サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

Galileo Galilei『Tsunagari Daisuki Club』@渋谷 duo MUSIC EXCHANGE 15.3.8

2015-03-09 | LIVE








昨日はガリレオガリレイとノベンバと恋する円盤、そしてPOP ETCの4つどもえの対バンを観に渋谷に行っていました。








最初に明言して置くと、自分はノベンバファンで、
でもノベンバとガリレオガリレイが互いにリスペクトし合ってるのは知っていたので
心のどこかに「絶対に良いイベントになるだろう。」という期待があって行く事に決めました
いち音楽リスナーとしては“馴れ合いでない”形でのこういう相思相愛的なイベントは常に大歓迎です
そして、その期待以上にそれぞれの個性が花開いていた素晴らしいイベントだった・・・と個人的に思いました
今では「本当に行って良かったな。」と素直に感じれているのがそんな充実の証拠でありますね。

別に同じ目線を向いてなくとも、互いを認められる関係性こそ真の繋がりなんじゃないかなー、と自分的には思ってて
変に擦り寄せたり同調圧力なんかがあったりするのは自分にとっては繋がりなどではない、と思う訳です
だから、音楽性は多少違えどもお互いが「同士」と呼び合ってるような関係性は素晴らしいと感じられるし
恋する円盤、POP ETCを含めて確かに“繋がり”だなあ・・・と深く思える空間がそこにはありました
ちゃんとした意義の元で行われた意志ある対バンイベントだったかと思います。

ちなみに渋谷のduoは来訪するのは実に3年半ぶり、
多分前回はフォズトーンと竹内電気のツーマンだったかと思われます
個人的にあのライブハウス大好きで音もキャパも雰囲気も“ちょうどいい”感覚で
それも含めて最高な一夜でした
初めて行ったライブハウスは千葉LOOKですけど、実は東京のライブハウスで一番最初に行ったのがこのduoです
それもあってduoで観るライブはいっつも何か感慨深いものがあるなあ・・・とこの日も観ながらそう感じていましたね。
大好きなハコで、めっちゃ心地良いアクトを連続で観れて、とってもハッピーな一日でした。では以下感想などを。











THE NOVEMBERS

1.chernobyl
2.Flower of life
3.Misstopia
4.鉄の夢
5.Blood Music.1985
6.Xeno
7.Romance

個人的に「2番手だろう。」って思ってたから1番手でビックリしました
でも今振り返るとそれはそれで良い流れだったかもなあ、って感じますね
憂いを含む音像から切ないポップネスを含む音像で終わって行く~という流れがね。
ただ、それ以上にビックリしたのは一曲目が「chernobyl」っていう・・・。説明すると、
この曲ノベンバのライブでは殆ど披露する事はない所謂レア曲、なんですよ
実際長年ちょこちょこ通ってるけど多分聴いたの初めて、、、ですね
4マンっていう曲数が絞られてる中で、
いきなりあんまりライブで演ってないナンバーからひゅっと始めるそのセンスも音源以上に研ぎ澄まされた歌声も実に最高でした
ザクザクした演奏も気持ち良く意外とオープニングナンバーとしてもアリだなあ・・・って素直に思ってました
初っ端から良い具合のフレキシブルさ、グッドメロディに触れられていい気分だったんですが
それを膨らますように「Flower of life」、これまた軽快で心地良い雰囲気が溢れる
サビの息が切れそう、足がもつれそうってフレーズはその時の自分の心境に近かったのでやたら感情移入してしまって参った
そして前半のハイライトだった久々の「Misstopia」もまた個人的に相当にグッと来る仕上がりになってました。


もう僕の場所じゃない
別に悲しくないから


何度も聴いてるフレーズのはずなのに、ちょっと聴いてて泣きそうになってしまいました
曲自体もところどころに美しさと良い意味での不格好さが際立ってて溜息が出るくらい抜群の仕上がり
後のガリレオガリレイのセットリストを顧みてもこの選曲はこの日に似合ってたと断言出来ます
素敵な言葉と音楽を、どうもありがとうございました。

