったり、
ちょっとした事で勝手に傷付いたり落ち込んでしまう人にはうってつけのナンバーだと言えます
その上で「そのまま吹っ飛んでけ」ですからね、個人的にこの曲にどれだけの勇気をもらったか。。
 また、
正直この曲聴いてると個人的に「眉村ちあきって天才なのでは・・・!?」とか思っちゃうんですよ
だって疾走感のあるギターロックから始まってヒップホップに行ってクラシックにも行って
最後にパンクミュージックになる曲~って凡人だったら絶対に出来ないですよ(笑
なんだろう、この1曲だけで眉村ちあきの名刺になるような、
そういうレベルの個性大爆発!な名曲でした

それと、タイトルの意味を調べた時、直訳で「個人」になるのが分かった時は、流石に感動しました。


第3位異邦人/MONO NO AWARE

この曲は、
好きを越えてある種の心の処方箋になってましたね
歌詞は一見すると難解に見えますが、自分たちは元々個として生まれた
そこから経験を経て群になるけど、だけど、そもそもとして個であったというのは変わらない、と。
だからそんな自分もまた一つの個のケースでしかないし、そこに関して劣等を持つ必要はない。
・・・っていう、
相当独自の解釈かもしれませんけど笑
正直、聴いてて気持ちが楽になれた曲ではありました
 また、
単純に解放感のあるアレンジと
爽やかなコーラスワークも大好きで歌詞云々抜きにしても楽曲としても素晴らしい曲だと感じますね
この曲が入ったアルバム「行列のできる方舟」も名盤で来年アナログ盤が出るのが楽しみです。


第2位人間/SHISHAMO

今年出たアルバム「SHISHAMO7」の2曲目に入っている曲
多分、
今年出たCDの曲の中では最もネガティブかつダークな楽曲に仕上がってると思います
いや、まあ、今年出た新曲を全部聴いた訳じゃないんで、もしかしたらもっと暗い曲あるかもだけど笑
ただ、この曲は演出された暗さっていうより人間の根源的な欲求不満や本音を歌にしてるんですよね
そこが素晴らしいというか、
ここまでオブラートに包んでないのも珍しいというか・・・。
はっきり言って売れるタイプの曲じゃないし、
もっと言えばこの曲に関して言えば売れる事をある程度放棄してる様にも思える
 でも、
この曲ほど自分の(わがままで幼稚な部分含め)心を歌にしてくれた楽曲も無かった。
そういう意味では好きを越えて「救われた。」って表現しても良い曲ですね
自分の中、では。


第1位mother/藤原さくら

これは、
驚くぐらいに神秘的な曲で・・・かなり神々しい曲ですね
透き通るような歌声、オーガニックなアレンジ、沁み渡るようなフレーズの数々。。
どこを切ってもナチュラルさ「しか」無くて、ラジオから初めて聴いた時にすぐ好きになりました
また、
歌詞の内容が具体的でなく比喩表現を多用した曖昧かつアーティスティックな言い回しになってるのが
余計に素晴らしい、聴き手を応援するような言葉を全然使ってないのに、自然と胸が熱くなって
精神的に昂ったり満たされたりするっていう・・・こう書いてるとホント完璧な曲ですね。
 唯一の難点としては、
デジタルシングルだったので未だCD化されてない楽曲だと言う事!笑
これほどの圧倒的なバラッドを配信だけで済ませてるのは下世話ですが勿体無い気がしました
2022年には是非フィジカルでも出して欲しいですけど、この想いは叶うのかどうか?
せめて来年の今頃までには音源でもリリースされてる事を祈ってます
個人的には好きな要素しか無い何度も聴いて胸打たれた名曲です。

この曲が聴けただけでも、生きてて良かったですね。










そういう訳で、
今年のフェイバリットソングスでした。
ここ数年、(ガッツリした量では)こういうのやれてなかったので、
今年はインプットを意図的に増やせて非常に良かったし心が豊かになったと思います。
 反省点としては、
これだけ密かにフィジカルでも色々聴いてたのに、
インプットしてただけでそれを感想という形では中々アウトプット出来てなかった事ですね
そこさえ改善出来れば10年前の自分にも負けないクオリティの総括が出来るはずです。
去年がホップ、今年がステップだったので、来年は是非ジャンプかましたい。
最後に、音楽の情報収集の場としてNHK-FMには多大にお世話になりました
ラジオという未だに途切れない根強い文化にも感謝します。