そして不敵にキレ味の鋭いサウンドをグツグツ鳴らしていた「鉄の夢」、もう何を説明するまでもなく問答無用でカッコ良い。
佇まい的にはクールなのに鳴ってる音がグイグイ来るのが何とも素晴らしいな、と
そしてライブだと数倍化ける「Blood Music.1985」と高揚を抑え切れなくなる流れが続く
こういう不穏に始まって段々と高まって行く楽曲をプレイさせたらノベンバは本当にヤバいっすね
気持ち良さの虜になりつつありましたが、
盛り上がりパート(と、いっても観客はほぼ棒立ちですけど 笑)最後の「Xeno」に関しては益々流麗になっていたノイズの海に興奮必死、
空気読まずに飛び跳ねたくなるくらいの出来栄えであの中毒性とリフの鋭さは本当に半端ねえなとしみじみ
なんなら普通に踊れちゃうくらいのズンズン来るビート感がめっちゃ恍惚でしたね
最後に鉄の音を撒き散らすかのようにギターを振る小林祐介の演出もまた相変わらず格好良い!
グッドメロディを味わえたと同時に激しい感情もたっぷり味わえてとっても嬉しかったです。今は昔以上に音が太いので是非未見のファンには触れて欲しいですね。

最後は去年のツアーに参加出来なかったのでこれまた初めて聴けて嬉しい「Romance」、
浮遊感とちょっと憂いのある作中観にじんわりと浸れてこれまた良かったです
演奏パートが終わったメンバーから順にはけていく演出もイイ
最後に優しいメロディの曲で終わる、という構成もまたこの日に似合ってた、と思います。この日も素敵で覚悟あるステージに、感謝。



恋する円盤

ライブが初めてなら、曲も一曲も知らない状態で臨みました
けど、普通に楽しかったですね
一曲目とニ曲目が特にポップで風通しが良くて気持ちいい感じだったんですけど
メンバーも6人と所帯多めでその賑やかな感じも悪くなかったです
ボーカルの方がちょっとカジヒデキっぽいな、って思ったのは内緒(気のせいかも 笑)

実はガリレオガリレイ大好きで、メンバーにCD渡したら聴いて褒めてくれて、
その繋がりで今回の出演が決まったそうです
ある意味恋する円盤のメンバーが能動的に行動した結果生まれた出演でもあったんですね
そんなこれまた相思相愛感溢れる雰囲気もまた素敵だったステージングでした。
ちょっと懐かしい感じのテイストもまた良かったかな、と。最後の「まちのあかり」って曲は特に。



POP ETC

急きょ決まったらしい出演、ご存じガリレオのプロデューサーであるクリスさん率いるバンド、ですね
しかもガリレオのメンバーがサポートメンバーも務める、という実に豪華なセットで続々と気持ちの良い楽曲をプレイ
知識は正直なかったんですが、そんな自分でも「いいなあ。」って思えるくらいポップで歌もめっちゃ上手くて
ハンドマイクで情熱的に歌ったカバー曲がシンプルで心地良かったり、
みんなで歌える類の楽曲もセットリストに組み込んでたりと初見でもノリやすい構成だったかと
5曲披露されてたんですがどの曲もリズム感、メロディ共にゆらゆら踊りたくなる感触があったりして素直に良かった、と言えるアクトになってました。
急きょ出演に感謝。



Galileo Galilei

1.明日へ
2.老人と海
3.Imaginary Friends
4.くそったれども
5.夏空
6.バナナフィッシュの浜辺と黒い虹
7.Birthday
8.星を落とす

アンコール
9.Jonathan
10.青い栞

正直に書くとガリレオガリレイのライブを観るのはこれが初めてでした
でも楽曲は勿論ある程度知ってるし、雰囲気も良いから「きっといいでしょ!」って割とライトな気分で臨んだんですが
自分の想像以上に沁みるような、心に残る場面が多いような・・・そんなライブに仕上がってたのが余計に嬉しくなったステージングでありました
サポメン入れてるのかな、と思ったら普通に現体制の3人でプレイしてましたね
ちょっとギターロック色が強くなった感じの「明日へ」がまずそれはそれでかなり格好良かったです
尾崎雄貴の声って思ってる以上に男らしいし、また色気もあって素敵だなあ、と。
続く「老人と海」は寂しくもハートフルな作中観が兎角心地良かった。

「Imaginary Friends」が歌も演奏も丁寧に、作中観にのめり込むようにプレイされててとても素敵だったんですが
この曲の歌詞、


だってね君の居場所は
ここじゃないから
ここじゃないからさよならだよ


ってフレーズが正に先にノベンバがプレイしていた「Misstopia」にも通じているかのようで
それもあってジーンと来ちゃったり、この曲そのものにも惹かれながらしみじみと聴き惚れていましたね
ワンフレーズワンフレーズをしっかりと感情を込めて歌う尾崎雄貴の誠実な歌唱が特に素晴らしく感じられました。
凄く惹き込まれてしまった一曲でしたが、続く「くそったれども」もまたそこはかとなく受け取れる浮遊感が心地良く、いい具合に聴けた
タイトルは攻撃的ですがゆったりゆらゆら聴ける素養があってこの辺のディープな感じもまた好みでしたね。
実はめちゃくちゃオルタナティブなバンドですよね、ガリレオガリレイって。

爽やかな「夏空」(ちょっと懐かしい)をストレートに響かせて(また、歌が上手い!)
そこからポップに駆け抜ける「バナナフィッシュの浜辺と黒い虹」を勢いよく演奏、
続く「Birthday」とこれまたディープで沁み入る楽曲を披露した後、
最後は「星を落とす」。
ファンタジックな作中観と奥行きのあるサウンドが相俟って夢中になれる仕上がりでした
髪がボサボサになってボーカル尾崎くんの見た目がちょっと乱れつつもお構いなしに歌い切る熱量がこれまた印象的
とっても素敵なムードと心地良いぬくもりを残して本編は終了、個人的にバランスの良いセトリだったかと。
初見用に代表曲を交えつつ、ディープゾーンもちゃんと聴かせる、的なね。
素晴らしかったです。


アンコールではPOP ETCのクリスを加えて一緒に作った、という「Jonathan」を軽快に披露、
小気味良いロックンロールに仕上がっててこれまたバランス的に凄く良かったですね
余談ですがガリレオガリレイのお客さんは大人しくて良い感じの方が多かったです
リリースやツアーの告知をすると歓声が凄くて温かいなあ、と

そして最後の最後は「青い栞」。
生で聴くのは前述の通り初めてだったんですが正直鳥肌が立ちました
圧倒的に懐かしくも切なくもある作中観とフレーズの一つ一つにグッと来ちゃって
なんだか幼いころの原風景までも想起してしまったような・・・改めて書くまでもないですが、
それでも改めて“名曲だなあ。”としっかりと思えて個人的に大感動ものでした
清廉としたサウンドもまた絶品で、正直生で体感出来て凄く良かったな、と
丁寧な歌もまた素敵で(特にサビ)聴き惚れてしまった一曲でした。

MCでは「音楽的な繋がりによるイベントをやりたいと思って」
各バンドに対する想いを切々と語っている尾崎くんの姿が印象的でした
ノベンバには自分達の美学を守り抜いている姿に「同士」だと感じているらしいです
恋する円盤には似通ったポップネスを感じる、と語っていました
そういう演出もまた良い気分にさせてくれた一夜、
ジャンルだとかポジションなどではなく真に志を一緒にしている(と、思われる)面子がそれぞれの想いを以ってプレイし確かに手ごたえを残した
そんな有意義で単純な気持ち良さも十二分に味わえた正に“お腹一杯”って言葉が似合う夜に仕上がったな、と感じています
実際に開演が5時で終演が9時と4時間の長丁場だったのもまたその印象を持つのを手伝ってくれてました。大満足です!















ハイライトはそれぞれノベンバなら「Misstopia」か「Xeno」、
恋する円盤なら「春の嵐」、
POP ETCはタイトル忘れましたがカバー曲でガリレオガリレイは「Imaginary Friends」か「青い栞」ですかね
でもなんか全体的に雰囲気も観心地も良くてすっかりいい気分になれたイベントでしたよ。
本当に参加して良かったです。ありがとう。




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